――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

バブル期以来の有効求人倍率となっている今、「採用戦略」は企業にとって重要な事業課題となっています。特にたくさんのパートやアルバイトの雇用が必要となる、外食や小売、サービス、人材、製造などを事業とする企業にとっては深刻な課題で、「採用」がうまく進まないために事業の展開が遅れるなど、大きな影響が及んでいます。

「採用戦略＝応募者をたくさん集めること」と捉えられがちですが、そのような部分的な考え方では現在、採用課題の解決にはなかなか結びつきません。応募後の「採用までのプロセス」「人材の流動化」「人材の定着・戦力化」という採用に関わる全体の見直しが必要になっているからです。

本講演では、たくさんのパート・アルバイト採用を行っている企業の方々に対して、(1)データから見る今の採用市場の動向の確認から始まり、(2)採用の失敗がもたらす企業の損失、(3)本題である「採用を成功させる」ために必ず身につけておきたい9つの具体的な方法をお伝えし、他社に負けない、市場に負けない採用戦略を一緒に考えていきます。

自社の採用における課題とは何かを発見できるサーベイを一緒に作ることで、明日から取るべき採用に関する戦略や動き方に関する具体的な答えを見つけることのできるような講演にしたいと考えています。

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

弊社では現在、「Omusubi(オムスビ)」というサービスで100社近くの企業の応募受付を代行しています。50万人近くもの応募者の「応募・面接・採用・退職」までのデータを蓄積しており、媒体や採用データについて分析できる環境にあります。これまで、さまざまな企業が採用に関してどんな課題を抱えているのかを分析しながら、最適なご提案を行ってきました。「いかに企業の採用を最適化させるか」というテーマに関して、どの企業も持っていない生データを反映したノウハウをたくさん所有しています。

今回の講演では、そのノウハウをできるだけすぐに使えるように、必ず成果の上がる具体的な手法を説明したいと考えています。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

今や採用は、放っておくことのできない、今後の事業に直結する大きな課題となっています。採用は経営層が後回しにしがちなテーマではありますが、採用の失敗による売上損失やサービス力の低下、ブランド力の低下などは企業としての基盤を揺るがしかねない大きな問題です。逆に採用に成功することは、企業としての大きな価値を生み出すことになります。

今回は特にアルバイト・パート領域にテーマを絞り、大勢を雇用をしている企業に共通する課題について、お話ししたいと考えております。自社の採用に関するデータ（広告費、応募数、面接数、採用数、早期退職数）を、調べられる範囲で事前に調べた上でご参加いただけると幸いです。

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