[会場]大手町サンケイプラザ [後援]厚生労働省
講演者インタビュー
企業防衛の視点に立ったメンタル対策
労務リスクを最小化させる休職・復職ルールの作り方
株式会社プラネット 代表取締役
根岸 勢津子氏
わが国の産業界に否応なく押し寄せるダイバーシティやグローバル化の波。
労働環境の激変に耐え切れず不調を訴える労働者も激増しています。
それに伴う労災認定や企業賠償等のリスクに企業はどう備えればいいのか。
本講演では、一貫して「企業防衛の視点に立ったメンタルヘルス対策」を提唱してきた専門家が、その理論とノウハウを豊富なコンサルティング事例をもとにお伝えします。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
企業にとってメンタルヘルス対策は、「初めて取り組む仕事」となる場合が多く、お手本やマニュアルが無い中、担当者は四苦八苦しています。また、ダイバーシティやグローバル化の波を受け、労働者の権利意識の向上する中、不調者の取り扱い過程では訴訟リスクなども付きまといます。ストレスチェックの義務化などで、予防には目が向いてきたようですが、職場における不調者発見時の適切な行動や、給食から復職にかけてのルールの整備といった部分に関しては、明文化されておらず、属人的作業になってしまっている企業が多いようです。
そこで、今回の講演では、労災や訴訟などの企業リスクのおさらい、それに対応するための体制構築や、各種の規程やルール作りと運用のポイントなどを、解説いたします。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
母体である損害保険代理店の知識と経験を生かし、メンタルヘルス対策を、福利厚生や単なる健康管理ではなく、「企業防衛の視点に立ったリスクマネジメント」として考え続けてきたコンサルタントです。従って、不調者ゼロを目指すのではなく、企業全体で、早期発見、早期療養(休職)、早期復帰のサイクルを回せるよう、ご指導してまいりました。そのためには、明確なルールと正しい運用が必須となります。
いままで、担当者が経験と勘で行っていた、不調者取り扱いに関する一連の作業を、だれが見てもわかりやすくまとめ、すべての管理職に正しく理解・運用してもらうまでを、一貫してサポートしています。多様な規模・業種のクライアントを持ち、特に多店舗展開、多拠点展開の企業の支援を得意としています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
労務リスクを、火災に例えて考えてみましょう。予防の手段として、まずは「非常階段に古新聞を積んだままにしない」「帰るときには必ず火の元を点検」など、出火しないための行動があります。しかし、うっかりしたスキにボヤが出てしまったら、急いで消火器を手に取り、火元に向けて発射します。同時に天井のスプリンクラーも作動するでしょう。しかし、それもかなわず、火は燃え広がりビル全体が焼け落ちてしまったら、保険金を請求して元通りにするしかありません。
当社では消火器とスプリンクラーの作り方、使い方を研究し、人事部門の皆さまにお伝えしています。講演では、そのエッセンスを、限られた時間の中で、精一杯皆さまにお話できればと思います。
- 根岸 勢津子氏(ねぎし せつこ)
- 株式会社プラネット 代表取締役
- 企業防衛の視点に立ったメンタル対策の専門家。「労務リスク最小化には社内ルールが大切」という信念で、上場企業80社を含む指導先は100社を超える。様々な業種業態に、社内規程づくりから教育研修にわたり幅広く指導。クライアントからは「親しみやすい、本音でモノを言う、結果を出すコンサルタント」との評判。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社アイ・キューの登録商標です。
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