企業が求めるビジネスミーティング英語力~調査結果とTOEIC SWテストの活用
一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会 IP事業本部長
安藤 益代氏
「企業が求めるビジネスミーティング英語力」-グローバルビジネス最前線で活躍する管理職900人が回答したアンケート結果に基づき、企業が求める英語力と課題について具体的に紹介します。また課題解決策の一つとして「聞く・読む・話す・書く」の4技能を測定する実践的な英語力測定指標、TOEICテスト・TOEICスピーキングテスト/ライティングテストのグローバル人事戦略における効果的な活用法をご紹介します。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
安藤:「企業が求めるビジネスミーティング英語力」――グローバルビジネス最前線で活躍する管理職900人が回答したアンケート結果に基づき、企業が求める英語力と課題について具体的に紹介します。
近年、ビジネスを取り巻く環境が変化し、IT活用により仕事の仕方も大きく変化しています。英語コミュニケーション能力が求められる人材の層はますます拡大し、また求められる英語コミュニケーション能力もより高度化しているといえるでしょう。とりわけ、ビジネスミーティングにおける英語発信力が重視されています。
当協会では、大学英語教育学会(JACET)との共同研究として「企業が求めるビジネスミーティング英語力」を実施しています。社外、提携会社間、社内でのビジネスミーティングは、ビジネスを円滑に進めるうえで欠かせないものです。英語で行われるビジネスミーティングにおいて多くのビジネスパーソンが困難に感じる点を解明し、それに対する解決策を提示することが本研究の目的です。ビジネスミーティングを相手・目的・困難の原因といったさまざま角度から分析し、困難を克服するための解決策への手がかりを探ります。
課題解決策の一つとして「聞く・読む・話す・書く」の4技能を測定する実践的な英語力測定指標、TOEICテスト・TOEICスピーキングテスト/ライティングテストのグローバル人事戦略における効果的な活用法をご紹介します。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
安藤:国際ビジネスコミュニケーション協会は「グローバルコミュニティにおける円滑なコミュニケーションの促進」をミッションとし、TOEICプログラムの実施・運営をはじめ、グローバル人材育成をサポートするためのさまざまな活動を実施しています。TOEICプログラムにはリスニング・リーディングの「TOEICテスト」に加え、スピーキングテスト・ライティングテストもあります。「聞けない英語は話せない、読めない英語は書けない」と言われるとおり、受信能力は英語力のベースとなりますが、ビジネスの現場で求められる英語力は、メール・電話でのやりとりから契約交渉にいたるまで、発信能力が不可欠です。ビジネスにおける実践の現場で求められる英語力をスコアで測定できるTOEICスピーキングテスト・ライティングテストをTOEICテストとあわせて活用することで、実践の場で即戦力となる英語力の測定、グローバル人材育成の指標となります。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
安藤:当協会が学会と共同で実施している「企業が求めるビジネスミーティング英語力~英語で会議?何が問題?~」では、企業で国際業務に携わる最前線の方々に、英語会議で困難に感じていることをアンケート調査形式でおうかがいしています。自由回答欄にも多数のリアリティーあふれるご意見をお寄せいただきました。
皆さまの会社でも、事業内容、部署や拠点ごとにさまざまな課題をお持ちだと思います。課題を共有させていただくとともに、それらを解決するための人事・教育面における解決策についてご提示できればと考えています。当協会からの情報提供をきっかけに、ご来場の皆さま同士での意見交換の場にもなれば幸いです。
- 一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会
IP事業本部長 - 安藤益代氏(あんどう・ますよ)
- 国際ビジネスコミュニケーション協会におけるTOEICプログラムの企業・学校向けマーケティング、普及、実施責任者として、企業・学校におけるリスニング、リーディング、スピーキング、ライティング4技能の測定とグローバル人材育成をサポート。17年の国際教育コンサルティング経験を持つ。
- 日本の人事部「HRカンファレンス」事務局
- 〒107-0062 東京都港区南青山2-2-3 ヒューリック青山外苑東通ビル6階
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