――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

大山：価値観が多様化している今、部下と一緒に考え、部下のモチベーションを引き出し、チームを活性化させることのできる真のチームリーダー、マネージャーが必要なのではないでしょうか？ 今回は単なるスキルだけでなく、「部下を動かすことのできる真のリーダーになるには何が必要か？」について、長年私自身が研究し、実践で実績を上げてきたことをお話ししたいと思います。

ありふれた言葉ではありますが、スキル以前の「人間力」といった人間的魅力が、部下の心を響かせ、組織をよい方向へとリードしていくことができます。これまでのマネジメントは、スキルやテクニック的なことが大半でした。しかしながら、給与やポストといった物質的な「もの」への限界が見えている今、部下が求めているのは、仕事のやりがいやチームワーク、貢献などの「心」の満足です。これを満たしてくれるリーダーを待っているのです。

65歳定年、女性の活用、外国人の活用、モチベーションVer3.0など、価値観が多様化している時代、答えのない時代には「人間力」がとても重要です。また、今対応が急務であるメンタルヘルスや、ハラスメント予防にも大変効果的です。本質がわかっていれば、特にメンタルの対策は必要なくなるのです。さらにコーチングやファシリテーションといったスキルも、この前提がないと全く効果を発揮しません。部下との信頼関係が大事なのです。

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

大山：この3年間この「人間力」をどのように理解し身に付けるかについて、真剣に取り組んでまいりました。また、さまざまなトレーニングを実践してきました。海外含む約8000人のアンケートの結果などから、原理原則に基づいた、効果的な方法を見出しました。

それは心理学、脳科学的見地から人間そのものの本質をまず理解し、自分自身を理解し気づくことから始まります。人間をより理解すること、自分を理解し他人を理解することこそが「人間力」育成の第一歩となります。心理学的なアプローチが企業マネージャーに受け入れられるかを検証し、最良のコンテンツをご提供できます。

また、この考え方は人間の本質ですから、外国人との国や文化を超えたグローバルリーダーにも適応できるのです。中国でも多数実績を積んできました。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

大山：組織がモチベーション高く機能し、生産性を上げるマネジメントには、人に痛みを与え嫌なことを無理にやらせるマイナスのマネジメントと、みんなで協力し自分も役に立って貢献できたことを喜びとしながら目標達成に向かう、プラスのマネジメントの二つがあると考えます。

これからは、みんながやりがいを持ち、目標に向かってモチベーションを高めていく後者のマネジメントが会社を変革させると確信しています。これを実現するのがコーチアプローチファシリテーションです。ぜひ、新しい時代のマネジメントを体感してください。一緒に素晴らしい組織を創造していきましょう。ご参加いただいた方には、コーチアプローチファシリテーションの小冊子を差し上げます。