株式会社マネジメントベース 代表取締役
本田 宏文氏
新人・若手の早期育成、戦力化を図るうえでの多面評価活用の重要性、有効性について理論的背景をお伝えします。その後、若手の「成長見える化」ツール「YELL」を使いながら、若手評価への活用法、ポイントについて解説、課題を踏まえた新人・若手フォローアップにより、成長を加速し、早期戦力化の手法をお話します。当日は、参加頂いた方へ、社内講師でも簡単に使える多面評価フィードバック体験型ワークブックをプレゼント。
客観的に自分を振り返る「内省支援」が、能力向上の鍵
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
本田:今回の講演では、新入社員、若手社員をどのように育成すれば効果的・効率的かについて考えます。次のような問題意識を感じている方々の参加をお待ちしています。
- 若手社員の早期育成、早期戦力化を図りたい
- 伸び悩む若手の底上げ、殻を破る後押しをしたい
育成というと、一般的には、OJTとOFF-JTの二つのアプローチで対応されることが多いと思います。OJTでは、現場のマネジメント力の強化、OFF-JTでは、人材育成のために、どのような研修を実施しようか、どのようなコンテンツを用意しようかと考えることが多いでしょう。特に後者の場合、何が若手の能力向上を促す鍵であるかを考えてみることが重要です。
最新の学術的な研究では、能力向上の鍵は、客観的に自分を振り返る「内省支援」が果たす役割が大きいことがわかっています。具体的にスキルを教えたり、型を学んだりするということではなく、内省を促されることが能力向上につながっているというのです。
すでに、一部の有力企業では、この「内省支援」を仕組み化し、有効に活用しています。具体的な手法としては、従来、管理職を対象に実施されることが多かった360度多面評価の仕組みを若手向けにアレンジし、うまく活用するという方法です。
本講演では、若手向け多面評価の重要性、活用事例、活用方法について具体的に考えます。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
本田:私たちは、企業の中で必要となる各種アセスメントツールの開発、提供および、それらの活用の支援を行っている企業です。効率的に物事に当たるためにはまず相手を知ることが重要です。組織や人材についても同様です。
組織や人材を「見える化」することで把握できる問題、課題、改善策、解決策があります。私たちは科学的、客観的な方法を強みに、現状を「見える化」する中で、企業、組織、人材の変革と成長に貢献できるよう心掛けています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
本田:私たちは、これまで多くの企業・組織において組織・人材に関するコンサルティングや支援に携わってきました。
その中で、組織や人材に関するPDCAの重要性、特にC(Check)に着目し、客観的に「見える化」するためのアセスメントツールにこだわりを持ち開発、提供してきました。しかし、ツールはあくまでも道具です。それをどのように活用するか、特に人材育成に関する分野では、見える化した結果をどのように本人の前向きな行動(Action)につなげるかが重要です。
このあたりのノウハウについても今回、ご紹介できればと思います。
- 株式会社マネジメントベース
代表取締役 - 本田 宏文氏(ほんだ・ひろふみ)
- 慶應義塾大学修士課程修了後、(株)野村総合研究所にて15年間、人材と組織に関する診断・コンサルティングに従事。その後、人材と組織のアセスメントを専門とする(株)マネジメントベースを設立。2009年には日本初、新型うつへ対応した適性検査をリリースするなど企業ニーズに応じた各種アセスメントを開発・提供。