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庭本 佳子氏
神戸大学大学院 経営学研究科 准教授
にわもと・よしこ/京都大学法学部卒、京都大学大学院法学研究科法曹養成専攻修了。2015年、神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程修了。博士(経営学)。摂南大学経営学部講師を経て、2017年より現職。主な論文・著書に「経営戦略論から見る知的熟練の意義」(『日本労務学会誌』第23巻1号、16-23頁、2022年)、『経営組織入門』(編著、文眞堂、2020年)等がある。

庭本 佳子氏からのメッセージ

人的資本経営が注目されるようになり、改めて企業各社においては人のマネジメントのあり方が問われるようになっています。

私が研究している組織能力の人的側面から見ると、人的資本経営とは、従業員の能力や意欲を高め、かつ人的資本の集合体がシナジーを生じることを通して、組織の競争力を向上させていくものです。そのためには、単に人への投資を増やせばよいというものではありません。人的資本を経営戦略と連動させ、かつ個々人が持っている多様な人的資本を適切に組み合わせていくことが重要です。

人事の方々には、ぜひ、人的資本と人的資本の創発の場を積極的につくっていただきたいと思っています。