木下 達夫氏プロフィール画像
木下 達夫氏
パナソニック ホールディングス株式会社 執行役員 グループCHRO
きのした・たつお/1996年P&Gジャパン入社、採用・HRBPを経験。2001年より日本GEにて金融部門人事部。2012年よりGEジャパン人事部長、アジア太平洋地域組織人材開発、事業部人事責任者。2018年メルカリ入社 執行役員CHRO。2024年7月パナソニック ホールディングスへ入社 執行役員 グループCHRO。

木下 達夫氏からのメッセージ

私が人事プロフェッショナルとして目指したいことは、個人と組織が高いレベルでWIN-WINの関係を構築することです。それは個人にとっては自分のポテンシャルをUNLOCK、つまり最大限発揮すること、組織にとっては事業を成長させてミッションを実現することです。

そのためには組織長が人事とパートナーシップを組んで、戦略的に組織カルチャーをデザインすることが必要です。Organization Performance Model(OPM)というフレームワークでは、People(人材)やTask(業務アサインメント)、Reward(評価報酬)など組織デザインの6つの要素のありたい姿を定め、互いに整合するようにカルチャーをデザインしていきます。

例えば変革型リーダーを大胆に登用し(People)、そのリーダーはメンバーがチャレンジ目標を掲げワクワクしながら働くことを後押しし(Task)、期待以上の結果や行動には大胆に報いる(Reward)などがあります。

しかし例え完璧な組織デザイン案や人事制度をつくっても、現場に目的が伝わらなければ人の行動変容は起こりません。組織にインパクトを出すためには「制度は2割、運用が8割」のマインドで、どんな世界を実現したいのかというWHYに共感を得ながら運用することが必要です。一人ひとりがポテンシャルをUNLOCKし、事業が成長していくこと。これに貢献できる人事でありたいと思います。