東 由紀氏からのメッセージ
人事にキャリアチェンジして今年で8年。それまでは「人事は漢字の通りヒトゴト。現場で気にすることではない」と教えられ、人事の取組みは「上から降ってくるもの」でした。管理職としてメンバーと関わる中で人財育成に興味を持ち、自ら手を挙げて人事部門に異動してから、現場目線を軸にビジネス戦略をリードする人財の育成と、多様な人財の持てる力を最大限に発揮できる職場づくりをミッションとして来ました。
これまでの経験の中でも、今、人事に求められる役割はとても大きいと感じています。変化する経営戦略実現のためにタイムリーに施策を打ち、社員が働きやすく、不安が少しでも和らぐようにメッセージを発信する。見通しのつかない環境だからこそ短期的な視点でなく、中長期的に組織の在り方を考え抜く。そのためには、人事は経営と現場と常に対話し、多様な視点を持つと共に、人事パーソン自身が変化をプラスに捉えるレジリエントな意識と影響力を持つことが重要だと考えています。
変化は決して怖いものではなく、これまでテコでも動かなかったことを一気に動かす好機と捉え、この「人事の日」にあらためて人事の使命について思いを巡らせてみました。