藤間 美樹氏からのメッセージ
昭和の時代には「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と世界から恐れられるほど経済が発展していた日本が、今では生産性などの多くの指標でその低迷が明らかであり、「失われた30年」になろうとしています。原因についてさまざまな分析がなされていますが、人事の視点で見てみると、組織開発に問題があったのではないかと思います。昭和のビジネスパーソンと平成のビジネスパーソン、一人ひとりの能力に大きな差があったとは思えませんが、環境変化に適応した組織風土改革がうまくいかず、組織としての成果が上がらない状況にあるのではないでしょうか。
働き方改革は日本の大きな課題ですが、海外でこのような話は聞いたことがありません。日本には日本にしかない「良さ」「強み」がありますが、海外から学ぶべきこともあります。学ぶべきものは学び、新しいことに挑戦して環境変化に対応した変革を推進することは、まさに人事の責任ではないでしょうか。これは個々の企業で推進するというよりは、日本全体で『日本の人事部』として、皆で力を合わせて日本を復活させたいと思います。頑張りましょう!