坂爪 洋美氏プロフィール画像
坂爪 洋美氏
法政大学キャリアデザイン学部 教授
さかづめ・ひろみ/慶應大学文学部卒業後、株式会社リクルート人材センターでの勤務を経て、慶應義塾大学大学院経営管理研究科にて、2003年博士(経営学)を取得。和光大学を経て、2015年4月より現職。専門は組織行動論。主たる研究テーマは、育児や介護を理由とした働き方の多様化における管理職のマネジメントのあり方。特に働き方が多様化し、キャリアパスが多様化・不明瞭化する中でどう能力向上をはかり、キャリア形成を進めていくかという点について研究を進めている。

坂爪 洋美氏からのメッセージ

長年ダイバーシティ・マネジメントに取り組んできた方々は、「一体次は何をしたらいいのか」と頭を悩ませていらっしゃるのではないでしょうか。女性・高齢者・外国人人材・治療の両立・LGBTといった性の多様性など、これまで日本企業は、さまざまな多様性に取り組んできました。

確かにダイバーシティ・マネジメントは、次のステップに進む段階にきています。ですが、その方向は、新たな多様性を対象とする取り組みの展開だけとは限りません。このタイミングでとても大事なことは、ダイバーシティ・マネジメントを推進した先にどのような成果があるのか、また、企業の成果につなげるためにダイバーシティ・マネジメントはどうあるべきかをあらためて示すことです。ダイバーシティ・マネジメントは、その企業にとっての成果を求める段階に入りつつあります。

一人ひとりがそのとき持てる力をあますことなく発揮し、違いの組み合わせが新たな力になる。そのような組織へとつながるダイバーシティ・マネジメントの未来を、ぜひ2月2日「人事の日」に描いてみてください。