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石山 恒貴氏
法政大学大学院 政策創造研究科 教授
いしやま・のぶたか/一橋大学社会学部卒業、産業能率大学大学院経営情報学研究科経営情報学専攻修士課程修了、法政大学大学院政策創造研究科政策創造専攻博士後期課程修了、博士(政策学)。一橋大学卒業後、NEC、GE、米系ライフサイエンス会社を経て、現職。越境学習、キャリア、人的資源管理等が研究領域。人材育成学会理事、NPOキャリア権推進ネットワーク授業開発委員長、フリーランス協会アドバイザリーボード。主な論文:Role of knowledge brokers in communities of practice in Japan, Journal of Knowledge Management, Vol.20 Iss 6,2016. 主な著書:『パラレルキャリアを始めよう!』(ダイヤモンド社、2015年)、 『越境的学習のメカニズム』(福村出版、2018年)他。

石山 恒貴氏からのメッセージ

第4次産業革命の時代がやってきました。AI、ロボット、IoTの進展は、人間を凌駕していくのではないか、という指摘もでてきています。そのため、人事部のあらゆる領域も、テクノロジーによる解決が最優先なのではないか、という声があります。

しかし、あくまで、意味を生み出すのは人間です。第4次産業革命の時代においては、むしろ、多様な人々の相互の交流によって意味を生成するという人間の役割が、より重要になっていくのではないでしょうか。

つまり、組織においては、意味を生み出す個人の才能を最大化することの価値が、より高まることになります。そして、組織の中で、個人の才能を最大化することを使命としている部門こそ、人事部なのです。その使命の遂行はテクノロジーだけでは、困難です。人事部の知恵と創意工夫こそが必要で、唯一の正解もないでしょう。しかし、だからこそ、人事部の仕事はやりがいがありますし、その重要性はますます増大していくでしょう。「人事の日」とは、新しい人事部の使命に思いを巡らせる、またとない機会ではないでしょうか。