藤原 和博氏からのメッセージ
2020年から大学入試が変わった。ようやく日本の教育界も正解主義の記憶力偏重を改め、思考力・判断力・表現力重視の人材育成へとシフトした。
私自身もリクルート社フェローから民間校長在職中を含め1000回を超える研修や講演の講師として、企業の人事部にこれからは「情報処理力」ではなく、「情報編集力」で採用・育成すべきことを強調してきた。
情報処理側の仕事をなるべくIT化やロボット化し、それでも残る単純作業はアウトソースしながら、自社の社員をなるべく付加価値を生み出す情報編集的な仕事にシフトすること。そうした人事戦略が会社の利益に貢献する。コミュニケーションのレベルを上げ、アタマを柔らかくして、イノベーションが起こりやすい組織風土をつくるにも「情報編集力」の養成が急務なのである。
このことをやさしく学ぶには、私が高校生向けに行なった10分間の「よのなか科」のオンライン授業を観るといい( http://youtu.be/63S-ncLuR-g )。リクルートの人気サイト「受験サプリ」に収録されているものだが、人事部のビジネスパーソンが理解すべき「情報処理力」から「情報編集力」への流れが「ジグソーパズル型能力」から「レゴ型能力」への比喩で簡単に分かるはずだ。