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小杉 俊哉氏
慶應義塾大学SFC研究所上席所員/大学院理工学研究科非常勤講師、合同会社THS経営組織研究所 代表社員
こすぎ・としや/早稲田大学卒業後、NECに入社。マサチューセッツ工科大学大学院修了。マッキンゼー、ユニデン人事総務部長、アップル人事総務本部長を経て、独立。慶應義塾大学特任教授、立命館大学客員教授などを歴任。現在ビジネス・ブレークスルー大学客員教授、ふくおかフィナンシャルグループ・福岡銀行などの社外取締役を兼任。

小杉 俊哉氏からのメッセージ

人事はこれからどうしたらいいのか?

人事の皆さんにお願いしたいのは、全員がリーダーになってほしい、ということです。言うまでもなく、役職に基づいて仕事をするのはマネジャー。これは管理職に限らず、人事担当者として自らの組織上の役割をこなすのはマネジメントです。

これに対して、個人の名前で周囲に影響を与え動かすのがリーダー。役職がなくとも、今期の目標でないことに、上司から指示されていないことに、一歩踏み出し何かを変える、始める。その時点で誰もがリーダーシップを発揮しているのです。

そのリーダーに、人事の全員がなって欲しいのです。人事という職種は、他部署とくらべても相当に「やらなければならない」ことが満載で、マネジメントで手一杯という人が多い。でも、ぜひとも、その上でさらに全社のため、社員のために「こうしたら皆喜ぶだろうな」とあなたが気づいているところに踏み出し、リーダーシップを発揮する勇気を持って下さい。全社員に対して横串を差して支援し、働き掛けができるのは人事だけなのです。

人事がそうなったときに、社内のいたるところにリーダーが生まれてくるのだと思います。まず人事から、です。