中島 豊氏からのメッセージ
「星を投げる」。米国のローレン・アイズリーの随想にある言葉です。浜辺を散歩している人が、波に打ち上げられたヒトデ(Starfish)を、一つひとつ海に投げ返している男と出会います。海岸には無数のヒトデが今にも干からびそうになっています。「そんなことをしても変わらないよ。こんなに沢山のヒトデがいるのだから」と言うと、その男は「でも、このヒトデにとっては、変わったよ」と答えます。この話は、「Starfish Story」と題されて映像化され、YouTubeでも広く公開されています。人事は、人に影響を与え、人を変え、そして組織を変えていくような仕事をするべきです。しかし、多くの社員に囲まれ、少人数で日々の仕事に忙しく働いている人事は、社員に影響を与え、変えていくようなことなどとてもできない、と無力感に襲われているのではないでしょうか。私たちの仕事で、会社や組織というハイレベルな思考を持つことも大事ですが、一人ひとりの社員に向き合い、小さな変化を積み重ねることで、大きなうねりを生み出すことも必要だと思います。