川上 真史氏からのメッセージ
人事という仕事はとても面白いもので、いわゆる人事実務(給与の計算や支払業務など)を淡々とこなしているだけでも問題なく仕事が成り立ちます。その一方で、人に関する、社内外のあらゆるテーマ・課題に興味関心を持てば、仕事の領域は無限大に広がります。つまり、人事担当者の意識次第で、どのようにも広がり、興味深いものとなるのが人事という仕事なのです。私自身も30年近く、企業の皆さまと人事・人材領域の課題解決に取り組んできました。その間、パフォーマンス・マネジメント、コンピテンシー、エンゲージメント、ストレス・マネジメント、ダイバーシティ、ハピネス、リベラル・アーツなど、多くの領域の調査研究を行い、提唱してきましたが、あと100年くらいの時間があれば……と思ってしまうくらい、興味がつきません。ぜひ若手人事の方々が、これからの人に関する、新しくて効果的な課題解決の方法を、次々と発見、発明していってください。さらに、ベテラン人事の方々も、このような人事の面白さを若手の方々に伝承していただければ、ますます日本の人事は発展していくだろうと思います。