第1回 12.6 Wed. 18:30-20:30/戦略人事
武田薬品工業が実践する“戦略的パートナー”とは
~管理中心の人事からグローバル基準の戦略人事へ~
武田薬品工業は創業1781年、235年以上の長い歴史を持つ日本最大手の製薬企業ですが、約3万人いる従業員のうち日本人は2割しかいません。国内の企業では類を見ないドラスティックな事業のグローバル化を進め、海外拠点を一気に70ヵ国以上にまで増やしています。
同社では2013年に外国人をヘッドに迎えて、グローバルHRをスタート。「HRビジネスパートナー」や「タレントレビュー」などを導入し、従来の管理中心の人事からグローバル基準の戦略人事へと、改革を加速させてきました。
「戦略人事」の本質とは何なのか。
本講座では、武田薬品工業でグローバルHRBPコーポレートヘッドを担当されている藤間氏と共に考えます。
●講師紹介
藤間 美樹氏(フジマ ミキ)
武田薬品工業株式会社
グローバルHR グローバルHRBPコーポレートヘッド
1961年大阪生まれ。神戸大学農学部卒業。1985年藤沢薬品工業(現アステラス製薬)に入社、営業、労働組合、人事、事業企画を経験。人事部では米国駐在を含め主に海外人事を担当。2005年にバイエルメディカルに人事総務部長として入社、2007年に武田薬品工業に入社。海外人事を中心にCMC HRビジネスパートナー部長などを歴任し、現在は本社部門の戦略的人事ビジネスパートナーをグローバルに統括するグローバルHRBPコーポレートヘッドの任務に従事。M&Aは米国と欧州の海外案件を中心に10件以上経験し、米国駐在は3回、計6年となる。武田薬品工業のグローバル化の流れを日米欧の3大拠点で経験し、グローバルに通用する人材像とその育成を探求。人と組織の活性化研究会「APO研」メンバー。
●企業概要
医薬品等の研究開発・製造・販売・輸出入
第2回 12.13 Wed. 18:30-20:30/働き方
企業価値向上のための働き方改革
2013年10月から、20時以降の残業を原則禁止し、早朝(午前5~9時)にシフトする「朝型勤務」を導入した伊藤忠商事。
これまでの「残業ありき」という働き方を見直すためには、思い切った意識と制度面の改革が必要と判断し、夜型の残業体質から朝型への勤務へと変革を行いました。
現在は、更なる業務効率化や社員の健康保持・推進など、多様な人材が最大限に能力を発揮できる職場環境の実現に向けた諸施策を推進しています。
本講座では、人材が最大の経営資源と言われている総合商社で、最少人数で最大成果を生み出すための施策を推進している同社垣見氏のお話を元に「働き方」について考えます。
●講師紹介
垣見 俊之氏(カキミ トシユキ)
伊藤忠商事株式会社
人事・総務部長
1990年慶応大学経済学部卒業後、伊藤忠商事入社と同時に人事部に配属。1995年10月から実務研修生として約1年半 ニューヨークに派遣。 帰国後 人事考査・労務問題・職務給制度導入・組合対応等 人事制度全般を担当。2003年より、4年間伊藤忠米国会社のDirectorとして再度ニューヨークに駐在。 HRデューデリや北米地域の人事戦略全般を担当すると共に経営企画も兼任。帰国後2008年4月より伊藤忠におけるグローバル人材戦略全般の構築・推進、又2011年4月からは本社のダイバーシティ推進も兼任。2012年4月より現職、人事・総務全般の戦略・企画立案を担当。
●企業概要
繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融の各分野において幅広いビジネスをグローバルに展開
第3回 12.20 Wed. 18:30-20:30/D&I
会社も個人も成長し続ける企業へ
~日本生命が取り組む、育児、介護、シニア、障がい者、LGBT~
日本生命は従業員の約9割が女性職員であり、ダイバーシティ推進は女性活躍推進からスタート。しかしそこから全従業員が活躍する真のダイバーシティ推進にどう発展させていくか。
「一人ひとりが輝き、イキイキと仕事をすることで、会社も個人も成長し続ける企業へ」をコンセプトに、男女ともに意欲・能力を最大限発揮できる闊達な風土づくり・意欲醸成に取り組む。
2008年に「輝き推進室」設置以降、女性活躍推進だけでなく、介護、シニア、障がい者、LGBTなど、段階的にその取り組みの幅を拡げています。
実際の取り組みを通して乗り越えた壁や、新たに見えてきた課題などを同社浜口氏にお話しいただきます。
●講師紹介
浜口 知実氏(ハマグチ トモミ)
日本生命保険相互会社
人材開発部担当部長兼人事部担当部長 ダイバーシティ推進部長
1990年、日本生命保険相互会社入社。本部スタッフ部門、支社での営業支援業務を経て、同社コンサルティング窓口「ニッセイ・ライフプラザ」の全国展開に携わる。2006年東京コールセンター長、2013年人材開発室室長を経て、2014年4月より輝き推進室室長として、ダイバーシティ推進を担当。「男性育休100%取得」に取り組み、4年連続取得率100%達成を牽引するとともに、多様な部下の活躍を支援する「イクボス育成」に尽力。2016年「イクボス企業同盟」企業幹事を務め、加盟企業の管理職交流会「イクボス Action & Networking」を開催。
●企業概要
■生命保険業
・生命保険業免許に基づく保険の引受け
・資産の運用
-貸付業務
-有価証券投資業務
-不動産投資業務
■付随業務・その他の業務
・他の保険会社その他金融業を行う者の業務の代理または事務の代行
・債務の保証
・投資信託の販売
・確定拠出年金制度における運営管理業務
第4回 1.17 Wed. 18:30-20:30/ピープルアナリティクス
1万人の人材科学
~サイバーエージェントのシンプルなピープルアナリティクス~
年々関心が高まっている「ピープルアナリティクス」。
しかし、どこから着手すればよいのか頭を悩ませている企業も多いのではないでしょうか。
本講座では、目的の明確化やデータの取得、丁寧な運用を実践し、シンプルなピープルアナリティクスを推進しているサイバーエージェント 人材科学センター向坂氏のお話を元に、「自社でもできるピープルアナリティクス」について学びます。
●講師紹介
向坂 真弓氏(コウザカ マユミ)
株式会社サイバーエージェント
人材科学センター
一橋大学社会学部卒業後、2003年にサイバーエージェントに新卒で入社。
インターネット広告代理事業の営業、マーケティング、SEMコンサルを経験。人事データ分析を目的として設立された人材科学センターに2016年に参画。採用、適材適所、退職予防などを目的としたデータ分析をし、経営への提言を行っている。
●企業概要
メディア事業、インターネット広告事業、ゲーム事業、投資育成事業
第5回 1.24 Wed. 18:30-20:30/採用
急成長メルカリを支えるGo Boldな採用
~変化する世の中に対応しながら、再現性にこだわる~
メルカリは、リファラル採用(社員紹介)や、テーマを設定した「ミートアップ」イベントの開催、ビジネスSNSの活用や、コンテンツプラットホーム「mercan」を通じて、求職者一人ひとりの志向性・価値観にあった情報を発信することで、企業の急成長を実現しています。
企業規模を問わず、同社の取り組みから学べることは多いのではないでしょうか。 本講座では、同社石黒氏のお話しを元に「受け身ではない採用」について考えます。
●講師紹介
石黒 卓弥氏(イシグロ タカヤ)
株式会社メルカリ
HRグループ マネージャー
成長期のNTTドコモに新卒入社、ドコモでは営業、人事、新規事業会社立ち上げ、その後に新規サービスの企画運営を担当。2015年より現職。メルカリでは採用を中心とした人事企画を担当。
●企業概要
日本最大のフリマアプリ「メルカリ」の運営
第6回 1.31 Wed. 18:30-20:30/育成
プロフェッショナルを育てるための人材育成施策
「人」が全てのプロフェッショナルファーム。
PwCコンサルティング合同会社は、OJTや周囲の関わり、学びなどの育成を戦略化し、地道な取り組みを続け、プロフェッショナルを育て続けています。
同社デベロップメントリーダー沖氏のお話を元に、「プロフェッショナルを育てるための人材育成」について共に考えます。
●講師紹介
沖 依子氏(オキ ヨリコ)
PwCコンサルティング合同会社
デベロップメントリーダー
1997年 株式会社リクルートを経て、PricewaterhouseCoopers MCS (Management Consulting Service)入社。通信業界担当のオペレーション戦略、事業開発系プロジェクトマネージャーとして多数のプロジェクトに従事し、2001年 IBMによる事業統合に伴い移籍。その後、プロジェクト担当パートナーとして、オペレーション改革系プロジェクトを複数担当し、その後、2013年10月より現職。
現在は、5,000名超のプロフェッショナルを擁するPwC Japanグループの人財開発責任者として、人と組織がもっている力を最大限に引き出しながら、「プロフェッショナルを育てるプロフェッショナル」として、「リーダーシップ」、「グローバル」、「デジタル」領域を中心に、個人と組織の「学習と成長」を支援している。
●企業概要
PwCコンサルティング合同会社は、経営戦略の策定から実行まで総合的なコンサルティングサービスを提供しています。PwCグローバルネットワークと連携しながら、クライアントが直面する複雑で困難な経営課題の解決に取り組み、グローバル市場で競争力を高めることを支援します。
第7回 2.7 Wed. 18:30-20:30/AI
HR × AI・Technology
~IBMが見据える未来像~
HR領域での活用が益々期待されるAI等のテクノロジー。
しかし、実際に導入している企業はまだ少なく、活用を検討している企業が多い状況ではないでしょうか。
「IBM Watson」で知られる日本アイ・ビー・エム株式会社の人事実務に携わる山口氏と竹花氏より、HR Technologyの現状と今後の見通しをお話しいただき、実務の現場にどのように活用できるのかを考えます。
●講師紹介
山口 俊一氏(ヤマグチ シュンイチ)
日本アイ・ビー・エム株式会社
人事 理事-HRパートナー担当
1985年、日本アイ・ビー・エム株式会社入社。労務次長、給与・福利次長、サービス部門人事部長、営業・研究開発・本社部門人事部長、理事-日本エリア人事担当等を経て、2017年より現職。
竹花 寛太氏(タケハナ カンタ)
日本アイ・ビー・エム株式会社
人事 労務 課長
早稲田大学商学部卒業後、日本アイ・ビー・エム株式会社入社。人事データシステムのプロセス管理とリソースプラン作成や人事データ分析の業務を経験後、GTS事業部のHR パートナーとして”ビジネスに貢献する人事”を目標に活動。現在は労務にて勤務管理プロセスや労務問題の解決を担当する傍ら、人事内のHR Data Scientist育成の活動も行う。人事の経験と勘を数字で実証し、”働きやすく&働きがいのある会社”を目指して日夜奮闘中。
●企業概要
IBMは世の中の困難な課題をITを使って解決しています。IBM Watsonを中核とするコグニティブ・ソリューション、それを支えるクラウド・プラットフォームや高性能な製品群、そしてコンサルティングをはじめとする包括的なITサービスによって、お客様の成功を力強く支援しています。