2017年夏期講座シラバス

原理原則 第1回 7.12 Wed. 18:30-20:30/評価

人事は「評価」にどのように向き合うべきか
~企業を成長させる、人を活かす、カゴメの人事制度~

外資系企業をはじめとして、近年大きく見直されている「評価」。
「評価」は社員の給与を決めるだけでなく、一人ひとりのエンゲージメントやモチベーションにも大きく影響を与えるものです。

その割には、人事は「評価」について見つめ直す機会が少ないのではないでしょうか。
そもそも「評価」とは何なのか。人事はどのように「評価」業務に向かい合えばいいのか。

本講座では、りそな銀行、HOYA、AIU保険、カゴメにおいて、人事制度改革に関わってきた有沢氏の経験を元に、「企業を成長させる人事制度、人を活かす人事制度」、「評価(人事制度)を改革する上で必要となる人事と経営者の覚悟」について、共に考えます。

●講師紹介

カゴメ株式会社 有沢 正人氏

有沢 正人氏(アリサワ マサト)

カゴメ株式会社
執行役員経営企画本部 人事部長

1984年に協和銀行(現りそな銀行)に入行。
銀行派遣により米国でMBAを取得後、主に人事、経営企画に携わる。2004年にHOYA株式会社に入社。人事担当ディレクターとして全世界のHOYAグ ループの人事を統括。全世界共通の職務等級制度や評価制度の導入を行う。また委員会設置会社として指名委員会、報酬委員会の事務局長も兼任 グローバルサクセッションプランの導入等を通じて事業部の枠を超えたグローバルな人事制度を構築する。2009年にAIU保険会社に人事担当執行役員とし て入社。ニューヨークの本社とともに日本独自のジョブグレーディング制度や評価体系を構築する。2012年1月にカゴメ株式会社に特別顧問として入社。カゴメ株式会社の人事面でのグローバル化の統括責任者となり、全世界共通の人事制度の構築を行っている。2012年10月より現職となり国内だけでなく全世界のカゴメの人事最高責任者となる。

●企業概要

調味食品、保存食品、飲料、その他の食品の製造・販売
種苗、青果物の仕入れ・生産・販売

カゴメ株式会社 ロゴ

原理原則 第2回 7.19 Wed. 18:30-20:30/グローバル

日本発、グローバルへ
~日本企業の良さを残しつつ、世界で戦う味の素のグローバル人事~

企業が成長し続けるためには、「グローバル化」は避けて通れない課題となっています。一口に「グローバル化」と言っても、含まれているテーマは多岐にわたり、海外で通用する人材の採用や育成、グローバルに対応する人事制度など、HR領域で課題を抱えている企業もまだまだ多い状況です。

組織のグローバル化を実現するためには、人事は予期せぬ多くの課題にどのように向き合えばいいのか。

ファイザー、日本ベクトン・ディキンソン、ノバルティスファーマで人事経験を持ち、歴史ある日本企業を短期間でグローバル企業に改革した味の素株式会社 髙倉氏と共に「日本企業のグローバル化」について考えます。

●講師紹介

味の素株式会社 髙倉 千春氏

髙倉 千春氏(タカクラ チハル)

味の素株式会社
グローバル人事部 次長

1983年、農林水産省入省。1990年にフルブライト奨学生として米国Georgetown 大学へ留学し、MBAを取得。1993年からはコンサルティング会社にて、組織再編、新規事業実施などにともなう組織構築、人材開発などに関するコンサルティングを担当。その後、人事に転じ、1999年ファイザー株式会社、2004年日本べクトン・ディキンソン株式会社、2006年ノバルティスファーマ株式会社の人事部長を歴任。2014年7月に味の素株式会社へ入社し、2016年4月から現職。味の素グローバル戦略推進に向けた、グローバル人事制度の構築と実施をリードしている。

●企業概要

調味料、加工食品、アミノ酸、甘味料、化成品等の製造・販売 

味の素株式会社 ロゴ

原理原則 第3回 8.23 Wed. 18:30-20:30/育成

「圧倒的な当事者意識」を持つ人材を育てる
~リクルート流の人材育成~

「人材輩出企業」あるいは、「新規事業創造企業」として広く認知されているリクルートグループ。

「グローバル展開の加速」「相次ぐM&A」「東証一部上場」「分社化」「WEB領域の強化」「ビジネスドメインの多様化」など、変化の節目でも、人材は確実に育ち、さまざまなイノベーションを生み出し続けています。

本講座では、リクルートグループの人材育成のベースとなっている「ユニークネス」や「次世代リーダー育成」施策を通じて、人材が育つ仕組みを考えていきます。

●講師紹介

リクルートマネジメントソリューションズ株式会社 奥本 英宏氏

奥本 英宏氏(オクモト ヒデヒロ)

リクルートマネジメントソリューションズ株式会社
代表取締役社長

1992年、立教大学を卒業後、株式会社リクルートマネジメントソリューションズの前身である株式会社人事測定研究所に入社。営業課長、営業企画課長を歴任。リクルートマネジメントソリューションズ発足に伴い、RDソリューションビジネス長として、採用・若手育成事業の責任者となる。その後営業部門の企画部部長を歴任。インターフローソリューション事業部 事業部長を経て、2011年10月、リクルートマネジメントソリューションズの代表取締役社長に就任。

●企業概要

3つの事業領域(人材開発・組織開発・制度構築)において、3つのソリューション手法(アセスメント・トレーニング・コンサルティング)をかけあわせて、経営・人事課題の解決を支援

リクルートマネジメントソリューションズ株式会社 ロゴ

原理原則 第4回 9.6 Wed. 18:30-20:30/働き方

自分らしく働くことで、生産性を最大限向上させる
~働く場所・時間を社員が自由に選べる、
ユニリーバの制度「WAA」の現状と未来~

ダイバーシティ(多様性)の推進を重要な経営戦略の一つと位置づけているユニリーバ・ジャパン・ホールディングスは、働く場所・時間を社員が自由に選べる制度「WAA」を2016年7月より導入。

本講座では、人事制度改定にはどのような背景や思いがあったのか、実現までの道のりや運用開始後に見えてきた新たな課題などについて「人事は世の中でもっとも面白い仕事」と明言する島田氏より、お話しいただきます。

●講師紹介

ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社  島田 由香氏

島田 由香氏(シマダ ユカ)

ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社
取締役 人事総務本部長

1996年慶應義塾大学卒業後、日系人材ベンチャーに入社。2000年コロンビア大学大学院留学。2002年組織心理学修士取得、米系大手複合企業入社。 2008年ユニリーバ入社後、R&D、マーケティング、営業部門のHRパートナー、リーダーシップ開発マネジャー、HRダイレクターを経て2013年4月取締役人事本部長就任。その後2014年4月取締役人事総務本部長就任、現在に至る。学生時代からモチベーションに関心を持ち、キャリアは一貫して人・組織にかかわる。中学二年生の息子を持つ一児の母親。米国NLP協会マスタープラクティショナー、マインドフルネスNLPⓇトレーナー。

●企業概要

ユニリーバは、約190カ国にブランドを展開し、毎日20億人ものお客様に選ばれている、世界最大級の消費財メーカーです。日本では、1964年に日本法人としてユニリーバ・ジャパンを設立。以来約50年にわたり、日本の消費者の皆さまにラックス、ダヴ、ポンズ、アックス、リプトンなどのブランドをお届けしています。

ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社  ロゴ

原理原則 第5回 9.20 Wed. 18:30-20:30/ピープルアナリティクス

HR領域におけるデータ活用ストーリー
~Yahoo!アカデミア ピープル・アナリティクス・ラボの展望~

「広告」「eコマース」「決済金融」の3分野においてビジネスを展開しているヤフー。

HR領域においてもかねてよりデジタル活用を推進していますが、それをより加速させるために、2017年4月に「Yahoo!アカデミア ピープル・アナリティクス・ラボ」が設立されました。

本講座では、「Yahoo!アカデミア ピープル・アナリティクス・ラボ」の活動事例を元に、HR領域におけるデジタル活用の可能性を考えます。

●講師紹介

ヤフー株式会社 伊藤 羊一氏

伊藤 羊一氏(イトウ ヨウイチ)

ヤフー株式会社
コーポレートエバンジェリスト Yahoo!アカデミア 学長

日本興業銀行、プラスを経て2015年ヤフー入社、企業内大学Yahoo!アカデミアの責任者に。グロービス経営大学院にてリーダーシップ科目の教壇に立つほか、KDDI ∞ Labo, IBM Bluehubなどのアクセラレータープログラムでメンターを務める。

●企業概要

・インターネット上の広告事業
・イーコマース事業
・会員サービス事業
・その他事業

ヤフー株式会社 ロゴ

実務実践 第1回 7.26 Wed. 18:30-20:30/評価

一人ひとりのエンゲージメントを高める
GAPの評価と人事の仕組み
~ゲームに勝ち残るための新しい仕組み~

日本参入以来、独自のカルチャーに共感できる人材を集め、活躍してもらうために、さまざまな人事施策や制度を展開しているギャップジャパン。「no raiting」の導入もその一つです。

「no raiting」を通して、会社の業績を着実に伸ばし、かつ社員のエンゲージメントをより高めています。

本講座では、一人ひとりのエンゲージメントを高めるために人事は何をすべきなのか、ギャップジャパンの事例を元に考えます。

●講師紹介

ギャップジャパン株式会社 志水 静香氏

志水 静香氏(シミズ シズカ)

ギャップジャパン株式会社
人事部 シニアディレクター

大学卒業後、日系ソフトウェア・サービス会社に入社。入社とともに米国オハイオ州シンシナティ市に勤務。その後、複数の外資系IT企業を経て、1995年に米系自動車メーカーに転職。人事部にて職務評価、報酬制度設計などの主要プロジェクト業務に従事。1999年ギャップジャパンに転じ、採用、研修、報酬管理などをはじめとする人事全般の管理業務をプロジェクトリーダーとして牽引するとともに人事制度基盤を確立。2013年よりGap本社および店舗部門人事を統括。2013年3月、法政大学大学院 政策創造研究科雇用政策専攻。修士課程修了時に最優秀論文賞を受賞。非正規社員の能力開発、キャリア展開など非正規社員を中心とする雇用政策を研究中。

●企業概要

衣料品製造販売

ギャップジャパン株式会社 ロゴ

実務実践 第2回 8.2 Wed. 18:30-20:30/グローバル

日本発のグローバル企業として
「勝つための、人と組織」
~資生堂のグローバルタレントマネジメント
(ガバナンス&サポートを軸として)~

日本初のグローバルマーケティングカンパニーとなるべく、挑戦を続けている資生堂。

2016年には5つのブランド事業からなる横軸、6つの地域本社からなる縦軸で構成するマトリクス組織体制へ移行し、同時にグローバルレベルでの人材活用、育成がますます重要になっています。

人材の採用、選抜、育成、配置といった一連のプロセスを通じて人の力を最大限に活かす資生堂のグローバルタレントマネジメント。

本講座では、同社の実際の取り組み内容を元に、「グローバルで勝つための、人と組織」についてガバナンスとサポートを考察の軸として考えます。

●講師紹介

株式会社資生堂 田村 浩之氏

田村 浩之氏(タムラ ヒロシ)

株式会社資生堂
ピープルマネジメント室 室長

1993年4月 ㈱資生堂入社、資生堂販売㈱(現資生堂ジャパン㈱)広島オフィスに配属、人事総務関連業務を担当 2000年4月 資生堂販売㈱(現資生堂ジャパン㈱)経営戦略部で国内人事制度企画をはじめとする人事業務全般を担当 2005年4月 資生堂グループ内部サービス会社で国内給与厚生業務の統括を担当 2008年4月 ㈱資生堂人事部で国内人事戦略および国内人事システム統合業務を担当 2012年4月 同上、グローバル人事戦略リーダー 2016年4月 同上、ピープルマネジメント室長 現在に至る

●企業概要

化粧品、業務用化粧品、石鹸、シャンプー、リンス、医薬品などのマーケティング開発・実行(製造販売、輸出入含む)

株式会社資生堂 ロゴ

実務実践 第3回 8.9 Wed. 18:30-20:30/育成

300年成長し続ける企業を担う人材育成
~自ら手を挙げる人材にチャンスを。ソフトバンクの戦略的育成~

・これからのソフトバンクグループを担う後継者発掘・育成を目的とした「ソフトバンクアカデミア」。
・2010年発表の「新30年ビジョン」である「グループ5000社」の実現に向け、社員の提案から新事業を立ち上げる「ソフトバンクイノベンチャー」。
・社員自らが研修講師となり、自分の知識やノウハウを他の社員に伝承していく「ソフトバンクユニバーシティ認定講師制度」。
・経営理念の実現に貢献する人材の育成機関である「ソフトバンクユニバーシティ」。
・社員が気軽に自分のノウハウや経験を共有できる「知恵マルシェ」。

ソフトバンクでは、「300年間成長し続ける企業グループ」を目指して、自社内でさまざまな育成施策を展開しています。

本講座では、これらを立案した採用・人材開発統括部 源田氏と共に、「チャレンジ風土の中で競争優位を生む人材育成の仕組み」について学びます。

●講師紹介

ソフトバンク株式会社 源田 泰之氏

源田 泰之氏(ゲンダ ヤスユキ)

ソフトバンク株式会社
人事本部 採用・人材開発統括部 統括部長

1998年入社。営業を経験後、2008年より現職。新卒および中途採用全体の責任者。グループ社員向けの研修機関であるソフトバンクユニバーシティおよび後継者育成機関のソフトバンクアカデミア、新規事業提案制度(SBイノベンチャー)の責任者。ソフトバンクグループ株式会社・人事部アカデミア推進グループ、SBイノベンチャー・取締役を務める。採用では地方創生インターンなどユニークな制度を構築。幅広い分野で活躍する若手人材と、企業の枠も超え、国内外問わず交流を持つ。教育機関でのキャリア講義や人材育成の講演実績など多数。

●企業概要

インターネットカンパニーとして、さまざまな事業展開を実施。
ソフトバンクグループは、インターネットを事業基盤として成長を続けてきました。情報産業の中で「国内通信事業」「スプリント事業」「ヤフー事業」「流通事業」「アーム事業」などを展開しています。

ソフトバンク株式会社 ロゴ

実務実践 第4回 9.13 Wed. 18:30-20:30/働き方

働き方改革に、近道なし
~“制度”と“意識”の両輪で、組織や一人ひとりの行動を変えていく、
アクセンチュアの挑戦~

昨今、多くの企業が「働き方改革」に取り組んでいますが、業種特有のカルチャーなどもあり、なかなか実現が難しい業種もあります。

短期間で高品質なアウトプットが求められるコンサルティングファーム アクセンチュアは改革実現が難しい会社のひとつといっても過言ではありません。
しかし、同社では、離職率の低下や残業減少など着実に成果を出し始めています。

本講座では、アクセンチュアががどのような「働き方改革」を行っているのか、実際の取り組み内容を元に、「働き方改革」を実現させるには何が必要なのかを考えます。

●講師紹介

アクセンチュア株式会社 武井 章敏氏

武井 章敏氏(タケイ アキトシ)

アクセンチュア株式会社
執行役員 人事部長

大学卒業後、大手自動車メーカーにて、営業、教育、海外事業を経験後、人事部にて20年振りの人事制度全面改訂に従事。その後、外資系コンピューター、SPA(製造小売業)を経て、2012年4月にアクセンチュア入社。アクセンチュアではThink Globally, Act Locallyの考えの下、人と組織の活性化に取り組んでいる。

●企業概要

「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーションズ」の5つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供

アクセンチュア株式会社 ロゴ

実務実践 第5回 9.27 Wed. 18:30-20:30/ピープルアナリティクス

テクノロジーで実現させる人事の進化
~日立製作所のピープルアナリティクス~

近年、「テクノロジー」や「AI」をどのようにHR領域に活用するのか、人事担当者や経営者の関心は高まってきていますが、実際に活用できている企業はまだ少数ではないでしょうか。

インフラ技術と最先端のITを組み合わせ、さまざまな社会課題を解決し、社会イノベーション事業を推進する日立製作所。同社では、人事業務においてもイノベーションを追求しています。

日立製作所はテクノロジーをどのように駆使し、HRを進化させているのか。「テクノロジー」や「AI」はどうすればHR領域で活用できるのか、同社デジタルHRエキスパートの中村氏よりお話しいただきます。

●講師紹介

株式会社日立製作所 中村 亮一氏

中村 亮一氏(ナカムラ リョウイチ)

株式会社日立製作所
ピープルアナリティクスラボ
デジタルHRエキスパート

2004年人事総務への仕事を希望し、日立製作所へ入社。同年、関西支社総務部へ配属され、労務・福利・人事・教育と幅広く人事総務業務へ従事した後、2010年から東京本社へ異動、約4年半技術系の採用業務に携わる。

2015年2月より、現在のIT部門の人事担当として採用・ダイバーシティ・人員管理などの業務をメインに担当するほか、同部門のデータアナリティクスマイスタ―、リクルートキャリア社、日本エス・エイチ・エル社と連携し「HR Tech」領域のプロジェクトを立ち上げ、現在に至る。

●企業概要

電力・インフラシステム、情報・通信システム、建設機械、高機能材料、オートモティブシステム、ヘルスケアなどの社会イノベーション事業に注力

株式会社日立製作所 ロゴ