CurriculumHRアカデミー2024年度夏期講座 カリキュラム

第1回 2024.07.03 Wed.16:00-18:00/ 戦略人事 <受付終了しました>

「カゴメの人事改革」に学ぶ戦略人事
人事という仕事の本質、人事プロフェッショナルのあり方を考える

著書『カゴメの人事改革』が「HRアワード2024」書籍部門最優秀賞を受賞するなど、人事領域においてその動向が常に注目を集めている、カゴメ株式会社の有沢正人氏。数々の人事改革を行ってきましたが、その裏側には「会社と社員の対等な関係」「透明性の担保」などのポリシーが貫かれています。本講座では有沢氏が「グローバル職務等級制度」「地域カード」などの施策を例に、そのねらいや要点、改革のプロセスを解説。いかにして戦略人事を実践してきたのかを示した上で、人事という仕事の本質、人事プロフェッショナルのあり方を参加者全員で議論します。

●講師紹介

カゴメ株式会社 常務執行役員(元CHO(最高人事責任者)) 兼 カゴメアクシス株式会社 代表取締役社長 有沢 正人氏

有沢 正人氏

カゴメ株式会社 常務執行役員(元CHO(最高人事責任者)) 兼 カゴメアクシス株式会社 代表取締役社長

(ありさわ まさと)1984年に協和銀行(現りそな銀行)に入行。 銀行派遣により米国でMBAを取得後、主に人事、経営企画に携わる。その後、HOYAやAIUにて職務等級制度やグローバル人事制度構築の多くを主導する。2012年にカゴメに入社。2012年より全世界のカゴメの人事最高責任者となる。2023年10月1日より現職。

第2回 2024.07.10 Wed.16:00-18:00/ タレントマネジメント <受付終了しました>

実例を基に学ぶ 戦略人事を実現するための「タレントマネジメント」

「タレントマネジメント」とは、優秀な従業員の能力とスキルを最大限に引き出すために、従業員の情報を戦略的に管理し、人材の採用、育成、配置を行う手法です。戦略人事を実現するためには不可欠ですが、システム導入自体が目的化してしまったり、人事データの収集・整理や活用に課題を抱えたりしている企業は少なくないようです。これらの課題をどのように解決し、戦略人事に資するタレントマネジメントを実行すればいいのでしょうか。今回は、三菱ふそうトラック・バス、サトーホールディングス、ブリヂストンで実践した経験を持つNOKの江上茂樹氏が登壇。江上氏がこれまでの経験を基に、実例をふまえながら解説し、参加者の皆さまと共にタレントマネジメントの要諦と実現方法について考えます。

●講師紹介

NOK株式会社 上席理事 社長付 戦略人事担当 江上 茂樹氏

江上 茂樹氏

NOK株式会社 上席理事 社長付 戦略人事担当

(えがみ しげき)東京大学経済学部を卒業後、三菱自動車工業株式会社に入社。三菱ふそうトラック・バス株式会社転籍後は、開発管理部長や人事・総務本部長として外資系となった同社の変革に奔走。その後、サトーホールディングス株式会社ならびに株式会社ブリヂストンでCHROや人事・労務・総務責任者等を歴任し、2024年1月より現職。3社での人事責任者経験を踏まえ、人事の立場から会社の成長と個人の成長・幸せの両立実現に取り組んでいる。

第3回 2024.07.17 Wed.16:00-18:00/ 女性活躍推進 <受付終了しました>

全従業員が一体となって多様な人材の活躍を支援
明治の取り組みに学ぶ、アンコンシャスバイアスを糸口にしたDE&I推進

顧客の多様化や労働人口減少などの変化を受け、多様な人材が力を発揮できるようにDE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)推進に取り組む企業が増えています。多様性への理解を広めるには、DE&Iの有用性や支援の仕方など、さまざまな知識を人事部門から発信する必要がありますが、忙しい従業員に情報を届けるのは簡単ではありません。明治では、役員や管理職を巻き込み、DE&Iに取り組む機運を醸成。アンコンシャスバイアスに気付くきっかけをつくる動画を現場と作り上げることで、高い理解浸透率を達成しています。同社の事例を基に、参加者全員でDE&Iを推進する際のポイントを議論します。

●講師紹介

株式会社明治 人財開発部 部長 山口 恭子氏

山口 恭子氏

株式会社明治 人財開発部 部長

(やまぐち やすこ)新卒で大手コンビニチェーン本部入社。2015年人事本部人事企画部長就任。事業部門、グループ企業出向等を経て、2022年(株)明治入社。2023年新設された人財開発部長として事業会社のDE&I、人財開発を担当。中央大学大学院戦略経営研究科修了。

第4回 2024.07.24 Wed.16:00-18:00/ 従業員エンゲージメント <受付終了しました>

オリックス生命保険の施策から考える
「従業員エンゲージメント」向上の鍵

人と企業の結びつきを指す「従業員エンゲージメント」。人材版伊藤レポート2.0で重要項目として言及された影響もあり、向上施策に取り組む企業が増えています。オリックス生命では、「適材適所の追求」「組織風土の変革」をテーマに従業員エンゲージメントの向上を促進。人材ポートフォリオの管理やアセスメントの実施、スキルの見える化、組織風土サーベイなど、さまざまな施策を実施しています。同社の幅広い事例をもとに、「従業員エンゲージメント」向上の鍵を、参加者全員で議論します。

●講師紹介

オリックス生命保険株式会社 執行役員 人事・総務本部管掌・兼・コンプライアンス部管掌 石田 雅彦氏

石田 雅彦氏

オリックス生命保険株式会社 執行役員 人事・総務本部管掌・兼・コンプライアンス部管掌

(いしだ まさひこ)東大(法)卒。銀行および内外証券・生保での人事経験通算27年。銀行の法人/個人営業、外資生保の経営企画担当役員、国内証券会社の監査部長経験も有する。2021年1月、オリックス生命保険株式会社 執行役員人事・総務本部管掌に就任。同8月『企業価値を高める組織・人材マネジメントの思考と実践』(きんざい)を上梓。

第5回 2024.08.07 Wed.16:00-18:00/ キャリア開発支援 <受付終了しました>

「成長と挑戦」を軸に従業員の意識を変革。
三菱UFJ銀行のキャリア開発支援

我が国においてもキャリア自律の重要性が認識されて久しく、多くの企業がキャリア研修や面談、公募制度といった支援を行うようになりました。一方で、従業員が当事者意識を持っていない、公募に手が挙がらないなど、支援が機能せずに停滞している企業も多いのではないでしょうか。三菱UFJ銀行は、2019年の公募制度開始をきっかけにキャリア開発支援に注力。キャリアパスの複線化や人事考課面談の強化、社内副業などの周辺サポートを充実させながら、公募への応募者を年2,000人以上にまで増やし、「成長と挑戦」というカルチャーを醸成しています。同社と共に、従業員のキャリア観を変え、行動を後押しするために何をすべきかを考えます。

●講師紹介

株式会社三菱UFJ銀行 人事部 企画グループ 次長 昇高 慶氏

昇高 慶氏

株式会社三菱UFJ銀行 人事部 企画グループ 次長

(しょうたか けい)2002年三菱UFJ銀行(当時東京三菱銀行)に入社。営業店勤務の後、本部にて営業及び審査両面から日系大企業取引を担当。その後、米国関連銀行及び自動車製造会社への業務出向により、経営管理業務に従事し、2023年より現職。人事制度企画、人件費・人員管理等を担当。2011年慶応義塾大学大学院経営管理研究科(慶應ビジネススクール)修了。

第6回 2024.08.28 Wed.16:00-18:00/ 人事部門の改革 <受付終了しました>

「HRから変わって、HRが変えていく」が合言葉
三菱重工業が挑戦する、HR部門の大改革

人的資本経営の重要性が叫ばれる中、人事部門に求められる役割が大きく変化しています。三菱重工業でも、経営戦略・事業戦略と連動した人事戦略の立案と実践が求められていました。その実現を目指すには、「社員よりも先にHR部門の変革が必要ではないか」と考えた同社では、HR部門の大改革を推進。コンセプトは「HRから変わって HRが変えていく」「ONE HR for MHI Group」です。では具体的に、どのような改革が行われたのでしょうか。プロジェクトの背景や具体的な施策、成果などを共有した上で、人事部門はどう変わっていくべきかを参加者全員で議論します。

●講師紹介

三菱重工業株式会社 HR改革推進室 企画グループ長 弘田 和之氏

弘田 和之氏

三菱重工業株式会社 HR改革推進室 企画グループ長

(ひろた かずゆき)2002年入社。相模原製作所にて官公庁向け特殊車両の営業業務に従事後、本社人事部人材開発グループへ異動。本社HRとして人材開発・人事・安全衛生などの担当を経て,2017年から約5年間、15年ぶりとなる人事システム刷新PJのPJリーダとして大規模PJのマネジメントを経験した。2022年以降,HR改革推進室企画グループ長として,HR部門の基盤強化の責を担っている。

三菱重工業株式会社 HR改革推進室 企画グループ 主席部員 辻本 剛史氏

辻本 剛史氏

三菱重工業株式会社 HR改革推進室 企画グループ 主席部員

(つじもと たけし)2006年入社。神戸造船所にて経理業務を担当後、人事教育課へ異動。事業所人事として広く人事業務を経験した後、2018年に本社へ異動し、エナジードメイン・原子力セグメントの部門担当人事(HR Business Partner)に従事。この時期にキャリアデザイン面談制度の全社導入も担当。2022年より現職に異動し、中長期の人事戦略の立案,人事部門全体の組織開発,人事部門メンバーの人材育成に関する各種PJ遂行・施策の実行を担当。

第7回 2024.09.04 Wed.16:00-18:00/ 人事データ活用 <受付終了しました>

メルカリに学ぶデータドリブンHRの実践
人事データを活用するために、人事は何を乗り越え、どう動くべきか

近年、人事データの活用に取り組む企業が増えています。人と組織の現状を客観的に把握し、より効果的な解決策を打ち出したいと考える人事は多いようです。一方で、データ活用はその基盤づくりから数多くの難所があります。そこで参考にしたいのが、メルカリの取り組み。人事とデータ専門人材が協業し、男女賃金格差の謎を解き明かすなど、オリジナリティが高いデータ活用を実現しています。人事データを活用するために、人事が乗り越えるべき壁とは何なのか。人事と専門人材はどう連携できるのか。同社の事例を基に、参加者全員で議論します。

●講師紹介

メルカリ HR System&Data チーム マネージャー 村田 隆一氏

村田 隆一氏

メルカリ HR System&Data チーム マネージャー

(むらた りゅういち)新卒でSIerに入社。広告システムやKIOSK端末の開発に携わる。その後、サイバーエージェント グループ、DeNAなどでバックエンド エンジニアやエンジニアリング マネージャーとして従事。2018年メルカリ入社。エンジニア組織にてエンジニアリング マネージャー、採用、組織開発などを担当後、人事領域のDX化やData Driven化に興味があり人事部門へ異動。2023年からHR System & Dataチームのマネージャーとなる。

メルカリ HR System&Data チーム シニアデータアナリスト 諏訪 ひと美氏

諏訪 ひと美氏

メルカリ HR System&Data チーム シニアデータアナリスト

(すわ ひとみ)東京大学文学部卒業(社会心理学専攻)。株式会社SpeeeでSEOコンサルティングやデータ活用支援事業のマーケティングに従事した後、データアナリストとして株式会社メルカリへ入社。メルカリでは主にWeb・アプリの行動ログやA/Bテストの分析を担当。現在は人事のデータ分析部門にて、人事データの分析基盤の整備から人的資本の分析、データの民主化まで行なっている。

第8回 2024.09.11 Wed.16:00-18:00/ 人事ポリシーの実践 <受付終了しました>

従業員と事業双方の成長を実現する人事へ
ソフトバンクに学ぶ「人事ポリシー」の実践

企業の人と組織に関する考え方を明文化し、人事の方向性を示す「人事ポリシー」。採用や育成、配置をはじめとする人事施策の出発点ともいえます。ソフトバンクでは、2015年に策定した人事ポリシーを「幹」として、多様な人事施策を接続し機能させています。2023年には、時代の変化に合わせて8年ぶりに改定を行い人事としてのあり方もアップデートしました。人事ポリシーを人事施策に落とし込み、実務で意識するには、どうしたらいいのか。人事は時代に合わせてどう変化していくべきなのか。同社の事例を基に議論します。

●講師紹介

ソフトバンク株式会社 執行役員 コーポレート統括 人事本部 本部長 兼 総務本部 本部長 兼 Well-being 推進室 室長 源田 泰之氏

源田 泰之氏

ソフトバンク株式会社 執行役員 コーポレート統括 人事本部 本部長 兼 総務本部 本部長 兼 Well-being 推進室 室長

(げんだ やすゆき)1998年入社。営業を経験後、2008年より人事領域を担当。ソフトバンクのグループ会社であるSBアットワーク株式会社、SBイノベンチャー株式会社、SBエンジニアリング株式会社の取締役を務める他、公益財団法人 孫正義育英財団の事務局長。2019年に日本の人事部「HRアワード2019」企業人事部門 個人の部最優秀賞 受賞。