第1回 7.3 Wed.18:00-20:00/ 新卒採用
サイバーエージェント流
― 「21世紀を代表する人材」を獲得するための新卒採用戦略
日本を代表するITメガベンチャー、サイバーエージェント。
人事領域においては、リアルの場での会社説明会の廃止や、同社の活躍社員に学生が弟子入りし、リアルなビジネスの現場を体験する「弟子入り採用」と呼ばれる選考方法など、先進的な採用施策を数多く導入していることでも有名です。
そんな同社では2017年、「21世紀を代表する人材」を採用するというビジョンのもと、「YJC」と呼ばれる独自の新卒採用強化プロジェクトを始動。人事部・現場社員あわせて総勢400名を巻き込み、自社の新卒採用活動に革新をもたらすべく、さらなる挑戦を続けています。
本講演では同社で採用広報責任者を務める宮本氏を講師にお迎えし、同社の新卒採用戦略についてお話しをうかがうとともに、変化に強い組織づくりのため人事が取り組むべきこととは何か、参加者同士で考えます。
●講師紹介
宮本 隆輔氏
株式会社サイバーエージェント
採用戦略本部 新卒採用グループ 採用広報責任者
2005年 サイバーエージェント入社 株式会社ウエディングパーク出向
2007年 同社大阪営業所所長(立ち上げ)
2009年 営業本部長就任 サイバーエージェント宇佐美管轄MVP
ウエディングパークMVP
2010年 ウエディングパークMVP
2013年 株式会社アイスタイル入社 代理店部門責任者
2016年 株式会社シーエーモバイル入社・新卒採用責任者
2018年 株式会社サイバーエージェント 採用戦略本部 採用広報責任者 現職
●企業概要
メディア事業、インターネット広告事業、ゲーム事業、投資育成事業
第2回 7.10 Wed.18:00-20:00/ 人事とマーケティング
“人事×マーケティング”で人事課題を解決する
――日本マクドナルドの挑戦
空前の売り手市場といわれる昨今。多くの企業が人手不足にあえぐなか、学生・主婦・シニアなど、さまざまな世代から"働きたい職場"に選ばれ、年間7万人にものぼるクルー(アルバイト)の採用を実現しているのが日本マクドナルドです。
そんな同社の採用活動を支えているのは、"人事×マーケティング"の視点。人事自らがマーケターとなり、多様なチャネルを通じてマクドナルドで働く意味やバリューを発信することで、クルー応募者の獲得につなげています。
本講演では、同社でクルー採用支援を担当されている宮沢氏が登壇。マーケティングの視点がいかに同社の人事施策に活かされているのか、具体的な内容をお話しいただくとともに、これからの時代に求められる"人事×マーケティング"のあり方について、参加者同士で考えます。
●講師紹介
宮沢 泰成氏
日本マクドナルド株式会社
人事本部 フィールドHR部 マネージャー
1994年 明治学院大学社会学部卒業。同年日本マクドナルド株式会社入社、営業・マーケティングを経て2015年8月より人事本部へ。マーケティング本部では、主要商材であるフードカテゴリーにおいて複数ブランドの商品開発/マーケティング戦略立案/プロモーション開発/メディアプランニングなどを担当。既存商品のマーケティング戦略だけでなく、ビッグアメリカシリーズなど新ブランドの投入も数多く経験。人事本部ではマーケティングプロセスでの人事領域の課題解決に向けて、従業員のブランディング戦略や中長期的なブランド成長戦略を策定。人事本部 フィールドHR部 クルーリクルーティング担当マネージャー。
●企業概要
ハンバーガー・レストラン・チェーンの経営並びにそれに付帯する一切の事業。
第3回 7.17 Wed.18:00-20:00/ 人材育成・組織開発
新規事業が育つ組織、育たない組織
~"人と組織のあり方"が、事業の命運を左右する~
社内の優秀人材を登用してスタートした新規事業プロジェクトがあっけなく頓挫――。
誰もが一度はそのような事例を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
『「事業を創る人」の大研究』の著者である田中 聡氏は、本書のなかで、新規事業がとん挫してしまう背景には、新規事業担当者を支える組織基盤の欠如があると警鐘を鳴らしています。
本講演では、田中氏を講師にお招きし、新規事業の命運を左右する"人と組織のあり方"について理解を深めるとともに、新規事業担当者の登用・サポートにおいて人事がすべきこととは何なのか、参加者同士で考えます。
●講師紹介
田中 聡氏
立教大学 経営学部 助教
大学卒業後、株式会社インテリジェンス(現・パーソルキャリア株式会社)に入社。事業部門を経て、2010年同グループのシンクタンク組織である株式会社インテリジェンスHITO総合研究所(現・株式会社パーソル総合研究所)設立に参画。同社リサーチ室長・主任研究員を務めた後、2018年より現職。専門は、経営学習論・人的資源開発論。働く人と組織の成長・学習を研究している。主な著書に、『会社人生を後悔しない40代からの仕事術』(ダイヤモンド,共著)、『「事業を創る人」の大研究』(クロスメディア・パブリッシング,共著)など。
第4回 7.24 Wed.18:00-20:00/ ベテラン・シニアのキャリア支援施策
ソニーの人生100年時代に向けたベテラン・シニア社員支援施策
~社員のやる気と主体性を引き出す仕組みづくり~
世界に先駆け、超高齢社会に突入した日本。労働力不足が加速するなか、貴重な人的資源として注目されているのがベテラン・シニア人材です。しかし、ベテラン・シニア社員の中には、自身のキャリアの築き方や、スキル・ノウハウの活かし方などに悩みを抱え、思うように力が発揮できなくなってしまうケースも少なくありません。
ベテラン・シニア社員がいきいきと、ポジティブに活躍のできる組織づくりのため、人事は何ができるでしょうか?
本講演には、ソニー株式会社で人事センター EC人事部 統括部長を務める大塚氏が登壇。同社の「自分のキャリアは自分で築く」という創業以来の理念をベースにしたベテラン・シニア社員支援施策についてお話いただきながら、個社毎に適したベテラン・シニア人材の支援方法について、参加者同士で考えます。
●講師紹介
大塚 康氏
ソニー株式会社
人事センター EC人事部 統括部長
1992年にソニー稲沢株式会社(現社名:ソニーグローバル&マニュファクチャリングオペレーション株式会社)へ入社。その後、ソニー株式会社オーディオ人事部、同社HQ人事部を経て、2016年よりEC人事部統括部長を務める。
●企業概要
モバイル・コミュニケーション、ゲーム&ネットワークサービス、イメージング・プロダクツ&ソリューション、ホームエンタテインメント&サウンド、半導体、コンポーネント、映画、音楽、金融などの商品、サービス等をグローバルに展開
第5回 7.31 Wed.18:00-20:00/ 人事と脳科学
脳科学を人事にどう活かす?
――早稲田大学・枝川教授と共に考える
近年は「ニューロ・マーケティング」など、マーケティング分野での活用が進んでいる「脳科学」。この脳科学を人事にも応用していこうという動きが活発化していることをご存じでしょうか。
例えば、職場で人が感じる「モチベーション」や「ストレス」、そして「怒り」。そのような心理現象が発生するメカニズムを脳科学的アプローチでひもとくことで、ポジティブな職場づくりが可能になるのではないか――。そのような期待と共に、さまざまな研究が進んでいます。
本講演には、脳神経科学と経営学をクロスさせた研究で知られる早稲田大学・枝川教授が登壇。参加者同士でのワークショップやディスカッションなども交えながら、脳科学を人事にどう活かすかを考えます。
●講師紹介
枝川 義邦氏
早稲田大学
研究戦略センター 教授
東京大学大学院薬学系研究科博士課程を修了して薬学の博士号、早稲田大学ビジネススクールを修了してMBAを取得。早稲田大学スーパーテクノロジーオフィサー(STO)の初代認定を受ける。研究分野は、脳神経科学、人材・組織マネジメント、研究マネジメント。早稲田大学ビジネススクールでは、経営学と脳科学とのクロストークを視座に置いた講座も担当。一般向けの主な著書には、『「脳が若い人」と「脳が老ける人」の習慣』(アスカビジネス)、『記憶のスイッチ、はいってますか~気ままな脳の生存戦略』(技術評論社)、『「覚えられる」が習慣になる! 記憶力ドリル』(総合法令出版)など。
第6回 8.7 Wed.18:00-20:00/ 健康経営
SCSKの事例に学ぶ「健康経営」
「3K(きつい・厳しい・帰れない)」というIT業界の当たり前を覆すため、全社一丸となって働き方改革・健康経営の推進に取り組み、大幅な残業時間の削減・有給消化率の向上を実現した、SCSK株式会社。2013~2019年にかけ、5年連続で「健康経営銘柄」に選定されるなど、同社の取り組みは高く評価されています。
健康経営に取り組んでいるものの、なかなか取り組みが浸透しない(または続かない)と悩む企業も多いなか、着実に成果を出している同社。同社が他社と一線を画す要因は、果たして何なのでしょうか?
本講演では、同社でライフサポート推進部長を務める中藤氏を講師にお招きし、効果的な健康経営のあり方や、施策推進における課題やポイントなどについてお話しいただきます。
●講師紹介
中藤 崇芳氏
SCSK株式会社
人事グループ ライフサポート推進部長
1997年法政大学経済学部卒、株式会社CSK(現SCSK株式会社)入社。IT技術職として8年、経営企画部門で6年、人事部門では人材開発、人事企画、健康経営推進に計8年間従事。2016年3月早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻(早稲田大学ビジネスクール)修了。2019年4月から健康経営の推進組織であるライフサポート推進部長に就任。
●企業概要
SCSKは、システム開発からITインフラ構築、ITマネジメント、BPO(Business Process Outsourcing)、ITハード・ソフト販売まで、ビジネスに必要なすべてのITサービスをフルラインアップで提供します。
第7回 8.21 Wed.18:00-20:00/ 経営理念・理念浸透
ユナイテッドアローズを束ねる経営理念
――理念の浸透が組織の持続的な成長を支える
「UNITED ARROWS」「BEAUTY & YOUTH」「green label relaxing」など、全国に200以上の店舗を構える、セレクトショップ最大手の株式会社ユナイテッドアローズ。2003年に東証一部に上場し、2019年に30周年を迎える同社ですが、その成長の背景には、社員を束ね、導く、経営理念の存在がありました。
ユナイテッドアローズでは、いかに経営理念を組織内に浸透させ、組織の成長につなげているのでしょうか?
本講演では、同社の社内教育機関である「束矢(たばや)大學」の立ち上げに携わり、現在は採用チーム リーダーを務める佐藤氏を講師に迎え、同社の経営理念に対する考え・想いや、理念浸透の実践方法について、さまざまな事例を交えながらじっくりとお話しいただきます。
●講師紹介
佐藤 勇作氏
株式会社ユナイテッドアローズ
人事部 採用チーム リーダー
高校を卒業後、婦人靴専門店にて、販売のキャリアを開始。1995年、株式会社ユナイテッドアローズにアルバイトとして入社。1996年、社員へ登用後、都内5店舗にて販売員として従事。その間、店内教育担当者を経験。2004年、全社教育担当として、人事部人財開発グループ (当時)へ異動。2007年、社内教育機関:束矢大學立ち上げに参画し、研修企画、社内講師を努め、その後、採用(新卒、中途)担当~労務担当を経て、2017年6月より、現職。
●企業概要
紳士服・婦人服および雑貨等の企画・仕入および販売
第8回 8.28 Wed.18:00-20:00/ 次世代リーダー育成
次代を担うリーダーをいかに育むか
――KDDIの事例に学ぶ
先の見えないVUCA時代。環境の変化に応じてビジネスに変革をもたらし、組織をけん引する次世代リーダーの育成がますます重要視されています。
しかしながら、「人材選出の難しさ」「経営層の無理解」「育成戦略・方針の欠如」など、さまざまな要因に阻まれ、選抜された次世代リーダーを対象とした研修に計画的に取り組んでいる企業はわずか18.6%に留まっているのが現状です。(『日本の人事部人事白書2018』 より)
組織の未来を担う人材を、私たちはいかに育んでいけばよいのか――。本講演には、KDDI株式会社で人財開発部長を務める千葉氏が登壇。さまざまな手法を取り入れながら、果敢に次世代リーダー育成に取り組む同社の事例をご紹介いただき、これからの時代に求められる人材育成のあり方について参加者同士で考えます。
●講師紹介
千葉 華久子氏
KDDI株式会社
コーポレート統括本部 人事本部 人財開発部長
1994年大学卒業後、国際電信電話株式会社(KDD、現KDDI)に入社。法人営業、衛星通信サービスの企画等を経て、2011年より1年半、コーポレート業務を統括する副社長の役員補佐を務める。2013年から人事部においてグローバル人財育成を含むグローバル人事施策を推進。2017年4月から人財開発部で採用、異動配置、育成、理念浸透を担当。2018年4月から現職。
●企業概要
モバイルと固定通信を併せ持つ総合通信事業者。新たな成長軸として、通信事業をコアにその同心円上にコマース・金融・エネルギーなどのライフデザイン事業を展開する「通信とライフデザインの融合」を推進中。
第9回 9.4 Wed.18:00-20:00/ 働き方改革
「働き方の多様性」がチームワークあふれる会社を創る
――人事本部 部長 青野氏に学ぶ、サイボウズの働き方改革
「100人いれば、100通りの働き方」を人事制度の方針として掲げ、さまざまな施策にチャレンジし続けていることで知られる、サイボウズ株式会社。2018年4月には「新・働き方宣言制度」という新しい人事制度を導入。社員一人ひとりが「働きたい時間と場所」を自由に宣言して実行するという、まさに100人100通りの働き方を実践しています。
本講演には、同社で人事本部 部長 兼 チームワーク総研 研究員を務める青野 誠氏が登壇。同社が実践する働き方改革の具体的な内容、改革推進の過程と成果、さまざまな取り組みを通じて見えてきた気づき・新たな課題などについて、じっくりとお話しいただきます。
●講師紹介
青野 誠氏
サイボウズ株式会社
人事本部 部長 兼 チームワーク総研 研究員
2006年に新卒でサイボウズに入社。営業やマーケティング、新規事業の立ち上げなどを経験後に人事部へ。採用、人材育成、制度企画などを担当。2016年よりNPO法人フローレンスの人事部門で複業中。
●企業概要
サイボウズは「チームワークあふれる社会を創る」を企業理念に、チームの情報共有を支えるソフトウェアを提供しております。「サイボウズOffice」や「kintone」など、業種を問わず、多数のチームにご活用いただいております。近年は北米やアジアにも拠点を設立し、海外でもご利用いただけるようになりました。また、「100人100通りの人事制度」を掲げ、多様な個性を活かす人事施策を実施。柔軟な働き方、副業の解禁、市場価値での給与評価など、先進的な人事制度を運用しております。自社のチーム作りで培ったノウハウを活かして、チームワーク強化メソッドの販売事業も開始しました。
第10回 9.11 Wed.18:00-20:00/ 従業員の育児支援
従業員の「仕事」と「育児」の両立支援
――いま、人事が取り組むべきこと
従業員の仕事と育児の両立を支援するうえで欠かすことのできない、「育児休業制度」。内閣府の調査によれば、平成29年の育休取得率は、女性の83.2%に対して男性は5.14%に留まっており、男女間で大きなギャップがうまれています。
また、三菱UFJリサーチ&コンサルティングによる「平成29年度仕事と育児の両立に関する実態把握のための調査」によれば、男性が育児休業を取得していない理由の上位には、「業務が繁忙で職場の人手が不足していた」「職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった」など、職場の要因が挙げられています。
勤労者世帯の過半数を共働き世帯が占め、夫婦共同で子育てに取り組める環境づくりが強く求められるいま、人事は何をすべきなのでしょうか。
本講演では、法政大学 坂爪氏を講師にお迎えし、男女ともに育児に取り組みやすい環境のつくり方について、参加者同士で議論し、考えます。
●講師紹介
坂爪 洋美氏
法政大学
キャリアデザイン学部 教授
人材ビジネス業に従事後、和光大学現代人間学部を経て、2015年4月より現職。2001年慶應義塾大学大学院経営管理研究科単位取得退学、博士(経営学)。専門は産業・組織心理学、人材マネジメント論。ダイバーシティの中でも、特に女性のキャリア形成ならびにワーク・ライフ・バランス推進における管理職の役割について研究を進める。