第1回 1.17 Thu.18:00-20:00/ 新卒採用
就活ルール廃止後の新卒採用
――その理論と戦略
経団連によるいわゆる"就活ルール"廃止の決定をうけ、今後は政府・経済界・大学の3者で構成する協議会が新たなルールの整備を担うことが決定しました。
「学生の獲得合戦が激化するのでは?」「就活が通年化し、学業に集中できないのでは?」など、さまざまな憶測や不安が広がるなか、企業、そして人事は、今後訪れる変化にどう備えればよいのでしょうか? 本講演では、「日本一社会との距離が近い大学教員」を仕事の軸に掲げ、法政大学キャリアデザイン学部で教鞭をとる田中氏と共に、就活ルール廃止後の新卒採用について考えます。
●講師紹介
田中 研之輔氏
法政大学
キャリアデザイン学部 教授
博士:社会学。一橋大学大学院社会学研究科博士課程を経て、メルボルン大学、カリフォルニア大学バークレー校で客員研究員をつとめる。2008年に帰国し、現在、法政大学キャリアデザイン学部教授。専門は社会学。<経営と社会>に関する組織エスノグラフィーに取り組んでいる。著書に『先生は教えてくれない就活のトリセツ』『先生は教えてくれない大学のトリセツ』『ルポ 不法移民』『丼家の経営』『都市に刻む軌跡』『走らないトヨタ』『覚醒する身体』、訳書に『ボディ&ソウル』『ストリートのコード』他多数など。取締役、社外顧問を歴任。ソフトバンクアカデミア外部一期生。専門社会調査士。近著に『新人研修の組織エスノグラフィー』
●組織概要
第2回 1.23 Wed.18:00-20:00/ 組織変革
変化の時代に挑戦する
――創業30周年エイベックスの構造改革
今年で創業30年を迎える同社は、現在2020年までを「第三創業期」として、大きな改革に乗り出しています。組織構造や組織風土の変革、新たな人事制度の導入、新社屋でのオフィス環境の見直しなど、さまざまな改革に取り組んでいます。
これからの新しい時代へ向け、変化を求められている組織も多い中、人事としてどのように組織を動かし、改革を行うのか。エイベックスの戦略人事部門でまさに改革最前線にいる小川氏とともに考えます。
●講師紹介
小川 尚信氏
エイベックス株式会社
CEO直轄本部戦略人事ユニット マネージャー
2012年に新卒でエイベックスに入社。入社後は東京、大阪でのパッケージ(CD・DVD)の営業を経験。2014年より配信営業部へ異動。多くの音楽サブスクリプションサービスのローンチに携わる。2017年よりグループ戦略室 戦略人事ユニット チーフスーパーバイザーとして、新人事制度設計、新卒・中途採用、働き方改革、社内外アイデアソン・ハッカソン企画立案・運営、新オフィス設計など担当。新たな経営戦略の元、連動した戦略的な人事を担当。2018年4月よりCEO直轄本部戦略人事ユニット マネージャー。
●企業概要
1988年創業。音楽、アニメ、デジタルを主要事業ドメインとした総合エンタテインメント企業。タグライン「Really! Mad+Pure」のもと、コンテンツやサービスの魅力や価値の最大化を追求しています。また、「Avex 2.0」をキーワードに、新たな価値創出や新規事業創出を推進しています。
第3回 2.6 Wed.18:00-20:00/ リーダー育成
「100年続く組織」に必要なリーダー育成とは
~Yahoo!アカデミア学長 伊藤氏に学び、共に考える~
先の見えないVUCA時代。明確なビジョンを持ち、個の力を発揮しながら組織を牽引する、次世代のリーダー人材の育成が強く求められています。
そんななか、育成の効果が出づらい、せっかく育てた人材が辞めてしまう...など、お悩みをお持ちの人事の方も多いのではないでしょうか。
本講演では、ヤフー株式会社の企業内大学、Yahoo!アカデミア学長、グロービス経営大学院講師などのさまざまな顔を持ち、リーダー育成に長年従事している伊藤氏を講師に迎え、リーダー育成成功の鍵や人事として求められる要素などについて、参加者同士の対話や、グループワークなどの体験を通じて学びます。
●講師紹介
伊藤 羊一氏
株式会社ウェイウェイ 代表取締役/ヤフー株式会社 Yahoo!アカデミア学長
日本興業銀行からプラス株式会社に転じ、ジョインテックスカンパニーにて物流・マーケティング・事業再編などを担当。2012年より執行役員ヴァイスプレジデントとして事業全般を統括。2015年ヤフー株式会社に転じ、Yahoo!アカデミア学長として、次世代リーダー育成を行う。グロービス 経営大学院客員教授、株式会社ウェイウェイ代表取締役として、ヤフー外でも幅広くリーダー開発、インキュベーションサポートに活動する。最新作『1分で話せ』。
●企業概要
インターネット上の広告事業 / イーコマース事業 / 会員サービス事業 / その他事業
第4回 2.13 Wed.18:00-20:00/ リテンションマネジメント
『なぜ、御社は若手が辞めるのか』―――
人が辞めない組織をつくりあげる極意
少子化に伴う労働人口の減少が進行する中、優秀な人材に長く組織で活躍してもらうための施策である「リテンション・マネジメント」が注目を集めています。若手社員がエンゲージメント高く働くために、企業は何をすればよいのか。組織運営を行うにあたり、マネジメント層をどのようにフォローし、育成するべきか。
近著『なぜ、御社は若手が辞めるのか』を執筆された青山学院大学経営学部教授の山本先生とともに、ケーススタディを交えながら参加者同士で考えます。
●講師紹介
山本 寛氏
青山学院大学
経営学部 教授
人的資源管理論担当。博士(経営学)。メルボルン大学客員研究員歴任。働く人のキャリアとそれに関わる組織のマネジメントの問題が専門。日本経営協会・経営科学文献賞など受賞。著作は『人材定着のマネジメント』(中央経済社)、『自分のキャリアを磨く方法』『転職とキャリアの研究[改訂版]』『働く人のためのエンプロイアビリティ』『昇進の研究[増補改訂版]』(以上単著:ともに創成社)、『働く人のキャリアの停滞』(編著:創成社)、『「中だるみ社員」の罠』(日本経済新聞出版社)など。近著に『なぜ、御社は若手が辞めるのか』(日本経済新聞出版社)がある。
●組織概要
メソジスト監督教会の宣教師によって創立された女子小学校を発祥とするキリスト教信仰にもとづく、教育・研究を行っている大学です。
第5回 2.27 Wed.18:00-20:00/ ダイバーシティ
カルビーのダイバーシティ これまでとこれから
~女性活躍推進を通じて見えてきた課題、新たな挑戦とは~
「かっぱえびせん」や「じゃがりこ」など、数多くの大ヒット商品を世に送り出してきた大手お菓子メーカーのカルビー。2009年以降、トップマネジメントの強いリーダーシップのもと、ダイバーシティ推進の最優先課題を女性活躍に据え、先進的な取り組みを数多く導入していることで注目を集めています。
そんな同社では今、次なるダイバーシティのチャレンジとして、多様な人材が活躍できる土壌を醸成するべく、奮闘を続けています。本講演では同社の石井氏と共に、ダイバーシティ施策のこれまでの取組みと現在の課題、そしてそれを乗り越える鍵などについて、考えます。
●講師紹介
石井 信江氏
カルビー株式会社
人事総務本部ダイバーシティ委員会 委員長
1999年カルビー入社。営業、営業支援を経て、2008年経営企画部門へ異動。2016年に健康経営の立ち上げ、自社健康保険組合理事長を担当。2018年4月より同社のダイバーシティ委員会委員長を務める。
<略歴>
1999年 入社
2010年 経営企画課課長
2014年 経営企画・IR部部長
2016年 ヘルスケア委員会委員長兼CHO
2018年 ダイバーシティ委員会委員長(現職)
●企業概要
菓子・食品の製造・販売
第6回 3.6 Wed.18:00-20:00/ エンゲージメント・オーナーシップ
「上司がいない組織」ラッシュジャパン
~信頼関係をベースにしたマネジメントとは~
倫理的で環境、動物、人に配慮した「エシカル」なコスメや、バス・ヘアケア用品の製造販売で知られるラッシュの日本法人、ラッシュジャパン。世界48ヵ国、930店舗以上を展開する同社ですが、実は同社の店舗運営は、多くが店長やスタッフの「オーナーシップ」にゆだねられており、店長の上にエリアマネージャーなどの役職を置いていません。その他にも、会社の決定による一方的な「人事異動」や「上司による評価」を行わないなど、従来の日本企業の当たり前が存在しないラッシュジャパン。本講演では同社人事部長の安田様と共に、"trust relationship(信頼関係)"を根幹に据えたマネジメントの意義や可能性を考えます。
●講師紹介
安田 雅彦氏
株式会社ラッシュジャパン
人事部 部長
ラッシュジャパンのPeople(人事)部門の責任者。1989年に南山大学卒業後、西友にて人事採用・教育訓練を担当、子会社出向の後に同社を退社し、2001年よりグッチグループジャパン(現ケリングジャパン)にて人事企画・能力開発・事業部担当人事など人事部門全般を経験。2008年からはジョンソン・エンド・ジョンソンにてHR Business Partnerを務め、組織人事やTalent Managementのフレーム運用、M&Aなどをリードした。2013年にアストラゼネカへ転じた後に、2015年よりラッシュジャパンにて現職。
●企業概要
自社ブランド (LUSH) 化粧品の製造・販売・輸出入 SPA施設 プリペイドカード取り扱い
第7回 3.13 Wed.18:00-20:00/ 働き方・健康経営
経営戦略としての「働き方改革・健康経営」
~伊藤忠商事の取り組みに学ぶ~
20時以降の残業を原則禁止する「朝型勤務制度」や「脱スーツ・デー」の導入など、働き方改革を推進する伊藤忠商事。「健康経営銘柄」に2年連続で選定され、がんや長期疾病を患う社員の支援や、社員の健康増進をコンセプトに据えた新社員寮の開設など、健康経営の側面でも大きな注目を集めています。本講演では同社の働き方改革を牽引する垣見氏と共に、個社毎に適した「働き方改革」「健康経営」を実現させるには何が必要なのかを考えます。
●講師紹介
垣見 俊之氏
伊藤忠商事株式会社
人事・総務部長
1990年慶応大学経済学部卒業後、伊藤忠商事入社と同時に人事部に配属。1995年10月から実務研修生として約1年半 ニューヨークに派遣。帰国後 人事考査・労務問題・職務給制度導入・組合対応等 人事制度全般を担当。2003年より、4年間伊藤忠米国会社のDirectorとして再度ニューヨークに駐在。HRデューデリや北米地域の人事戦略全般を担当すると共に経営企画も兼任。帰国後2008年4月より伊藤忠におけるグローバル人材戦略全般の構築・推進、又2011年4月からは本社のダイバーシティ推進も兼任。2012年4月より企画統轄室長として、人事・総務全般の戦略・企画立案を担当。2016年4月より現職。
●企業概要
繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融の各分野において、国内、輸出入および三国間取引を行うほか、国内外における事業投資など、幅広いビジネスを展開。