講演者インタビュー
目標管理制度の具体的な見直しや定着化の方法と達成のための新手法
株式会社新経営サービス 人事戦略研究所 マネージャー
佐藤 耕一氏
成功と失敗の多くの事例を交えながら、目標管理制度の具体的な見直しや定着化の実践方法を紹介します。また、目標達成のプロセスにおいて、本人のやる気を促す仕掛けや上司フォローの方法などの新手法にも触れ、目標達成の研修などに活用できるように紹介していきます。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
本講演は『目標管理』に関しての二部構成となっています。第一部は、会社側、上司側から見た目標管理制度の具体的な見直し方法です。目標管理制度は運用が非常に難しく、経営に対して有効な手段となっていないケースも多く見受けられます。そもそも「制度」に問題があり運用がうまくいかないケースと、制度はよいけれども「運用」に問題があるケースの2種類があります。 成果、評価、賃金、育成など人事制度全体像の観点から目標管理を捉えた上で、経営理念から降りてくる経営戦略や経営方針と目標管理を融合させ、社員一人ひとりを成長させるための仕組みとして、成功・失敗事例を多く交えながらご紹介していきます。
第二部は部下側の視点に立った目標達成のための新アプローチです。目標達成のアプローチについては、目的意識、目標の連鎖などをはじめとして、その技術が数多く公開されています。しかし、実際に一般社員層については、なかなかそういったアプローチが通用しにくいことも事実です。会社側・上司側と部下側とでは視点や視野、そもそも意識が異なることを前提に、多くの一般社員に有効な新たな目標達成のアプローチを開発しました。シートサンプルも開示しながら、そのアプローチ方法をご紹介していきます。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
弊社は1957年に税理士事務所を創業、1978年に経営支援業務を分離させ、株式会社新経営サービスとして設立し、数多くの企業や各種法人の経営に関する幅広いご支援を行っております。
弊社の一機関である人事戦略研究所は、数多くの組織変革や人事制度改革を支援してきた実績があり、企業ごとの業種・業態や職種を考慮した、豊富な事例・ノウハウを有しています。いわゆる「パッケージ」の研修制度や人事制度をお客さま様に提供するのではなく、豊富な経験を活かして、お客様の実情に沿った柔軟な制度設計・導入支援を行うことを強みとしています。
また、お客様だけでなくコンサルティング業界そのものの発展をめざし、本講演をはじめとして、同業者であってもノウハウを積極的に公開しています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
目標管理が難しいのはなぜか。それは「わが社の目標管理とは○○である」と明言されていることが少なく、またされていたとしても、経営陣、幹部、中間管理職、一般社員では捉え方が異なるためです。
第一部では「経営理念」をベースにその意識統一をする一助になればと思います。第二部では一見、第一部と矛盾することを述べます。一般社員の目標達成のアプローチは「理想」をめざすのではなく、「現実」の中での「理想」といったほうがより実感に近いことが多く、一部の天才型社員、仕事のデキる社員の思考や行動特性をまねるのは無理があるというものです。こうした一見矛盾をはらんだ講演も面白いと思います。
- 佐藤 耕一氏(さとう こういち)
- 株式会社新経営サービス 人事戦略研究所 マネージャー
- JR九州、教育事業ベンチャー、京セラ系のKCMCを経て現職。様々な規模かつ、あらゆる業種業態への組織・人事・教育に関する支援実績がある。理念に基づいた経営と人事の融合をメインテーマとし、内部に入り込む実践的運用に強みを持つ。工学修士(奈良先端科学技術大学院大学)、経営学修士(大阪大学)。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社アイ・キューの登録商標です。
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