講演者インタビュー
新入社員導入研修と業務とのギャップを埋める体験!!
株式会社神鋼ヒューマン・クリエイト インストラクター
田井 こころ氏
近年、人事担当者の方から新入社員について「新入社員導入研修で学んだことが職場での行動に結びついていない」「自ら考え、主体的に行動してほしい」といったお声を伺います。そんなお声を受けて「実際の業務に近い仕事を疑似体験することにより意識と行動の両面を変える研修」をご紹介いたします。。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
近年、新入社員について以下のようなお話を伺う機会が増えています。「研修で学んだことが職場での行動に結びついていない」「もっと自ら考え、主体的に行動してほしい」「日々の業務で経験したことを次の仕事に生かせていない」
そこで、本講演では「仕事シミュレーション研修」をご紹介。仕事の疑似体験を通して、新入社員研修で学んだ知識・スキルが職場でどのように使われているかを知ると共に、それらの知識・スキルは自分なりに考えて工夫しなければ職場では使えないことを実感することができます。
この研修のストーリーは、新入社員がグループに分かれ、上司、顧客役の講師から指示・命令を受けて、協力しながら成果を出していくというものです。そこで与えられる仕事は、電話応対など新入社員研修で学んだの知識・スキルを使うものに加えて、しっかりと計画を立て、メンバー同士で協力しなければ成果が出ないものも含まれています。そして講師から、成果に対するフィードバックを受け、時には仕事のやり直しを命じられます。その結果、新入社員は成功・失敗体験を通し、どうすれば成果が出るのかについて真剣に考え、それを次の仕事に適用することで着実に成長していくのです。
このように職場のイメージを描きながら、新入社員が意識と行動を変革していき、本当の意味で仕事が「できる」レベルになるための研修が「仕事シミュレーション」なのです。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
我々は、100年を超える歴史を持つ神戸製鋼所において長年人材育成を担っていた人事労政部門から、約30年前にスピンアウトした人材開発専門企業です。
階層別教育やビジネススキルなどの教育、教育施策のコンサルティングに加え、各種技術・技能教育、資格取得研修やクレーン、フォークリフトの教習なども実施しており、神戸製鋼所グループおよび一般企業の人材育成をお手伝いしています。
さらに我々は、「現場重視」の教育方針のもと、単なる知識やスキルの習得に留まらず、実際に使える能力や行動変革を目指して、日々、新しい教育施策を企画・開発しています。つまりスマートなものではなく、泥臭い現実的な教育を得意としている企業なのです。
本講演は、今回ご紹介するプログラム「仕事シミュレーション」など、さまざまなシミュレーションや野外研修を実施し、若手社員を中心に高い評価をいただいている私が担当致します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
今回ご紹介する「仕事シミュレーション研修」は新入社員研修と職場の架け橋をテーマとしています。人事担当者の皆さまの「新入社員研修で学んだことが職場で生かされていない」という問題意識にお応えするべく、開発いたしました。
本研修の基本コンセプトは、「成果を出すこと」、「基本を大切にすること」、「準備する習慣を身につけること」の3点です。与えられたさまざまな仕事に対し、新入社員研修で学んだ知識・スキルを用い、グループのメンバーと協力して成果を出す体験を通して、新入社員の意識と行動は着実に変わっていきます。
- 田井 こころ氏(たい こころ)
- 株式会社神鋼ヒューマン・クリエイト インストラクター
- 2008年(株)神鋼ヒューマン・クリエイト入社。インストラクターとして、ビジネスマナー、コミュニケーション、プレゼンテーション等、生産性向上研修などを担当。加えて親会社の若手社員に対する研修の企画立案にも携わる。マインドマップThinkBuzan Licensed Instructor 。
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