講演者インタビュー

――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

西嶋：企業におうかがいすると、ほぼ間違いなく「コミュニケーションが課題」とおっしゃいます。特に、管理職研修をご提案する際には「職場のコミュニケーションが大切」「上司と部下とのコミュニケーションを強化」などの課題意識、ご要望をお聞きします。

しかし、多くの企業が管理職研修で実施しているのは「ほめ方・叱り方」「コーチング（質問）の仕方」といった、コミュニケーション・スキルの研修ではないでしょうか。「そもそも“コミュニケーション”とは何か」「管理職に求められるコミュニケーションと一般社員に求められるコミュニケーションでは、何が違うのか」といった本質論が横に置かれ、ただ「やり方のみ」が先行しています。

本講演ではあえて、「コミュニケーション・マネジメント」と題し、管理職に求められるコミュニケーションの“あり方”について考えます。昨今の職場には、年上の部下や女性社員、若手あるいは外国人など、さまざまな部下がいます。多様な部下を自発的に動かしていくためには、管理職はどのように「コミュニケーションをマネジメント」していくべきなのかをお伝えいたします。

「HRカンファレンス」後に、大阪にて「コミュニケーション・マネジメント無料体験セミナー」を開催します。そちらも併せてご検討下さい。

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

西嶋：グローネス・コンサルティングでは、「プログラムの汎用性」と「カスタマイズの柔軟性」の両方を兼ね備えた研修をご提供しています。企業の教育研修テーマについて、自社のプログラムを持ちながらも、お打合せを通じて「時間」「ワーク」「ケース」などを柔軟にカスタマイズしています。100名以上の厳選した講師陣が、貴社向けにカスタマイズした研修を共有し、プログラムとしてご提供をすることが可能です。

私は松下電工（現パナソニック）に勤め、営業社員、管理職、部門長、役員を経て独立。そのキャリア（経験）に基づいた、現場実践につながる管理職研修は、多くの現管理職からご支持をいただいています。ともすると概念論や現場から乖離した研修が多い中、豊富な実践例と失敗例を交えながら「今日から使える内容」をご提供しています。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

西嶋：現場管理職は、実に多様な部下を管理しています。注意しても行動が直らない新人、昔のやり方にこだわるベテランなど。そのような多様な部下を持つ管理職に「感情的に叱ってはいけません」などと言ったところで、全く伝わりません。そうせざるを得ない状況があれば、机を叩いて感情的に怒鳴ることも必要です。大切なことは、管理職としての「役割意識と覚悟」です。管理職の姿勢（あり方）さえしっかりしていれば、たとえ怒鳴っても、部下はしっかりついてくるのです。本講演では、私自身の管理職経験をお伝えしつつ、管理職としての“あり方”について、皆さまと一緒に考えたいと思います。