講演者インタビュー
大人の発達障害、採用と既存社員での対応法
株式会社マネジメントベース 代表取締役
本田 宏文氏
「大人の発達障害」という言葉を聞いたことはございますか?「そうではないかという事例を社内・組織内で見聞きしたことがある」「これから対応について検討しようと考えていた」そのような企業・自治体の人事ご担当者様向けに、弊社で実施した調査結果に基づき、基本的なお話をメインにさせていただきます。どのように対応すべきか、各社で聞かれた問題意識も一部、共有しつつ、情報交換できればと考えています。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
本田:成人してから生きづらさを感じたり、職場での違和感やメンタル不調を機に本人(もしくは周囲の人)が発達障害に気づいたり……そんな「大人の発達障害」についての問い合わせが増えています。
今回の講演では、発達障害について、まず基本的なことをお伝えしたいと思います。私たちも実態を把握する為に1000人規模の調査を実施しました。それらの定量データも交えて、客観的に解説していきます。その上で、企業や自治体の中で人事担当者様が直面していらっしゃる、「大人の発達障害」に起因するであろうさまざまな悩みをご紹介し、対応策について考えていきたいと思います。大きく、既存社員・職員に関する対応と、採用時の対応に分けて取り上げます。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
本田:私どもは人材と組織のアセスメントを軸としたツールや、それらを活用したコンサルティングを提供している企業です。これまで、障がい者就労支援最大手クラスの企業と組み、共同で障がい者に特化した「従業員満足度ES調査」を開発、また各種メンタル不調の要因となる幅広いリスクを採用時に把握するための適性検査を開発するなど、この分野の各種サービス開発に取り組んでまいりました。
最近、クライアント企業から、業務上のパフォーマンス向上、働く人のやりがい向上、組織活性化といった切り口から、大人の発達障害にどう取り組めばよいのかという相談を受ける機会が増えてきました。これまで培ってきた知見・ノウハウを生かし、採用だけではなく、既存社員・職員向けにもサービスを提供しています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
本田:「大人の発達障害って何?」という方々には、現状を正確に把握するために、ぜひご参加いただきたいと思っています。「大人の発達障害=障がい者雇用」といった枠組みではとらえきれない問題が、実態としてあります。そのようなケースにどう対処すればよいのか、基本的な対応策について一緒に考えていく、そのような場にしたいと考えています。
- 株式会社マネジメントベース
代表取締役 - 本田 宏文氏(ほんだ ひろふみ)
- 鹿児島県生まれ、慶應義塾大学修士課程修了。(株)野村総合研究所にて15年間、人材と組織に関する診断・コンサルティングに従事。2006年に、人材と組織のアセスメント、各種コンサルティングを専門とする(株)マネジメントベースを設立。現在に至る。
- 日本の人事部「HRカンファレンス」事務局
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