伊達 洋駆氏プロフィール画像
伊達 洋駆氏
株式会社ビジネスリサーチラボ 代表取締役
だて・ようく/神戸大学大学院経営学研究科 博士前期課程修了。修士(経営学)。2009年にLLPビジネスリサーチラボ、2011年に株式会社ビジネスリサーチラボを創業。以降、組織・人事領域を中心に、民間企業を対象にした調査・コンサルティング事業を展開。研究知と実践知の両方を活用した「アカデミックリサーチ」をコンセプトに、組織サーベイや人事データ分析のサービスを提供している。著書に『現場でよくある課題への処方箋 人と組織の行動科学』(すばる舎)や『越境学習入門 組織を強くする「冒険人材」の育て方』(共著;日本能率協会マネジメントセンター)などがある。2022年に「日本の人事部 HRアワード2022」書籍部門 最優秀賞を受賞。

伊達 洋駆氏からのメッセージ

テクノロジーの進展、働き方の多様化、キャリア自律のニーズ、人事と戦略の連動……。人事を取り巻く変化は、幾重にも起こっています。そのような中、確かな「専門性」をもとに、施策を企画・運用し、関係者と調整することが、人事に求められています。

人事の専門性を高めていくための、三つの視点をご紹介します。第一に、人と組織をめぐる「知識」を得ること。研究知と実践知の両方をどん欲に獲得し続けたいところです。第二に、人事の「仲間」を作ること。人事同士でつながり、切磋琢磨すると同時に、互いに相談に乗るのが良いでしょう。第三に、高い「倫理」を体現すること。何が社員、求職者、自社、社会にとって良いのかを悩み抜くことが必要です。

人事の日は、一人ひとりが自身の専門性を再確認し、また、専門性向上に向けた取り組みを見つめ直す、良い機会になるのではないでしょうか。