田中 研之輔氏からのメッセージ
プロティアン・キャリアという理論に注目しています。社会の変化に翻弄されるだけでなく、自らを変化・進化させながら対応していく姿です。変幻自在に姿をかえるギリシア神話のプロテウスをメタファーに、ダグラス・ホール教授が提唱した概念です。
とはいえ、人は経験を重ねるごとに、変化を避けるようになります。一度でも物事がうまくいくと、その経験にすがるものです。
『日本の人事部』に集まる方々は、変化を創り出していく人たちです。人事に関わる人は、誰一人、組織の悪化を望む人はいません。誰もが、より良き働き方を求めて、働く同僚やその家族の幸せを願って切磋琢磨する人たちです。
しかし、目の前で起きる様々な問題に真摯に向き合う過程で視野が狭くなるのも事実かと思います。そんなときは、大きな視座で自らの境遇を客観化・相対化するために、理論的見識に立ち戻ってみてください。
望ましい変化、そして、未来の働き方を人事部から創り出していく、そんな決意を新たにするのが2月2日、人事の日です。