日本の人事部「HRカンファレンス2017-秋-」 人の採用・育成・マネジメントに携わる皆さまが集う、日本最大のHRイベント
2017年11月20日(月)・21日(火)開催 [主催]『日本の人事部』(株式会社アイ・キュー)
[後援]厚生労働省 経済産業省 [会場]ブリーゼプラザ

講演者インタビュー

日本の人事部「HRカンファレンス2017-秋-[大阪]」トップ講演者インタビュー> 藤森 亜紀子氏(株式会社ウィル・シード GHRD事業部 ゼネラルマネジャー)インタビュー

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なぜ、サントリーは海外トレーニー制度に力を入れるのか

藤森 亜紀子氏 photo

株式会社ウィル・シード GHRD事業部 ゼネラルマネジャー

藤森 亜紀子氏

サントリーホールディングス社は、2009年より大型M&Aを加速しグローバル化を推進する一方、2010年から担い手を育てるために「海外トレーニー制度」を開始。これまでにおよそ70名の若手社員を海外のグループ企業へ派遣してきました。企画・運用を一手に担う國本氏を招き、いかに「海外トレーニー制度」がサントリーのグローバル化を支えてきたか、現在進行形のケースを学びます。

―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

経営が急速にグローバル展開へ舵を切ることに備えて、人事部門は、グローバルで活躍できる社員の育成を進められています。

サントリーホールディングスは、2009年から大型M&Aを加速させたことで、一気にグローバル化を迫られました。事業のグローバル化のスピードに比して、担い手が不足すると予測され、2010年から人事施策として「海外トレーニー制度」を開始。2011年にウィル・シードは、同社の海外トレーニー支援に参画し、人事の皆さまと共に、派遣者へのゴール設定の明確化やモニタリングの強化など、同制度を構築・発展させてきました。これまでにおよそ70名の若手社員を海外グループ企業へ派遣しています。

事業のグローバル化が待ったなしの今、人事としてどのようにグローバル人材を育てればいいのでしょうか。海外トレーニー制度は、本当に効果的な施策なのでしょうか。企画・運用を一手に担うサントリーホールディングスの國本氏と共に、海外トレーニー制度の効果的な活用・運用についてお話しします。

―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

ウィル・シードは、海外トレーニー(自社の海外拠点派遣型研修)という“ニッチ”なテーマに唯一取り組み、数々の新しいサービスを開発・提供してきた点に特徴があります。

2011年、海外トレーニーおよび海外赴任者に対して、派遣期間中のモニタリングサービスを開始し、このサービスを通じて、日本人が海外の職場で、いつ、何に成長を阻害・促進されるのか、膨大なデータが蓄積されました。データを振り返ると、日本人赴任者に囲まれて日系顧客営業に忙殺される派遣者もいれば、派遣国で発見したビジネスモデルを自社に転用する提案を行う派遣者など、状況はさまざまです。しかし、そこには“どのような派遣者”が“どのような環境”で“どのような成長”を遂げるのか、そして、“どのような介入が成長を後押しするのか”一定の法則を見出すことができます。

海外トレーニー支援では、その法則を基に、派遣先の環境ごとに、いかに派遣者のグローバルビジネス適応力・リーダーシップ能力を高められるかサービス設計を行っています。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

400社を超える企業の人事の方々から、トレーニー制度はステイクホルダーが多く、運用に手間のかかる制度だ、という悩みをよくうかがいます。国内での座学研修に比べて、負担が大きいことは事実です。しかし裏を返せば、ステイクホルダーさえうまく巻き込めれば、全社のグローバル化を推進できる強力な制度になりえる、ということではないでしょうか。

この成功事例がサントリーホールディングスだと実感しています。海外の受入側との丁寧なコミュニケーションと派遣者への適切な支援・介入により、「サントリーの社員ってやっぱり優秀だ」という評価を受け、年々「もっとトレーニーを受け入れたい」という受入先を増やしています。

本講演では、同社が“どのようにトレーニー制度を成功させてきたのか”、そしてその“インパクト”をお伝えいたします。

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講演者プロフィール
藤森 亜紀子氏(ふじもり あきこ)
株式会社ウィル・シード GHRD事業部 ゼネラルマネジャー
ミネソタ大学教育行政政策研究科修士課程修了。2008年(株)ウィル・シードに入社。グローバルHRD事業部の立ち上げ当初より商品開発を担当。海外トレーニー支援や、海外派遣型プラクティカルトレーニング(PT)を通じ、500名以上の海外業務研修生への研修やコーチング面談を企画・実施している。

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