宇田川 元一氏からのメッセージ
今日の企業経営は、これまで以上に短期の目に見える成果を求められています。もちろん、高い収益性を生み出すことは大切なことです。しかし、その成果だけを追い続けると、企業の活動の意義がいつの間にか共通の指標に回収されてしまい、「なぜこの会社で働くのか」「この会社が社会にある意味は何か」といった輪郭が喪失されてしまいます。また、事業の競争力の源泉であるユニークネスも失われてしまいます。
だからこそ人事に期待されるのは、制度や数字を整えることに加えて、その会社ならではの強みや歴史、そこで働く一人ひとりの多様さや複雑さに目を向け、言葉にし、育てていくこと――いわば「経営のB面」を耕すことだと思います。そのB面があるからこそ、A面である市場での競争力や成果も、より力強く持続的に生まれます。人事は、その土台をつくる中核です。今年も、意味のある企業と仕事を、現場から一緒につくっていきましょう。


