第1回 2025.01.15 Wed.16:00-18:00/ クレドとDE&I
ジョンソン・エンド・ジョンソンの「我が信条」に学ぶ
「クレドー」の実践と「DE&I」推進の要諦
医療の発展に貢献するジョンソン・エンド・ジョンソンは、全従業員が心がける「我が信条(Our Credo)」を基に、ビジネスを実践しています。1943年に制定された「我が信条」には、当初から従業員の多様性の重要性が盛り込まれ、現在も全グループ社員で「DE&I」を推進。誰もが最大限の力を発揮できる環境づくりを目指しています。クレドーやDE&Iが、同社が追求するイノベーションの基盤となっているのです。本講座ではジョンソン・エンド・ジョンソンの取り組みを学び、「我が信条」に基づく意思決定のケーススタディーなどを体験することで、クレドーの実践やDE&I推進の要諦について考えます。
西川 絵里氏
ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ Head of HR, Medical Company
(にしかわ えり)メディカル カンパニー営業職として新卒入社。その後異動し「クレドー・オフィス」にて社内での企業文化浸透の役割を担う。2008年より人事部へ異動し、日本および北東アジアにて複数事業にHR ビジネスパートナーとして従事。2021年米国本社グローバルタレントマネジメントにてラーニングエコシステムの導入プロジェクトマネジャーを務めた後、2023年より現職。
第2回 2025.01.22 Wed.16:00-18:00/ 採用
新卒エントリー数2.5倍を実現
ニコンに学ぶ「採用ブランディング」
就職市場は“売り手市場”と言われて久しく、企業間の人材獲得競争は厳しさを増しています。ニコンは2021年12月に採用改革プロジェクトを開始し、最盛期の5分の1にまで落ち込んだ新卒採用のエントリー数を2年で2.5倍に増やしました。採用ターゲットの明確化やターゲットに合った集客媒体の検討、多種多様な事業展開のPR、訴求ポイントの見直し……。同社の取り組みを参考に、求める人材の採用につなげる「採用ブランディング」の鍵を参加者全員で議論します。
古市 典昭氏
株式会社ニコン 経営管理本部 人事部 採用課長
(ふるいち のりあき)住宅メーカー、ITコンサルティング会社、社会保険労務士法人、政府系企業再生ファンドでの勤務を経て2011年に株式会社ニコン入社。人事企画職、アジア統括人事、人材開発部企画課長を経て、2022年4月より新卒採用と採用ブランディングの責任者となり、2024年6月からはキャリア採用の責任者も務めている
第3回 2025.02.05 Wed.16:00-18:00/ 組織風土改革
従業員の幸せを実現する組織風土改革
パナソニック インダストリーに学ぶ、変革を進めるフレームワークとすぐに使える職場コミュニケーション術
組織風土改革や従業員エンゲージメントの向上が課題となっている企業は多いでしょう。パナソニック インダストリー株式会社では、2018年から「MAKE HAPPYプロジェクト」をスタート。従業員の幸せに着目した取り組みにより、組織風土改革と従業員エンゲージメントの向上を実現しています。その取り組みは高い評価を受け、「HRアワード2024」企業人事部門 優秀賞を受賞しました。同プロジェクトはいかにして従業員を巻き込み、組織活性化を実現できたのでしょうか。プロジェクトリーダーの村社氏が、具体的なプロセスや重要なフレームワークである「チェンジマネジメント」について解説。同社の取り組みを基に、実際に行われているプログラムを体験し、明日から職場で役立つノウハウを学びます。
村社 智宏氏
パナソニック インダストリー株式会社 企画センター 経営企画部 MAKE HAPPY風土活性課 課長
(むらこそ ともひろ)松下電器産業株式会社(現:パナソニックホールディングス)に入社後、ディスプレイの設計や開発企画、経営企画などに従事し、2020年から"MAKE HAPPYプロジェクト"のリーダーとして活動。22年にプロジェクトを組織化に導く。「成長と感謝のあるつながりをつくり幸福な世界を実現する」が自己のパーパス。
第4回 2025.02.12 Wed.16:00-18:00/ 働き方改革
目指すのは「厳しくとも働きがいのある会社」の実現による、生産性・企業価値の向上
伊藤忠商事の取り組みに学ぶ、経営戦略としての「働き方改革」
伊藤忠商事では、2019年4月に働き方改革関連法が施行される以前から、10年以上にわたって働き方改革に取り組んできました。「朝型勤務」「がんと仕事の両立支援」「女性活躍推進」などの独自施策により、社員の働きがいを高め、生産性向上へとつなげています。成功のポイントとは何なのでしょうか。同社がこれまでに行ってきた施策とその成果を基に、働き方改革を実現させるには何が必要なのかを議論します。
森川 友也氏
伊藤忠商事株式会社 人事・総務部 企画統轄室長
(もりかわ ともや)2003年4月入社。入社と同時に人事部配属、その後ほぼ一貫して人事畑を歩む。2度の事業会社への出向と2度の海外駐在(伊藤忠アメリカ会社・NY駐在)を経て、2021年から業務部(経営企画部)にて全社経営方針・計画策定を担当。2024年7月から現職。報酬制度、働き方改革、健康経営、労働組合、労務管理などを担当。
第5回 2025.02.19 Wed.16:00-18:00/ HRBP
人と組織のプロとして、事業を成長させる!
三井化学に学ぶ「HRBP(HRビジネスパートナー)」の基本と実践
経営層や事業部門の責任者に対し、人と組織のプロとして事業成長をサポートする「HRBP」。戦略人事を実現する上で欠かせない存在として、重視する企業が増えています。しかし実践にあたっては、事業の人と組織が抱える本質的な課題をどう把握するのか、どのように責任者からパートナーとして信頼してもらうのかなど、課題が少なくありません。そこで本講座では、HRBPという役職が社内になかった頃から現場の課題解決に奔走し、HRBPが活躍する道を切り開いた三井化学の小野真吾氏が登壇。HRBPの基本や三井化学の事例を踏まえた実践ポイントを基に、自社でHRBPをどう実現するのかを考えます。
小野 真吾氏
三井化学株式会社 グローバル人材部 部長
(おの しんご)慶應義塾大学法学部卒業。2000年に三井化学へ新卒入社し、ICT関連事業の海外営業、マーケティング、プロダクトマネジャー(戦略策定・事業管理・投融資など)を経験後、人事に異動。組合対応や制度改定、採用責任者、国内外M&A人事責任者、HRビジネスパートナーを経験後、グローバルでのタレントマネジメントや後継者計画の仕組み導入、グローバル人事システム展開などを推進。2021年4月より現職。
第6回 2025.02.26 Wed.16:00-18:00/ OKR
ドミノ・ピザ ジャパンの慣習を打ちこわす人事施策
「OKR」導入の狙いとは
多くの日本企業では、目標管理制度をベースとした人事評価が行われています。一方で株式会社ドミノ・ピザ ジャパンでは、会社やチームの目標設定・管理手法として「OKR」を導入し、同時に年次人事評価を廃止しました。OKR導入以降は、「Pay for Job」「No Rating」「One Team/Profit Sharing」という同社のHRポリシーに基づき、大胆な人事施策を次々と展開しています。同社がOKRを導入した背景や狙い、運用の現在地を共有した上で、社員の働きがいや納得感を向上させる目標設定・管理手法について、参加者全員で議論します。
影山 光博氏
株式会社ドミノ・ピザ ジャパン HR部 部長
(かげやま みつひろ)1989年日本マクドナルド株式会社に入社。米国シカゴで店舗経営を学んだ他、HR統括マネジャーとして戦略人事、HRBPロールなどを経験。株式会社シャノアール(カフェ・ベローチェ)を経て、2019年株式会社ドミノ・ピザ ジャパンへ入社。2024年からはグローバルのHRBPとして台湾のドミノ・ピザも担当。
第7回 2025.03.05 Wed.16:00-18:00/ ジョブ型報酬制度とタレントマネジメント
事業構造の変革を進めるCCCに学ぶ
ジョブ型報酬制度とタレントマネジメントの要諦
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、レンタルビデオや書籍販売から始まり、現在では数々のネットサービスやプラットフォーム事業を通じて、新しいライフスタイルの提案を行うまでに事業を大きく変革しました。それに伴い、人事方針も刷新され、キャリア自律やマネジメント自律の促進にシフトしています。2023年4月には、ジョブ型報酬制度を導入し、人材ポートフォリオの構築や社内公募制度などを推進。タレントマネジメントに取り組んでいます。しかし、ジョブ型報酬制度ではジョブディスクリプションの策定をはじめ、多くの課題が伴います。課題をどのように克服し、タレントマネジメントを進めているのでしょうか。本講座では、澤氏の講義と参加者同士のディスカッションを通じて、ジョブ型報酬制度とタレントマネジメントの要諦について考えます。
澤 和宏氏
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 人事総務本部 本部長
(さわ かずひろ)大学卒業後、セブン‐イレブン・ジャパン、Webサービス会社に勤務後、一橋大学大学院商学研究科(MBA)を経て、07年よりベネッセコーポレーションにて、人材開発/組織人事領域を担当。18年にCCC入社、人事企画領域を中心に、人事業務改革/人事制度改定等に従事。24年4月より現職。
第8回 2025.03.12 Wed.16:00-18:00/ 人事パーソンのキャリア
ユナイテッドアローズCHROと考える「人事パーソンのキャリア」
常に新しい課題に対処しなければならず、目の前の仕事に追われる人事パーソンは、自身のキャリアにどのように向き合えばよいのでしょうか。山崎氏は19歳でユナイテッドアローズに入社し、37歳で女性初の執行役員に就任。ビジネススクールでの自己学習、育児と仕事の両立などのさまざまな経験を経て、現在はCHROを務めています。どのような考え方でキャリアを選択し、人事パーソンとして何を大切にしているのでしょうか。山崎氏の事例を基に「人事パーソンのキャリア」について参加者全員で議論します。
山崎 万里子氏
株式会社ユナイテッドアローズ 執行役員 CHRO 人事本部 本部長
(やまさき まりこ)1973年福岡県生まれ。学習院大学経済学部在学中にアルバイトとしてユナイテッドアローズで働く。卒業後、同社に入社し、販売促進、広告宣伝、経営企画等に携わり、2010年に同社女性初の執行役員に就任。ユナイテッドアローズ本部副本部長等を経て、2021年に人事本部本部長 兼 人事部部長、2023年より現職。