――　今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか？

働き方改革にはさまざまなハードルがあります。売上･利益と従業員の私生活を天秤にかけて悩んでいる、必要性や理屈はわかるが実際は目の前の仕事や数値目標に追われて手がつけられない、会社は会社の未来と従業員の人生を考えて時間管理や制度導入などをしているが従業員と会社の間にギャップがある、成果を出すためには時間か人が必要だがそれが難しい昨今、職場環境の問題から優秀な若手や女性が辞めていく……。

セントワークスの働き方改革の取り組みはそれらすべてを解決の方向へ導きます。産業構造、人口構造、グローバル化、私たちの暮らし、IT化などさまざまな環境が変化していく中で、今までの仕事の進め方や働き方も進化させていく時期を迎えています。そして、会社の制度導入やITツール導入だけでなく、従業員も変化していく必要があります。従業員がどのように変わっていくのか、事例とワークを交えながらお伝えします。

――　今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

働き方改革で成果を出している企業には大きく二つのタイプがあるのではないでしょうか。一つは強力なリーダーシップで進める企業、もう一つは強力なリーダーシップはなくとも地道な取り組みで成果を出していく企業。今回は後者向けのワークショップです。

働き方改革の成功事例はテレビ、書籍、ネットなどですぐに検索できます。しかし自社で進めるにはどうすればよいのかが悩みどころ。それもそのはず、働き方改革は職場毎に合った取り組みでないとうまくいきません。では、どのように進めていけばよいのでしょうか、それには従業員が働き方改革の本質を理解し、自分たちの現状を客観視することが第一歩です。そして課題解決に向けたアクションをトライ＆エラー＆トライで進めていきます。

働き方改革は未知の領域であり、すべてが最初からうまくいかなくても大丈夫です。今回は、実際に私どもがお客様先にうかがい、お客様企業の従業員と一緒に進めた手法の一部を体験していただきます。それまで働き方改革は人や時間を増やさないと難しい、お客様が変わらないと難しいと感じていた従業員たちが、主体的に残業削減と仕事の成果の双方を求めていく、そんな現場の働き方改革の進め方を事例を交えながらお伝えします。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

働き方改革というと、残業規制や休暇取得促進など、働き方改革関連法を考えるご担当者も多いかもしれませんが、それは働き方改革関連法対策であり、働き方改革の一部です。皆さまもご存知のとおり、働き方改革の大切な目的は、優秀な人材確保･定着と企業の持続的な成長です。実践された企業は、職場の風土や文化を変えることが大切、と言っています。本ワークショップは、働き方改革のさまざまなジレンマをどう乗り越えるか悩んでいる企業が、今までの慣行やルールからどのように脱却し、仕事の成果を出しながら従業員も一体となって働き方改革を進めていくのか、どのように職場風土や文化が変わっていくのか、そのヒントを一つでもお持ち帰りいただけたら幸いです。

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