強迫性障害とは?
強迫性障害とは心の病気の一つで、些細なことだと分かっていても過度に恐れたり不安に感じたりします。
例えば、玄関の鍵を閉めたかどうか心配になって繰り返し玄関に行き鍵の確認をするような症状があります。鍵の閉め忘れを心配することはよくあることです。しかし、強迫性障害の症状では日常生活に支障が出るほどの不安感に襲われるので、仕事に行かなければならない朝でも何時間もかけて玄関の鍵を確認します。
ラッキーナンバーを好んで選んだり、不吉とされる数字を含む物を避けたりすることも、度が過ぎれば強迫性障害になります。
きれい好きの人に多いのが、ドアノブを触ったり人と握手をしたりするだけで、手の表面に細菌が広がって汚れたと感じることです。石鹸でしつこく手を洗ったりアルコール除菌が欠かせなくなったりします。
精神科に通っている患者の4%がこの強迫性障害とされますが、ただの心配性やきれい好きで済ませる人や、また精神科に行くことに強い抵抗を持っている人もいますので、実際はさらに多いと考えられています。
強迫性障害は、几帳面や完璧主義と評価される人に多く、ストレスを強く感じる特別なきっかけがあって発症するタイプと何もなく突然発症していたタイプの両方があります。
自分は病気ではなくこだわりが強いだけと軽く考えていても、家族や友人はその行動に巻き込まれて対処に困っていることもあります。どこからが病気でどこからが性格の問題かは自分で判断するのは難しいため、客観的にチェックできる精神科医に相談するのが良いでしょう。
強迫性障害と診断されたら、薬物治療を始めます。抗うつ薬には強い不安感を和らげる効果があります。うつ病患者よりも有効成分の濃度を高くして、長期的に服用させるのが一般的です。長期服用で最も注意することが副作用が出ることなので、他の抗うつ薬よりも副作用が出にくいSSRIを処方します。少ない量から始めて患者に負担のかからない量を調べます。
薬物治療の効果が出て症状が出にくくなってから、認知行動療法が始まります。これは患者自身が強迫性障害に負けない精神力を持つことで、鍵を必ず閉めた上で外出先で心配になっても帰宅時間を早めなかったり、見えない汚れを感じても手を洗わなかったりと、それまでの行き過ぎた行動を我慢します。
認知行動療法を続けると不安感が弱くなって、強迫性障害から解放されます。ただ、認知行動療法は患者にとって辛いものなので、自分が主体となって治療するという気持ちを持たなければなりません。
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鈴木 孝裕(スズキ タカヒロ) 株式会社ウェブサーブ 代表取締役
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