セルフケアとラインケア
メンタルヘルスを考える上で大事なキーワードが2つあります。それがセルフケアとラインケアです。
セルフケアとは、自分自身で心の健康を守ることです。
ストレスの存在に気付く場合、ストレスへの反応で気付くことがほとんどです。例えば、身体が重い、気分がすぐれない、自責の念に駆られる、虚無感を覚えるなどの症状を自覚することが前提となります。ストレスを原因として身体に反応が出た場合には病院などで治療を、精神面に反応が出た場合にはカウンセリングを受ける、もしくは自己分析する、認知行動療法で考え方の歪みを是正することが求められます。
次にストレスとなる刺激を知ることです。怒鳴られた、裏切られたなど仕事をするうえではこのような刺激は日常茶飯事です。それをダイレクトに受け止めるということをしていれば、当然疲れてくるため、考え方を変えるなどしてこうした刺激を受け流すということができるようになります。このように自分自身で何とか対応するということがセルフケアということにつながります。
一方のラインケアですが、管理職などが職場に関する環境を改善したり、部下の指導や相談に乗ってあげたりするようなことを指します。
ラインケアにおいてはわざわざ部下から上司にアプローチをかけるということはしないため、基本的には上司から部下に話を聞きに行くというのが自然です。その時に、ちょっと様子がおかしい部下などに声をかけていくというのがラインケアです。
しかしながら、部下自身がそうしたコミュニケーションを嫌い、上司もそれを知っているため、変に声をかけないという土壌ができているところもあり、前提となるのは日々のコミュニケーションの構築や仕事以外での雑談などがなされているかということになります。
その前提がなく、コミュニケーションがあまりうまくいっていない場合のラインケアの方法としては、部下の話をひたすら聞く、いわゆる傾聴が大事と言われています。
話し合いの際には、どうしても自分の意見を相手に伝えがちで、相手の意見を聞き流してしまい、話を聞いていないという人がいます。これでは蔑ろにされたと思われてしまい、うまくいきます。
そのため、まずは相手の話、この場合では部下の話を最後まで聞き、否定せずに言いたいことをすべて言ってもらうという姿勢が大事になります。傾聴を試みる側は大変ですが、こうしたことを積み重ねることでコミュニケーションの構築やメンタルヘルスの向上にもつながります。
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鈴木 孝裕(スズキ タカヒロ) 株式会社ウェブサーブ 代表取締役
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