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専門家コラム

連載:事例で知る職場の問題解決 第七回:お互いをよく知らない

本シリーズでは、よく職場で起きる問題の事例を取り上げ、解決策をご紹介します。ぜひ職場改善のヒントにしてみてください!

 

よくある職場の問題7:お互いをよく知らない

 

~ある問題職場の情景~

Aさんは最近忙しい部署に異動したばかり。少し人見知りで遠慮がちな性格なので、黙々と仕事をする同僚に声をかけづらいと感じている。そのため、まだ同僚がどんな人たちなのかよく分かっていない。

ある日、上司から「役員への説明資料に使いたいから、このExcelのデータをグラフにして体裁を整えてくれる?明日までによろしく」と急に仕事を依頼され、その足で上司は外出してしまった。

しかし、Aさんは異動前の部署でExcelを扱った経験がほぼなく、依頼された編集方法が分からない。だが忙しそうな同僚達からは「話しかけるなオーラ」を感じてしまい、質問するのを躊躇ってしまう。

それに、Excelが得意なのは誰かもわからない。Aさんは仕方なくネットでやり方を検索し、夜遅くまで試行錯誤してグラフを作成するのだった。

 

 

皆さんの職場でも、事例のように同僚を良く知らないということはありませんか?

 

異動者だけでなく、新入社員や中途社員は、仕事で困ったときに周囲の誰に助けを求めればいいか分からないことが多いものです。そのため必要以上に時間がかかるうえ、効率も質も下がります。一人で頑張らなければならない孤独感で士気も下げてしまいかねません。

 

また、チームの観点では、互いの得意なことが分からず助け合いが難しいため、シナジー効果は期待できません。チームですから、本来は1+1が2以上になってほしいところ。しかし、今回のAさんのパターンは1+0<1だといえるでしょう。仮に勇気を出して質問したとしても、最適な人に辿り着けず遠回りになってしまうかもしれません。

 

Aさんのチームの状況を変えるにはどうしたらよいでしょう?

ここからは、「職場の問題地図ワークショップ」でご提供しているヒント集の一部から解決策をご紹介します。

 

互いの得意分野を知ってお悩み解決!

 

職場の問題地図ワークショップでは、「何が得意で、何が不得意か?」「どんな仕事が好きなのか?」を常日頃の観察や会話から把握することが大事だとお伝えしています。

 

所属部署などの経歴や経験に加えて、それらを通して身につけた「専門性・得意分野」「知識」を聞くと、互いの得意分野を把握しやすくなります。そのとき上司、同僚だけでなく、他部署、協力会社など幅広い関係者の得意分野を把握するとさらによいでしょう。

 

育成などの目的で苦手な仕事を任せる場合は、任せる理由と「困ったら誰に相談すればいいか」を伝えるだけでも、部下は安心します。

 

冒頭の事例の場合、Aさんが異動してきたときに上司がAさんの得意分野を把握し、仕事の依頼をするときは相談できる同僚を伝えるとAさんも早くチームになじめそうです。また、上司に限らず同じ部署のメンバーがAさんの困っている様子に気付き、声をかけてあげる方法もあります。

 

お互いの得意分野を知っていると、とても助けられます。例えば筆者の場合、経理部出身でExcelが得意な同僚に集計方法を検討してもらったり、研修のプログラムを開発する際に該当するスキルの資格を持つ同僚に相談したりすることにより、成果の質もスピードも高まった経験があります。

 

とはいえ、お互いを知ることは一朝一夕にできないもの。特に対人スキルの場合は日々の観察から具体的にレベルを把握することがポイントになってきます。そのため、お互いに関心を持ち、相手の得意分野は何かを時間をかけて知ろうとする気持ちが欠かせません。リーダーはそういうチームをつくる努力が求められます。

 

監修:(株)トッパンマインドウェルネス パートナー・コンサルタント

あまねキャリア工房 代表 沢渡あまね


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コラム執筆者
北條藍子
北條藍子(ホウジョウアイコ)
企画開発チーム クライアントパートナー
㈱トッパンマインドウェルネス、企画開発チームのコンサルタントとして、お客様の社員一人ひとりの成長と組織の内発的変革をご支援します。
お客様の人材戦略、特に人材育成の課題解決に取り組んでいます。より本質的な変化を起こすため、対話や内省を通して受講者が自ら気付きを得ること、今までと異なるものの見方に気付き取り組み姿勢が変化したりモチベーションが向上することを重視しています。
得意分野 モチベーション・組織活性化、キャリア開発、コミュニケーション
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