失敗が魅力に変わる人と、そうでない人との違いとは?
猛暑で体力が奪われ、仕事のパフォーマンスが落ちている人も多いのではないでしょうか。
どんなに気をつけていても、仕事に失敗はつきものですよね。
体力が落ちているときはマイナス思考になりやすく、些細な失敗がきっかけで自信をなくしてしまうこともあります。
ですから、この時期は自分自身や周囲の人のメンタルケアが欠かせません。
ところで、失敗がその人の魅力につながることもあるんですよ!
今回は、失敗が魅力に変わる人と、そうでない人との違いと対策について解説します。
・ちょっとした失敗が魅力につながる人とは?
心理学のこんな実験があります。
実験参加者に、ラジオから流れてくるクイズ番組を聴かせます。
番組には回答者に2パターンあり、1つはほとんどのクイズに正解した優秀な回答者、もう1つは3割程度の正解率の回答者の場合です。
番組の終了後、実験参加者に回答者の好感度を調査したところ、両者とも同じくらいでした。
その回答の後も番組は続き、回答者がコーヒーをこぼすという失敗をします。
失敗の後で好感度を再調査したところ、優秀な回答者は好感度がアップし、正解率3割程度の回答者は好感度が下がってしまったのです。
・優秀な人が失敗すると魅力的に見えるワケ
それまで完璧だと思っていた優秀な人が失敗をすることで、「親しみやすい」という印象を与えるため、好感度が上がったのだと考えられます。
ですから、完璧主義や頑張り屋な人がちょっとした失敗をしても、あまり気にしなくてもいいということです。むしろそれが魅力として相手の心をつかむこともあるからです。
上司が過去に経験した失敗談を部下に話すと、「そんな時期もあったんだ」と知って部下がホッとしたり、親近感を覚えて悩みを打ち明けたりするのも同じです。
普段から頑張っている人が失敗したときは、顧客や周囲の人と心の距離を縮めるチャンスだととらえると、気分が軽くなりそうですね。
・「普通の人」の評価を上げるためには、「why」よりも「how」を提案する
それでは、失敗で好感度が下がってしまった、正解率3割程度の「普通の人」はどうすればいいのでしょうか。
それまでの成績があまり良くなかったために、「やっぱり失敗した!」という印象を持った人が多かったのが好感度ダウンの理由でしょう。
普段の仕事での失敗が多い人や成績が良くない人は、失敗が魅力につながらないということです。
そんなときは、なぜ失敗したのか原因を説明することも大事ですが、同じ失敗をしないためにどうするのかを具体的に伝えるといいでしょう。
すると、「今回は失敗したけど、次は期待できる」という印象を与え、好感度もアップします。
周囲の人やあなた自身がちょっとした失敗をしたときに、役立てていただけるとうれしいです。
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自身の経験として、マッサージ店補経営、IT事業を経て、働き方改革のコンサルティング事業を始めている。
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服部 裕樹(ハットリ ヒロキ) ブラックスミス 代表
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