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モチベーション創造メソッド やる気のセルフコントロール

「最近、なんとなくモチベーションが低いな」
「もっとモチベーションを上げたいな」
――このように思ったことは、誰もが一度はあるのではないでしょうか。
それだけ多くの人が、モチベーションは高いほうがいいと思っているし、
モチベーションをうまくコントロールできたらいいなと思っています。

また、チームとしても、モチベーションが高い人が集まっていた方が、
仕事に前向きに取り組めそうですし、仕事の成果にもつながりそうです。

そこで、この記事では、サイボウズで用いている社員のモチベーションを
セルフコントールする方法「モチベーション創造メソッド」についてお話
します。

※この記事は、サイボウズチームワーク総研サイトにて、2019年2月8日に公開
したものを一部改変したものとなります。

モチベーションとは何か?―2つの「やる気」

ところで、そもそもモチベーションとは何なのでしょうか?日本語では
「やる気」と言われることが多いですね。

ただ、一言で「やる気」と言っても、いくつかの種類がありそうです。

例えば、お酒を飲みすぎてしまった二日酔いの朝は、なんとなくやる気が
出ません。風邪気味など体調不良のときもそうです。逆に、お気に入りの
洋服を着ているときや、夜、仲の良い旧友と久しぶりに会う約束があった
りするとワクワクします。

このように、外的な要因や体の状態によって、上がったり下がったりする
「やる気」があります。

一方で、外的な要因というよりも、「やりたいことがある」「目標がある」
「夢がある」「理想がある」のように、心の内側から湧き上がってくるよ
うな「やる気」もあります。理想を実現するためには、ときに困難な場面
もありますが、それを乗り越えさせてくれるほどの強いやる気です。こち
らはあまり上がったり下がったりせず、期間も中・長期的です。

サイボウズでは、前者のやる気を「テンション」、後者のやる気を「モチベ
ーション」と区別しています
。改めて、テンションとモチベーションの特徴
を挙げましょう。

 

テンション

・外的な要因によって生じる気持ちの抑揚
・短期的、一時的
・上がったり下がったりする
・テンションが上っても、モチベーションは上がらない

 

モチベーション

・内面的、精神的に湧き上がってくる
・中・長期的
・短期的に上がったり下がったりはしない
・モチベーションが上がると、テンションも上がることがある

モチベーション創造メソッドは、テンションよりもモチベーションに働き
かけます

 

モチベーションは「理想を実現するためのやる気」

テンションとモチベーションが区別できたところで、改めて「モチベーシ
ョンとは何か?」を定義しておきましょう。モチベーションとは「理想を
実現するためのやる気」
と、サイボウズでは定義しています。

 

モチベーションを高めるためには、「強いやる気を引き起こす理想を作り
出すこと」が大切
です。言い方を変えると、モチベーションが低いときは、
「強いやる気を引き起こすだけの理想が作り出せていない状態」とも言え
ます。

たとえば、「英語を話せるようになりたい」は、多くのビジネスパーソン
が一度は描いたことがある理想ではないでしょうか。けれども、実際には
「私は英語が話せます」と自信を持って言える人はそれほど多くありません。

その理由は、「英語を話せるようになりたい」という理想の強さが、なん
となく「英語が話せたら格好いいな」くらいで、「私は絶対に英語を話せ
るようなるぞ!」という動機づけになるほど、強い理想ではないからでは
ないでしょうか。

また、英語を話せるようになった結果「何をしたいのか」「どうなりたい
のか」といった、その先の目標がないことも、行動が継続しない理由の一
つです。

つまり、モチベーションを高めるためには、どのようにして「強いやる気を
引き起こす理想」を定義するかがカギ
と言えそうです。

 

内面的なやる気を育てる「モチベーション3点セット」

「強いやる気を引き起こす理想」を定義するために、サイボウズでは、社員
一人ひとりの「やりたいこと」「できること」「やるべきこと」の3つが重
なる理想となるよう、成長を支援
しています。これを「モチベーション3点
セット」と呼んでいます。

では、それぞれについて説明しましょう。

 

やりたいこと

自分の内面から生じた「やりたいこと」です。

しかし、「やりたいことは何ですか?」と質問されたとき、すぐに答えられ
ないことも多いものです。また、仮にあったとしても「これが、本当にやり
たいことなのか分からない」という場合も少なくありません。

例えば、先ほどの「英語が話せるようになりたい」も、「これからはグロー
バルの時代だ」「英語ぐらい話せたほうがいい」などの理由で、「英語、話
せるようにならないとな」「話せるようになりたいな」のように「やりたい
こと」を設定する場合も多いものです。しかし、この場合、「強いやる気を
引き起こす理想」にはならないでしょう。

「私はこれをやりたい!」と、内面から思える理想であることが大切です。

 

できること

「できること」とは、スキルのことです。知らないことは学べばいいし、練
習すれれば上達します。仮に今、理想となるスキルが無くても、訓練すれば
少しずつ増やすことができます。

 

やるべきこと

「やるべきこと」とは、「チームの理想」であり、「周りから期待されてい
ること」です。

 

仕事とは「やるべきこと」を「できること」で実行すること

ところで、ここで「仕事とは何か」というお話をさせてください。サイボウズ
では、仕事とは「やるべきことを実行すること」としています。会社というチ
ームに所属している限り、「やるべきこと」は必ず存在するでしょう。

例えば、プログラマーなら、情報システムの設計や開発、テストなど、チーム
として「やるべきこと」や、周囲から「これをやってほしい」と言われている
ことがあるはずです。それに対して、自分ができることで実現すること。それ
が、プログラマーが会社に所属している際の役割です。

チームの同僚や顧客が「これをやってほしい」と望んでいること(やるべきこ
と)を、自分のできることで実現する......すると、給与としてお金がもらえます。
これが「商売の2点セット」です。

 

モチベーションを高めるためには?

「やるべきこと」を「できること」で実行すると、お金がもらえます。かつ、そ
れが「やりたいこと」だったら一番いいですよね。

モチベーションを高めるには「やりたいこと」「できること」「やるべきこと」
の3
点セットの重なりを増やしていくこと
を意識します。、こうすることでモチ
ベーションを自分でコントロールすることができます。

 

今ほど、モチベーションを高めるためには、「やりたいこと」「できること」
「やるべきこと」の3つの重なる部分をコントロールするとよい......というお話
をしましたが、実際には「やりたいことがない」または「わからない」という人
もいるでしょう。

また、上司や同僚から「これ、やってください」と言われ、やろうと思えばでき
るけれど、本当はやりたくない。けれども、「仕事だから」という理由でしぶし
ぶやらなければならないときもあるはずです。仕事をすることによってお金をも
らうことはできますが、「仕事をしていて楽しいか?」「幸せか?」と問われる
と......疑問です。

その場合は、「できることを増やす」ことを念頭に置くとよいでしょう。

「できること」が増えると周りから信頼され、「○○さんに□□をやってほしい」
と周りから期待されるようになります。そして、「やるべきことを」「できること」
で実行すると、「ありがとう」と言われます。

また、「できること」が増えると、仕事に対する経験や判断力が養われるため、
自立することができます。自立するといろんな仕事ができるようになり、選択
肢が増えます。

さらに、選択肢が増えると「この中では私はこれをやりたい」と選べるようになり、
主体性が増します。主体性が増すと「今度は○○に取り組んでみたい」という新たな
理想が生まれて、モチベーションが高まります。

このように、モチベーションには「高まるサイクル」があります。

 

なお、「やりたいこと」を行う際には、チーム内での合意が必要です。なぜなら、チ
ームには、それぞれの人に役割があるからです。

例えば、前出のプログラマーが、「顧客と直接関わりたいのでコンサルタントになり
たい」のように、やりたいことを見つけることはとてもすばらしいことです。しかし、
「では、明日からどうぞ」とはいきません。なぜなら、仕事にはそれぞれの人の役割
があるからです。

まずは、チームの中での「やるべきこと」を「できること」で役割を果たす。そして、
「やりたいこと」を実現するために、チーム内で合意を取りながら取り組んでいく

――チームの中で「やりたいこと」を実現するためには、このようなプロセスを踏む
必要があります。

 

サイボウズにおける組織運営と個人のモチベーション

これら、社員個人のモチベーションの創造とコントロールについて、サイボウズでは
グループウエアを活用し、社員が「できること」や「やりたいこと」、会社として
「やるべきこと(やってほしいこと・取り組んでほしいこと)」を自由に書き込み、
共有できるようにしています。募集している職種には、自由に手を挙げることができ
ます。

また、配属や部署移動を希望する社員がいたとき、適正を議論し、判断するための
共通のフレームワークとして、モチベーション3点セットを使っています。

例えば、ある社員から「○○がやりたいです」という意見が出てきたとき、ただ、
「まだ早い」「もっと営業してほしい。そのほうが、チームとしてのパフォーマ
ンスが高まる」といった議論では、異動を希望する社員の納得感が生まれません。

しかし、「やるべきこと」「できること」「やりたいこと」の3つが重なっている
かがわかると、「必要なスキルがあるのか」「そもそも仕事があるのか」などが判
断しやすくなります。そして、「半年ぐらいを目指して、このスキル磨きましょう」
といったコミュニケーションをするためのツールとして利用しています。

社員一人ひとりのモチベーションを高めるのは、多くの企業にとって課題です。
そのためには、まず、何が「やるべきこと」で、何が「できるのか」を把握する。
そして、「できること」を増やしていく。すると、チームの中でできる仕事が増え、
周囲から信頼されます。その結果、「やりたいこと」へとつなげることができます。
このプロセスを循環させていくことで、「チームワークあふれる会社」が創られて
いきます。

つまり、モチベーション創造メソッドは、社員一人ひとりの成長を支援するメソッド
なのです。

  • モチベーション・組織活性化
  • マネジメント
  • チームビルディング
  • コミュニケーション
  • ロジカルシンキング・課題解決

変化に強い組織づくりは、サイボウズ流チームワーク経営で解決!

予期せぬビジネス環境の変化にも、柔軟で素早い対応を可能にするのは「自律したメンバーが行動できる」自立分散型の組織です。ひとりひとりが問題点を発見し、行動できる組織づくりを「チームワーク経営」のサイボウズがサポートします。

チームワーク総研(チームワークソウケン) コンサルタント

チームワーク総研
対応エリア 全国
所在地 中央区日本橋

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細木聡子(株式会社リノパートナーズ代表取締役/中小企業診断士/公益財団法人 21世紀職業財団 客員講師/ダイバーシティ経営コンサルタント)

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2021/05/11 ID:CA-0003599 技術系企業に特化した女性活躍推進PJ