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Case_7 工場内で事故発生!従業員が被災した

10日ほど前に、当社の工場で従業員のAさんが機械に巻き込まれる事故が起きました。Aさんは入社5年目、最近班長に昇進し、初めて部下を持つ立場になった20代の男性です。プライベートでも結婚を控え、婚約者と準備に忙しくしていた矢先の事故でした。上司のB課長も、Aさんには期待しており、結婚を弾みにますます活躍してくれると考えていたそうです。

事故が起きた日、Aさんは前夜遅くまで結婚式の準備で忙しく、寝不足の状態で出勤したと聞いています。部下のCさんと二人で機械の操作を開始し、途中Cさんが資材を取りに行き戻ってみると、Aさんの姿がありません。そのとき、工場内の大型機械が異常を知らせる警告音を鳴らし始めたそうです。Cさんが慌てて機械に近寄ると、そこには機械に巻き込まれ、ぐったりしたAさんの姿があったのです。Cさんはすぐに救急車を呼び、さらに出張中のB課長に連絡をしたといいます。そのときにはもう、多くの従業員が騒ぎに気づいて駆けつけていました。

現在Aさんは意識不明の重体です。B課長、Cさんだけでなく、現場を見た従業員、Aさんの職場の同僚、懇意にしていた他の従業員たちは大きなショックを受けています。特にB課長は、通常業務の合間に家族への説明もこなすなど、事故以来休日返上で働いているようです。責任感が人一倍強いB課長は、周囲には気丈に振る舞うものの、すぐに現場に駆けつけられなかったことで自身を責めている様子です。それはもう仕方のないことだといくら言っても、自責の念が強くなるばかりのようで、人事部としてはかなり心配しています。どのように、B課長やCさんをはじめ従業員のケアを行えばよいのか、どこから手をつけたらよいか困っています。

 

■こころの声■

  • めったに起こらないことだと思うが、いざというときに人事として的確な対応ができるだろうか。
  • 多かれ少なかれ、全ての従業員がショックを受けているはず。どこまでケアすればいいのか見当がつかない。

 

【対応の考え方】

<惨事ストレスケアの実施をご検討ください>

大きな災害、事故に遭うと私たちは大きなショックを受け、時には心身の調子を崩すことがあります。

この事例では、当社が惨事ストレスケアの依頼を受け、ヒアリングと打ち合わせを経て事故から2週間後に現地工場へうかがいました。この時の惨事ストレスケアの対象者は、①管理職、②管理職が心配と判断した人、③希望者、の合計十数名になりました。最初に全員に惨事ストレス反応についての基本的知識を説明し、出来事に対しての影響度を測る質問紙に回答してもらいました。質問用紙の結果も参考にしながら、個別面談を通してEAPカウンセラーが心配だと判断した人については医療機関、相談窓口への相談を勧め、本人の同意を得た上で、人事担当者に報告しました。

「特に話すことはない」という人には強要せずに終了しますが、話を始めると堰を切ったように感情が溢れ出す人もいます。また、被害に遭った人とは仲が良く残念に思うのだが、動揺しない自分は冷たく異常なのではないかと話す人もいました。悲しみの表現は人それぞれです。カウンセラーと話したからといって状況が変わるわけではありませんが、話をすることで気持ちがすっきりしたり、落ち着くことができたりする人は多くいます。なお、通常、惨事ストレスケアでは、1か月後くらいをめどにもう一度面談を実施しています。ストレス反応が遅延して起きることがあるからです。

 

<ストレスケアの実施が組織の問題改善につながる場合も>

惨事ストレスケアは、惨事という大きなストレッサーに対し、心身の調子を崩さないように実施するケアですが、私たち外部EAPのカウンセラーがさまざまな話を聞く中で、別の課題が見えてくることが多々あります。その多くは人事担当者には言いにくい現場の状況や組織の問題です。

例えば、「惨事ストレスケアの実施当日になって初めて実施されることを知った」という従業員もいました。人事担当者は事前に現場の管理職と打ち合わせていたわけですから、その先の連絡が不十分だったことになります。連絡内容によっては管理職任せではなく、全社に向けた発信が重要な意味を持つケースも少なくありません。今回のことを通して、通達を徹底するにはどうしたらいいか、という課題が浮かび上がりました。

 

<被害者の直属上長のストレスケアが大切>

B課長は、ストレスフルでありながら自分自身のことよりも被害に遭ったAさんの容体を非常に心配していました。Aさんのご家族への連絡、労基署への説明、社内の再発防止会議などと毎日のように事故についての話をするなど、気が張った状態です。この事例のような事故では、直属上長のストレスが最も高いといわれています。そこで、B課長との面談では、ご自身は気が張ってなかなか自分の不調に気付けない状況であることを伝え、眠れない、集中力が落ちているなどの体調変化があれば医療機関を受診するよう伝えました。

人事担当者としては、B課長にこまめに話しかける等していただき、早いタイミングで休暇をとってもらうなど、ご配慮いただきたいことをお伝えしました。

 

文責:保健同人社EAPコンサルタント

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