勤続年数における「満」に意味があるか教えて下さい。
勤続年数の計算の規定(休職は入るまでの欠勤期間で勤続年数により差異を設ける場合、退職金の勤続年数の計算等)で、勤続満10年と勤続10年等、満をつける場合とつけない場合で、何か違いがあるのでしょうか?社内規定の整備で、迷っております。
投稿日:2017/02/28 11:13 ID:QA-0069456
- れおさん
- 千葉県/情報処理・ソフトウェア(企業規模 501~1000人)
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プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
ご相談の件ですが、満年齢等で用いる一般的な「満」の意味はご周知の通り丁度その期間に達している事を表すものになります。
但し、実務上年齢以外で用いる事はほどんど見受けられませんし、付けなくとも通常同じ意味になることから、そのような紛らわしい表記については避けるべきというのが私共の見解になります。
投稿日:2017/02/28 12:44 ID:QA-0069459
相談者より
有難うございます。参考になりました。
投稿日:2017/03/22 15:05 ID:QA-0069827参考になった
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
期間計算の原則は法定化されている
年齢計算など特別な場合を除き、期間計算は民法の規定に従います(143条第2項)。一寸、分り難い表現ですが、次の通り決められています。
▼ 「満了」とは、期間中の全時間が満たされ、その期間が終了することです。従って、「10年間の満了」とは、10年間の最後の日の全24時間まで経過することになります。
▼ 「最後の日」とは、起算日応当日からみると、前日であるため、期間の満了は起算日応当日の前日となります。
▼ 次に「起算日」は、初日を省いて翌日とするのが原則です。つまり、期間は「初日の翌日に応当する日の前日」に満了するため、結果的には、10年間の満了は、初日と同月同日になります。従って、「満をつける」ことに依って、「初日=満了日」という関係がハッキリします。
▼ 冒頭の年齢計算にあっては、例外的に、初日(出生日)を起算日とします。この関係で誕生日前日を以て満了日となり、誕生日前日に年を取ることになります(年齢計算ニ関スル法律第1項)。
投稿日:2017/02/28 20:13 ID:QA-0069468
相談者より
有難うございます。回答趣旨に沿って、対応することにしました。
投稿日:2017/03/22 15:06 ID:QA-0069828大変参考になった
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