「人・組織・経営のエンパワーメント」を考えるためのキーワード※本コーナーの用語解説は、ダイジェスト版です。ウェブサイト『日本の人事部』の「HRペディア~人事辞典~」では、全文をご覧になれます。(https://jinjibu.jp/keyword/)KEYWORD直訳すると、「力を与える」「権限を与える」という意味を持っています。ビジネスにおける「エンパワーメント」は権限委譲の意味を表すことが多いです。これまで上司が持っていた権限を部下に与えることで自律的な行動を促し、組織全体のパフォーマンスを高めることを目的としています。エンパワーメント「周囲から自分を価値のある人間として認められたい」という欲求のことです。マズローの欲求五段階説によれば、人間の基本的な欲求の一つとされています。「目立ちたがり」などネガティブな文脈で捉えられることもありますが、うまく活用することで、自己効力感やモチベーションの向上につながります。承認欲求偏見や先入観を意味する言葉です。無意識に持っているものや、経験に基づいた思い込みなど、さまざまな種類があります。働きやすい職場づくりを行うためには、バイアスについての知識を深め、ネガティブなバイアスを排除することが重要です。バイアスを放置すると、職場でさまざまな悪影響が生じる可能性があります。バイアス目標を設定する際、何に着目して目標を立てるか、何がモチベーションになりうるかには個人差があります。個人がどのようにプロセスを解釈して、反応するかに影響する精神的な枠組みが「目標志向性」です。教育心理学から生まれた概念ですが、近年は経営学や組織心理学などの分野でも広く研究されています。目標志向性ビジネスにおけるフィードバックとは、行動や成果に対する評価内容を伝え、より良い結果へ導くための手法を指します。フィードバックには、上司と部下、プロジェクト内といった社内で行うものと、取引先や消費者など外部の第三者との間で行われるものがあります。「仕事」そのものから受けることもあります。フィードバック近年、経営課題の複雑化や部下のマネジメント方法の変化により、管理職の負担が増加し、「管理職になりたくない」と考える人が増えています。そのため、特に若手や女性管理職を増やすことは、企業にとって重要な経営課題です。時短管理職や管理職の分業化など、新しい管理職のあり方に取り組む必要があります。管理職女性の正規雇用比率を年齢階層別に線グラフで示したとき、20代後半をピークに、その後は右肩下がりで低下していく現象のこと。線グラフが「L」を寝かせたように見えることから、このように呼ばれます。人手不足の昨今、企業が家庭と仕事を両立できるような環境を整備していくことが大切です。L字カーブ所属している組織の枠組みを“越境”し、異なる環境に身を置くことで新たな視点や学びを習得すること。具体的な方法としては、社外のセミナーへの参加、他社への出向、ビジネススクール、副業などがあります。職場では習得できない知見に触れることができるため、人材育成の一環として注目されています。越境学習16巻頭インタビュー
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