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エンゲージで、入社後活躍を実現
無料で求人・ビデオ面接・適性テスト・入社後フォローが可能に

エン・ジャパン株式会社 執行役員

寺田輝之さん

エン・ジャパン採用実践

エン・ジャパン株式会社 執行役員 寺田輝之さん

売り手優位の状況が続く中、人材を獲得できてもすぐに辞めてしまう、あるいは思ったほど活躍できていないなど、採用にまつわる悩みは尽きません。そうした中、企業と求職者にとって「いい採用」とは、と問いかけるのが、エン・ジャパン株式会社 執行役員の寺田輝之さん。同社では2016年8月に、「engage(エンゲージ)」をリリースし、好評を博しています。採用ホームページの作成や応募者管理、タレントアナリティクスまで充実した機能を持つエンゲージの開発の狙いについて、寺田さんにうかがいました。

採用ホームページから
入社後フォローサービスまでを、無料提供

貴社では、入社後に定着・活躍して初めて採用成功と捉えるそうですね。

私たちは、「入社後活躍」の実現をコンセプトに、サービス開発を行っています。「入社者の“企業業績への貢献”と“仕事人生の充実”」を追求しようと考えているのです。入社が決まった段階では、採用が成功したとは考えていません。入社して1ヵ月で辞めてしまうようなことは、機会損失という点からもできるだけ避けなければならない。入社して1年程度たち、定着・活躍が実現されたときにはじめて、採用が成功した、と言えるのではないかと考えています。

有効求人倍率が上昇し採用の難易度が上がると、応募数や採用数に意識がいってしまうものです。そのため、募集段階で良いことばかりを伝えてしまうようになる。入社前のことにはかなりパワーをかけても、入社後のフォローや活躍支援は、優先順位が下がってしまうこともある。これは、企業も個人も求めている姿ではありません。

採用を成功させるには、どのような点を意識すればいいのでしょうか。

まずは求人情報がポイントです。仕事を探すとき、求職者は徹底的に情報を収集します。私たちの調査では、求人サイト、企業の口コミサイト、そして企業の採用ホームページ(HP)まで、大半の求職者がチェックしていました。

数千社の企業を調査したところ、採用HPを持たない企業が少なくありませんでした。また、採用HPを持っていても、更新されていない企業や、内容が貧弱な企業が多かった。スマートフォンが当たり前になっている時代に、スマートフォンに対応していない企業もかなりありました。企業は、商品のHPはしっかり作っていても、採用HPとなるとかなり弱い。更新の手間やコストなどが理由で、企業側の対応が追いついていないのでしょう。

そこで、採用HPを使った採用広報を、リーズナブルに効率的に行えるようにしようと考えました。また、採用HP運用においてはコストがネックになっている、という課題が見えてきたので、ツールを無料で提供することにしました。それが、「engage(エンゲージ)」というサービスです。

エンゲージを利用するアカウントは、リリース開始から1年半で8万を越えたと聞きました。

企業も、採用HPには課題を感じていたようで、急速に利用企業が増えました。最初は、採用告知機能や、応募者管理といった募集面から始めたのですが、現在は、採用から入社後支援までをトータルでサポートするツールになっています。

利用企業のニーズが高い採用告知機能は、より充実させています。「誰でも簡単に、スマートフォンにも最適化された採用HPをつくれるようにする」がコンセプト。豊富なテンプレートから、自社のカラーにあった採用HPを、5分で作成できます。採用ページができたとしても、その存在を知ってもらわなければ意味がありません。検索エンジン対策も行っているため、検索経由での応募も期待できます。SNSのシェアを使うことで、告知力も上げられます。また、弊社の転職サイト「エン転職」の会員に、告知できる機能も設けました。

エンゲージの画面イメージ

エンゲージの画面イメージ

すべては、入社後活躍のために

「ビデオ面接」「適性テスト」「入社後フォロー」などの機能についてお聞かせください。

当社で提供しているサービスは、すべて入社後活躍のためです。当社は日本で有数の求人サイトを運営しているので、エンゲージを無料で提供することができています。当社の求人サイトを使ってくださっているクライアント企業に、エンゲージを通じて、可能な限り入社後活躍を支援したいと思っています。当社サービスを使われていない方も、無料で使えますので、エンゲージを使うことで、エンのサービスを体感していただけたら、と思っています。

エンゲージに加わった機能が三つあります。一つ目は「ビデオインタビュー」。面接の前段階で効果を発揮します。書類だけではわからない、雰囲気や人となりが伝わりますからね。応募者は採用担当者の顔を見ることで社風やカラーを感じ取ることができますし、企業側は応募者のキャラクターを知ることができます。

二つ目は「タレントアナリティクス」。入社前のすり合わせで役立ちます。応募者と配属予定のリーダーの結果を比較しながら価値観の相違を話し合うことはオススメです。ビデオインタビューとタレントアナリティクスを活用できれば、表面的なところから一歩踏み込んだレベルで相互理解が進み、納得のいく採用につながると思います。

三つ目は「離職リスク診断」。2017年末にリリースした、月に一度のアンケートで入社者の離職リスクを測る「HR OnBoard(オンボード)」です。入社された方のコンディションを把握し、定着・活躍を支援するために導入しました。この採用から定着・活躍の一連のプロセスを支援することで、入社後活躍の可能性をできるだけ上げていきたいと考えています。

現在でもかなり充実していますが、今後のエンゲージの展開をどのように考えていらっしゃいますか。

私たちは、「入社後活躍」の実現には採用(Employment)と教育(Education)と評価(Evaluation)の三つの「E」をうまく連動させることが大切だと考えています。エンゲージは、採用部分をテクノロジーの力で強化しました。教育と評価はまだアナログに頼る部分も多いのが実状です。そのため、この二つの領域を、テクノロジーで一般化することが次のテーマになるでしょう。

まだエンゲージのアカウントをお持ちでない企業は、ぜひこの機会にアカウントを作成してみてください。今後は、どんどんサービスを充実させていく予定です。それでも基本費用はかかりませんからね。

エン・ジャパン株式会社 執行役員 寺田輝之さん
企業概要
エン・ジャパン株式会社

本社所在地:東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー 35階
問合せ先:エンゲージカスタマーセンター engage-support@en-japan.com

企業概要

エン・ジャパン採用実践

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