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HRカンファレンストップ 満足度上位講演(HRカンファレンス2024-秋-)

職場の「伝わる」を実現する――コミュニケーションの本質と課題解決策とは

今井 むつみ氏(慶應義塾大学 環境情報学部 教授)
武田 雅子氏(株式会社ZENTech 取締役)
梅崎 修氏(法政大学 キャリアデザイン学部 教授)

講演概要

新しい人事制度の説明や企画協力の依頼、相談対応……。人事には社員に多くのことを「伝える」役割があります。しかし、「社員が動かない」「誤解が生じる」などの悩みも多いのではないでしょうか。『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』の著者・今井氏、人事として「伝える」を実践してきた武田氏、コミュニケーションの研究を行っている梅崎氏が、「伝えること」「職場のコミュニケーション」について議論します。

今井 むつみ氏慶應義塾大学 環境情報学部 教授

(いまい むつみ)専門は認知科学、特に認知心理学、発達心理学、言語心理学。著書に新刊『学力喪失 認知科学による回復への道筋』(岩波新書)、『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』(日経BP)、『ことばと思考』(岩波新書)、『学びとは何か』(岩波新書)、『言語の本質』(中公新書)等。

武田 雅子氏株式会社ZENTech 取締役

(たけだ まさこ)89年クレディセゾン入社、14年に人事担当取締役、16年に営業推進事業部担当役員。戦略人事や現場の風土改革を推進。18年カルビーに入社、19年よりCHRO常務執行役員として、働き方改革や自律型人財の育成に従事。23年メンバーズCHRO、専務執行役員。マネジメントの強化や社員のキャリア自律を支援。2024年より現職。

梅崎 修氏法政大学 キャリアデザイン学部 教授

(うめざき おさむ)2000年大阪大学経済学研究科博士後期課程修了(経済学博士)、政策研究大学院大学オーラル政策研究プロジェクト研究員を経て、2003年法政大学キャリアデザイン学部専任講師、2014年より現職。就職・採用活動の実証研究、企業の人材マネジメントの実証研究に取り組みつつ、漫画・小説・映画などの文化的コンテンツを素材に労働文化を考察している。

参加者からのコメント

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人それぞれのスキーマ、それに拠るアブダクション推論、クリエイティビティを高めるには、system1・2のスイッチ切り替えを上手く働かせる事、また違う視点やスキーマを持つ人と触れ合うことで世界観を広げられること等々、多くの気づきを得る事が出来ました。
(化学/人事・労務・人材開発・総務・採用/部長クラス)
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今井先生の著書を読んでおり、先生の研究にとても興味があったため大変楽しく拝聴いたしました。 武田さんの実例やノウハウもとてもわかりやすく、また、研究者と実務家のお二人を繋ぐ梅崎さんのファシリテーションも素晴らしく、大変満足度の高い回でした。 誰もが無関係ではいられないコミュニケーションの課題について、アカデミックと実践の両面からアプローチいただけたことが、大変興味深い内容でした。
(教育/企画・マーケティング・調査分析/主任クラス)
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個人的に、同じ女性としてキャリアを積んでいく上で武田さんのお話を聴けたのは貴重で嬉しかったです。今井教授のお話もとても参考になりましたし、梅崎教授が色んなものを紐づけてお話を進められていくのも納得感があり、とてもよかったです。
(広告・デザイン・イベント/人事・労務・人材開発・総務・採用/一般クラス)

登壇者からのメッセージ

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人事研究からは遠い基礎研究に基づく議論が評価されたことがうれしい。私は、一歩先の知識に触れる知的なランダムウォークを提唱している。未知な知との出会いの場を生み出すことが、知識伝達ではない、知識の共創だ。言語心理学者の今井むつみ先生、思索的実践者の武田雅子さんとの鼎談は短い60分であった。この濃密な体験を引き受けて、考えることの種はどのように育つのか。いつか、どこかで一緒に議論しましょう。

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