なぜ管理職は変化を拒むのか?
〜令和時代に求められるマネジメント変革とは〜
- 伊藤 羊一氏(武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部 学部長・Musashino Valley 代表)
- 佐藤 太一氏(バヅクリ株式会社 代表取締役社⻑ CEO)
- 笹木 純子氏(バヅクリ株式会社 講師リーダー・企画運営)

「今のやり方を変える必要はない」「新しいことを覚えるのは面倒」管理職が変化を避けたがる背景には、過去の成功体験に対する依存がある。しかし、ハラスメント防止やダイバーシティ&インクルージョンの実現など、令和の複雑なマネジメント課題に、従来のマネジメント手法で対応することは困難である。本セッションでは、管理職の心を動かすための研修について、バヅクリの佐藤太一氏、笹木純子氏と、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(以下、EMC)の伊藤羊一氏が登壇。今求められるマネジメント手法を、具体的な事例とともに解説した。

(いとう よういち)アントレプレナーシップを抱いて活動する次世代リーダーを育成するスペシャリスト。武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(武蔵野EMC)学部長、スタートアップスタジオ「Musashino Valley」代表のほか、ウェイウェイ代表として次世代リーダー開発を行う。代表著作に『1分で話せ』。

(さとう たいち)チェンジ・DeNA・アクセンチュアにて人材/組織開発を担当。みんなのウェディング IPO室長として東証マザーズ上場を経験し、2013年にプレイライフ株式会社(現:バヅクリ株式会社)を創業。バヅクリの全200種類以上のプログラムメソッドを開発し、900社以上のエンゲージメント向上を支援。

(ささき じゅんこ)医学検査会社のルート営業を経て株式会社コアにて人事採用、人材開発を経験。フリーアナウンサー、企業研修講師、各種セミナーを運営。バヅクリ株式会社では企画責任者として150種類以上のワークショップを企画・提供。自ら講師としても数多く登壇している。
管理職が変化を拒む構造的・心理的理由
バヅクリ株式会社は、「人と組織の現代病を解決する」ことをコンセプトに、人材育成や組織開発、人事制度設計を支援する企業である。各種サービス開始から5年で、導入企業は1,000社を突破し、エンゲージメント向上率は95%、離職率改善は30%という実績を持つ。
提供するサービスは多岐にわたる。内定者への「内定辞退防止くん」、中途社員の定着・活躍を支援する「ガッツリ定着」、対話型実践研修「ムキアイ」、そして人事制度設計をサポートする「人事制度X」など、採用や定着、育成、制度設計まで幅広く人事業務をサポート。マネジメント領域では、階層別・テーマ別の多彩な研修ラインナップを通じて、管理職の行動変容と組織変革を支援している。
同社の佐藤氏は冒頭、急速な環境変化による人と組織の「現代病」について述べた。
「めまぐるしい環境変化により、現代の企業には人材と組織にさまざまな『現代病』がまん延しています。心理的課題や制度の不全などが組織力の低下を引き起こしている状況です。バヅクリは科学的根拠に基づく実践型研修で『人と組織の現代病』の解決に取り組みます」
続けて佐藤氏は、管理職が変化を拒む要因は「管理職個人の心理的な要因」と、「日本企業の構造的な問題」にあると述べた。管理職個人の心理的要因としては、次の三つが挙げられるという。
(期間限定:2026/2/22まで) 「HRカンファレンス2025秋」の講演レポート
[A-2]その課長、部長になれますか? データで語る「管理職」としての成長分岐点
[A]企業が選ばれる時代の「人的資本経営」
[C-6]ミドル・シニア人材の活躍を促すには Will-Can-「Must」に代わる「Offer」という考え方
[C]人財ポートフォリオを起点とした事業変革 ―「”社員が主役“のカルチャー改革」と「人的資本経営の実践」
[D-1]実態把握から始める「仕事と介護の両立支援」 ~制度づくりで終わらせない効果的な両立施策とは~
[D]データで支える、キャリア自律と組織の成長 ~NTTデータ(法人部門)の組織ぐるみの実践と変革への挑戦~
[E]社員の主体的な学びを促す「ラーニングコミュニティ」の作り方
[F-2]経営戦略と連動する「真の戦略人事」の実現に向けた4つの視点
[F]住友生命が語る、10年後の「あるべき姿」を見据えた 若手・中堅を次世代リーダーに育てていくためには
[G]戦略転換を加速させる人事戦略の要諦 ~ 一貫性・連動性ある人事戦略の再構築と実装 ~
[H]ミドル・シニアがいきいきと働ける組織をどうつくるか――制度改定と実践の観点から考える
[I-4]管理職層の行動変容を後押し! 360度フィードバックのポジティブなループで組織風土を育む実践プロセス
[I]CHROの哲学~人事リーダーに学ぶ、人事キャリアの歩み方
[J]強い組織に必要な感情設計 ~人事・リーダーに求められる、従業員の感情との向き合い方~
[K]次世代経営者育成とタレントマネジメントの実践 ~ブラザー工業に学ぶ 人財開発グランドデザインの手法~
[L]「AIネイティブ組織」はいかにして創られるか? 〜AI時代の企業文化と戦略人事の新たな役割〜
[M]熱量高く、創造的な組織へ -Human Capitalを高めるためのアプローチ-
[N-8]300社との対話から紐解く! 「プレコンセプションケア」の理解促進と「不妊治療」支援の課題と実践事例
[N]いま、おさえるべき「人事ポリシー」の重要性 戦略や環境の変化に振り回されない軸をつくるには?
[O-5]競争力のある人事・報酬制度を目指して – 最新の報酬トレンドにおいて優秀な人材をいかに処遇すべきか
[O]事業成長をリードする人事評価の最前線
[P]人事院総裁と組織論の第一人者が語り合う「人事制度改革を実現するリーダーシップ」
[Q]日本を代表する二人のCHROが語り合う、「新天地での人事戦略」と「私の人事観」
[R]日清食品HD 成田CIOと語る──AI時代の組織変革とリーダー育成のリアル
[S]早期リーダー育成と抜擢によるサクセッションプラン 「マネジャーの枯渇問題」を乗り越えるためのヒント
[T]人的資本経営を加速するエーザイの戦略 ー情報開示と社内浸透の実践ー
[U-8]自動車メーカーや食品メーカーでの取り組み事例から考える ~従来型パワハラ予防研修の5つの盲点と対策
[U]ホワイトカラーの価値が問われる時代。これからの「人事」の役割とは
[V]“日本的雇用慣行”が崩れつつある中、日本の採用はどう変わるのか
[W]調査結果から検証する、人事実務家の経験・関心・学びとその効果
[X]なぜ管理職は変化を拒むのか? 〜令和時代に求められるマネジメント変革とは〜

