株式会社ベネッセi-キャリア:大学・大学生の変化を理解することで、これからの新卒採用に先手を打つ [講演レポート]

日本の人事部「ＨＲカンファレンス2022-春-」開催レポート

大学・大学生の変化を理解することで、これからの新卒採用に先手を打つ

風間直樹氏（株式会社ベネッセi-キャリア大社接続事業本部本部長）

特別講演 [W-8]2022.06.21 掲載

毎年、採用担当者の頭を悩ませている新卒採用市場の傾向変化。新入試（共通テスト）の導入とコロナの影響を受けた大学生の就職活動開始を受け、24卒以降、さらに大きな変化が見込まれている。こうした中で採用の新たなカギとなるのが適性検査での思考力の把握だ。新卒採用動向に多くの知見を持つベネッセi-キャリアの風間氏が、企業が新卒採用市場で先手を打つための方策について解説した。

プロフィール

風間直樹氏（株式会社ベネッセi-キャリア大社接続事業本部本部長）

（かざまなおき）新卒で株式会社ベネッセコーポレーション入社。高校生の進路・進学支援に携わる。その後、株式会社ベネッセi-キャリアへ異動し、大学での教学マネジメントやキャリア教育の変革を推進。企業の新卒採用支援にも深く携わる。高校・大学・企業と幅広いステージで、学び方・キャリア開発の支援を行っている。

学生の大学選びの変化：新入試（共通テスト）やコロナの影響で学生が安全志向に

ベネッセi-キャリアは、ベネッセホールディングスとパーソルキャリアが従来の枠組みを超えて、2015年4月に設立した合弁会社だ。教育というベネッセの強みと、HRというパーソルキャリアの強みを生かし、学生・大学・企業を支援している。コーポレートスローガンは「“まなぶ”と“はたらく”をつなぐ」。今、人的資本経営に注目が集まり、人への投資やキャリア支援が進む中、まさにファーストキャリアにおける「“まなぶ”と“はたらく”をつなぐ」ことを事業の柱としている。

主なクライアントは企業と大学。企業向けには約6000社の採用支援を行っており、アセスメント（採用・選抜・育成）やダイレクトリクルーティング、新卒紹介などを提供。大学向けには約300校への育成支援を行っており、育成プログラム（キャリア・語学・留学）、アセスメント（思考力・語学力）などを提供。実際に講師を大学に派遣し、キャリア教育の授業を行うといった支援も行っている。

始めに風間氏は、新卒採用について最近、企業からよく聞く声を紹介した。「毎年、学生の状況が大きく変わるため採用の設計が難しい」「来年の学生はこういう傾向があるなど早めにキャッチアップしたい」「学生の変化に備えてできることがあるなら教えてほしい」といった声だ。

「特に学生の変化を前もって把握し、先手を打つ採用戦略を実現したいという要望が聞かれます。この学生の変化は、今後24卒、25卒、26卒と大きくなっていきます。本日は『大学選びの変化』『大学教育の変化』『これからの変化に対応した先進事例』について解説します」

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