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個人と組織のエンゲージメントを高める「人事のためのジョブ・クラフティング」講座

<協賛:株式会社ヒューマネージ>
  • 井上 章氏(株式会社ジャパネットホールディングス エグゼクティブエキスパート 人事・コンプライアンス担当)
  • 川上 真史氏(株式会社ヒューマネージ 顧問/ビジネス・ブレークスルー大学 経営学部 専任教授)
  • 種市 康太郎氏(株式会社ヒューマネージ 顧問/桜美林大学 リベラルアーツ学群領域長(人文) 、教授(臨床心理学))
パネルセッション [C]2021.12.22 掲載
株式会社ヒューマネージ講演写真

社員のエンゲージメントが高い状態は、企業の業績や生産性の向上につながると考えられている。個人のエンゲージメントを開発する新たなカギとなる「ジョブ・クラフティング」について、ヒューマネージ顧問の川上真史氏、ヒューマネージ顧問の種市康太郎氏の両氏が解説。ジャパネットホールディングスの井上章氏が自社の取り組みを紹介した。

プロフィール
井上 章氏(株式会社ジャパネットホールディングス エグゼクティブエキスパート 人事・コンプライアンス担当)
井上 章 プロフィール写真

(いのうえ あきら)長崎市出身。慶應義塾大学工学部卒。大手電機メーカーにて半導体生産技術に従事した後、人事部にて人材開発等を担当。2013年よりエスプリングHDを経て2015年ジャパネットHDの人事・コンプライアンス担当執行役員就任。2017年JリーグサッカーチームV・ファーレン長崎の監査役兼任。2019年より現職。


川上 真史氏(株式会社ヒューマネージ 顧問/ビジネス・ブレークスルー大学 経営学部 専任教授)
川上 真史 プロフィール写真

(かわかみ しんじ)産業能率大学総合研究所研究員、ヘイ・コンサルティンググループ コンサルタント、 タワーズワトソン ディレクターを経て、現職。数多くの大手企業の人材マネジメント戦略、人事制度改革のコンサルティングに従事。専門は、産業心理学、社会科学。


種市 康太郎氏(株式会社ヒューマネージ 顧問/桜美林大学 リベラルアーツ学群領域長(人文) 、教授(臨床心理学))
種市 康太郎 プロフィール写真

(たねいち こうたろう)企業従業員のメンタルヘルス対策が専門であり、ストレス調査については 20 年以上前から各企業での調査・個人面接・集団分析結果の報告・結果に基づく研修を実施。第27回日本産業ストレス学会において「奨励賞」を受賞。ジョブ・ クラフティング及び働く人のレジリエンス研究の第一人者。


なぜ今、エンゲージメントが注目されているのか

ヒューマネージは1988年に総合商社の社内ベンチャーとして創業。採用ソリューション、適性アセスメント、タレントマネジメントソリューションの3事業を通じ、人材の“採用”から“定着”、そしてその先の“活躍”までを支援する人材サービスを展開している。

中でも、個人のエンゲージメントを高める新しいカギ=ジョブ・クラフティングを測定するエンゲージメントサーベイ「Qraft」は業界で初めてリリースされたサービスだ。組織改善のみならず、人材開発にも活用でき、持続的にエンゲージメントレベルの高い組織作りに活用できる。フィードバックレポートも目的に合わせたアウトプットを充実させるべく、個人向け、管理職向け、人事・経営者向けに視点を変えて提供。本セッションに登壇する川上氏、種市氏が監修しており、また、両氏との共著でジョブ・クラフティングに関する書籍も出版している。

はじめに、同社顧問/ビジネス・ブレークスルー大学専任教授の川上氏が、今、エンゲージメントが注目されている背景について語った。

「人材開発には二つの方向性があります。コンピュータに例えると、一つはアプリケーションをインストールする形です。知識やスキルを本人にインストール、つまり習得することで個人の能力を開発するという方向性です。もう一つはOSをバージョンアップする形。能力開発にあたってベースとなる意識のバージョンアップ、つまり社会や組織の変化に応じて仕事そのものに対する意識を改革することで、個人の能力を開発するという方向性です。

パソコンのOSを古いまま放っておくと、アプリがうまく動かなかったり、セキュリティ上のリスクがあったりします。人材開発でも同じ話で、例えば、ひと昔前のハラスメントに対する意識は、「怒られてつぶれるほうが弱い」というバージョンでした。しかし、今ではこの意識でマネジメントをされると、確実に問題が起こります。そのような変化に対応するためには、人材のOSのバージョンアップが必要であり、今、まさにそれが求められているタイミングといえます」

ではどんなバージョンアップが必要なのか。川上氏は五つの意識改革を挙げた。

  • 「気合・根性」から、自発的に行動できるような「エンゲージメント」へ
  • 「優秀さ」から、知識やスキルを最適な行動に活かせるような「コンピテンシー」へ
  • 「論理」から、新たな価値を生み出すような「創造的思考」へ
  • 「協調性」から、異質性からシナジーを引き出すような「ダイバーシティにおけるチームワーク」へ
  • 「ビジネスマナー」から、その背後にある「信頼感ある魅力的なパーソナリティ」へ

これらの中で、今最もバージョンアップが求められているのが「エンゲージメント」だ。

「世の中がどんどん変化して先が読めず、不明瞭で不確定な環境下では、『気合・根性』のエネルギーレベルで成果を出していくことが不可能だからです。気合や根性よりも、もっと高いレベルのエネルギーが必要になっている。それがエンゲージメントです。簡単に言うと、『この仕事をしていると面白い』と感じるような、のめり込み状態のエネルギーを指します」

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本講演企業

1988年創業、大手企業を中心に4,300社以上の人材戦略を支援。シェア第1位*の採用管理システム『i-web』、シェア第3位の適性検査『TG-WEB』、年間70万人が受検するストレスチェック『Co-Labo』を中心に、人材の“採用”から“定着”、その先の“活躍”まで実践的なソリューションを提供。*「就職希望企業ランキング」上位130社における採用管理システム(有償ツール)のシェア(ヒューマネージ調査)

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