3. 新入社員教育の種類と内容

1)入社前研修
内定者フォローの後、一般的には年度末の1月~2月の入社前の段階で行う。ビジネスパーソンとしての基礎知識などはこの段階でマスターしてもらい、入社後はより実践的な内容を盛り込んでいくことになる。
- 自社に対する理解を深め、同期生同士の連帯感を養う
- 社会人として、入社前に最低限の社会常識やビジネスマナーを習得させる
- 入社後、本格的に実施する語学教育、ITスキル等の必須知識習得のための下地作りを行う
- 自社や自社製品について、一般消費者として外側から客観的な立場で観察させ、入社後の仕事の取り組みへの動機付けを図る
- 入社後の定着促進を図る
- 通信教育(eラーニング)…業務関連の知識や関連する法律、資格、語学
- 集合させて行う講習、講義…業務関連の専門知識やマナー研修
- 外出、旅行…内外の会社の視察、市場見学
- レポート提出…読書感想文や製品の感想
2)入社後研修

入社前研修を別と考え、一般的に4月から始まる入社後研修を「新入社員研修」とする企業は多い。
入社後に、新入社員が適切なモチベーションを持つことができているか。必要な知識やスキルを身に付け、仕事の意味と目的を考えながら主体的な行動が取れているか。研修を通じてこうしたことを実現できるようになっているかどうかが、その後の新入社員の成長に大きく影響を及ぼすことになる。
- 意識の転換(学生から社会人への切り替え)
- 会社の理念・ビジョンの浸透
- 社会人の常識・規則の理解
- 同期意識の高揚、一体化
- 自立意識の植え付け
- 実務の習得
- 集合研修(off-JT:社内、社外)
- 実地研修、体験型研修
- OJT
- ブラザー・シスター制度
- メンター制度
- フォロー研修