無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

人はいくつになっても成長できる――
トヨタファイナンスが取り組む“本気”のシニア活用とは

トップと人事部の“本気”が人を変え、組織を変える

ここまでの取り組みの成果をどう評価していますか。

矢田:いまはまだ初期段階で、一人ひとりの価値観を変えることやシニアに求められる役割への理解を深めることに重点を置いているのですが、そういう部分が実際にどの程度浸透しているかをインタビューで調べてみました。所属長を対象に部下のシニア社員のマインドが高いか、普通か、低いかを聞いたところ、施策を始める前は「高い」の割合が35%程度だったのですが、ここ最近は50%ぐらいまで上がってきています。また、シニア社員に自分の内面を深く掘り下げる作業の成果について聞いてみると、ワークショップを行った直後には自分の本質や課題を認識できたと答えた人は1~2割でしたが、その後、職場での「対話」を継続する中で、いまでは6割ぐらいのシニアが分かったと答えています。

人事として、シニア社員の変化や組織全体の活性化を実感した、具体的なエピソードがあればお聞かせください。

鈴木:私たちから見て、すごく変わったなと思うシニア社員と話してみると、皆、異口同音に「楽になった」と言います。それはきっと、自分自身のとがった部分や突出したところをきちんと主張し、それを周りに活かしてもらうことで、変化を楽しめるようになってきたということではないでしょうか。だから「楽になった」という感覚が出てきたのだと思います。

矢田:私は、シニア社員の背中を見ている、若い世代への波及効果も少なくないと感じています。話を聞いてみると、以前は若手も将来に閉塞感を抱えていました。同じ職場に、ラインを外れて覇気を失っているシニア社員がいると、自分たちの先が見えてしまうわけですからね。そこへ会社が、本気でシニアの活躍推進に乗り出してきた。シニアになっても、こうすれば会社で輝いていられるんだという新しい価値観が示されたことで、若手はすごくやる気が湧いてきたと言っています。

人事部としてシニア活躍を推進する中で自分自身の変化、例えば人や組織に対する見方が変わってきたということはありますか。

矢田:ありますね。最初は「シニアの能力は上がらない、下降曲線をたどるだけだ」という声も多く、みんな半信半疑だったのですが、やはり相手に関心を示し、期待をかけることがすごく大事で、人は期待をかけられれば、本当にイキイキとしてくるんです。思いを持って自ら仕事をしますし、それによって能力が発揮され始める。人が成長する可能性を、あらためて実感していますね。人事部を含め管理部門はともすると官僚的になりがちですが、そうではなく、もっと人のいいところに着目し、それを本気で活かしていきたい。最近はメンバーに「頼れる人事部になろう」とよく話しています。

鈴木:同感ですね。私自身、女性活躍にも取り組んでいて、そういうことは分かっていたつもりでしたが、シニアを対象にしたワークショップに立ちあい、人はいくつになっても変われるし、成長できることを痛感しました。その可能性やプロセスをもっときちんと、丁寧に受け止めなければいけないと、いまあらためて肝に銘じているところです。

藤田:私が人事部のメンバーにいつも言っているのは、「偉そうにしてはいけない」ということ。自分にそんなつもりがなくても、人事部というだけで周囲はそう見てしまいます。会社を変えたければ、偉そうに指示をするのではなく、まず人事自らが本気で変わろうとする姿を見せることです。彼らは、それを行ってくれていると思いますよ。

ありがとうございます。お話の中に何度も「本気」という言葉が出てきたのがとても印象的でした。やはりそれが、取り組みを進める際の一番のポイントでしょうか。

藤田:その通りです。本気で取り組んでいることが、どれだけ伝わるかですね。社員に「本気度」を感じてもらうためには、経営陣が本気でコミットすること、繰り返し現場をフォローすることはもちろん、いったん決定した方針は絶対に変えてはなりません。最低十年はかかる、息の長い仕事だということを覚悟して、プロジェクトを立ち上げるべきでしょう。私たちも、これからが改革の本番だと思って取り組んでいきます。

(取材は2014年2月25日、東京・千代田区のトヨタファイナンス 東京分室にて)

企画・編集:『日本の人事部』編集部

Webサイト『日本の人事部』の「インタビューコラム」「HRペディア「人事辞典」」「調査レポート」などの記事の企画・編集を手がけるほか、「HRカンファレンス」「HRアカデミー」「HRコンソーシアム」などの講演の企画を担当し、HRのオピニオンリーダーとのネットワークを構築している。

となりの人事部

となりの人事部

? このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します
フォロー

無料会員登録

フォローすると、対象ジャンルの新着記事が掲載された際に通知します。
利用には『日本の人事部』への会員登録が必要です。

メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

人事・人材開発において、先進的な取り組みを行っている企業にインタビュー。さまざまな事例を通じて、これからの人事について考えます。

この記事ジャンル 高齢者活用

無料会員登録

会員登録すると、興味のあるコンテンツをお届けしやすくなります。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

この記事を既読にする

無料会員登録

「既読機能」のご利用には『日本の人事部』会員への登録が必要です。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

  • 参考になった0
  • 共感できる0
  • 実践したい0
  • 考えさせられる0
  • 理解しやすい0
  • その他3
オススメ3
最新順 人気順 古い順

*****さんがその他でオススメしました

東京都 精密機器 2014/04/01

大変参考になりました。やる気スイッチを誰がいれるのか。やはり上司の役割が大切なことと、人事部の在り方も自戒を含めて改めて考えなおしたいと思いました。

*****さんがその他でオススメしました

東京都 医療・福祉関連 2014/04/01

私は中高年対象のキャリアマネジメント研修講師をやっております。多くの大企業の中高年層にこの記事にあるように説いていますが、会社側の活用の在り方に疑問を感じていました。トヨタ自動車本体でも研修経験がありますが、今回のTF社人事部門の取り組みを知り、こうした取り組みが多くの企業に広がれば多くの「元気がない中高年」、「社内失業した中高年」が輝きを取り戻すと確信します。

*****さんがその他でオススメしました

2014/04/07

シニア層の活用については、急速に問題が顕在化している気がします。各社の取組事例は非常に参考になり、また自社でも本気で取り組むことが急務であると痛感しました。

3件中1~3件を表示
  • 1

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

となりの人事部のバックナンバー

関連する記事

【用語解説 人事辞典】
職務特性モデル
プライミング効果
マクレランドの欲求理論
マタイ効果
内発的動機づけ
静かな退職(Quiet Quitting)
心理的資本(Psychological Capital)
企業にとってミッションが必要な理由
目標設定理論
クリエイティブアボイダンス