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『日本の人事部』特別インタビュー 活躍するプレイングマネジャーは、8つのコンピテンシーを持っている
~プレイングマネジャーの育成に効果が高いプログラムとは~

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顧客ニーズがますます高度化、多様化する中、多くの企業がそれに対応できる人材の育成に注力しています。特に重要な課題となっているのが、プレイングマネジャーの育成。将来の経営幹部となる人材の資質・能力を高めていくことが、企業の成長を大きく左右するからです。ただその課題に対して、有効な取組みが出来ている企業が少ないのが現状です。このような状況を受け、9,500社以上の人材育成支援実績を持つトーマツ イノベーションでは、プレイングマネジャーに必要な8つのコンピテンシーを提示するとともに、実際に同じ課題を抱えるプレイングマネジャー同士が“共に学ぶ場”を創り出し、企業の人材育成担当者の注目を集めています。プレイングマネジャーを育成する上で、いま何が求められているのか。同社人材戦略コンサルティング第二事業部副事業部長を務める髙橋豊さんに、お話をうかがいました。

トーマツ イノベーション株式会社 髙橋豊さん プロフィールPhoto
トーマツ イノベーション株式会社 人材戦略コンサルティング第二事業部 副事業部長 シニアマネジャー
髙橋 豊さん(たかはし ゆたか)
IT業、製造業などの大手企業を中心に500社以上のコンサルティングを実施したプロフェッショナルコンサルタント。テーマは、経営戦略、組織開発、人材育成など多岐にわたる。現職では、新たな人材育成サービスの開発など、新規事業開発にも積極的に取り組んでいる。著書に『場のマネジメント実践技術』(共著/東洋経済新報社)など。

多くの企業がプレイングマネジャーの育成不全に直面している

――日本企業にプレイングマネジャーが増えている理由は何だとお考えですか。

現在は顧客からの要求が高度化し、さらにはスピードも求められています。そのため、チームメンバーだけに仕事を任せておくわけにはいかず、いろいろな経験を積んでいるマネジャーに期待せざるを得ない状況にあります。

当社も例外ではありません。お客さまからの要求はどんどん難しくなっています。「すぐに回答がほしい」と言われることも珍しくなく、回答の質もかなり高いものが求められます。そのような状況でサービスをご提供するには、豊富な経験があり、分かりやすく説明するスキルを持った人材が欠かせません。そのため、マネジャーの負担が大きくなっているのです。しかしそれでは、メンバーに業務を任せ、自分は育成やマネジメントに集中するという、マネジャー本来の仕事ができなくなってしまう。多くの企業がこのような問題に直面しています。

――プレイングマネジャーがうまく育っていない理由とは何でしょうか。

トーマツ イノベーション株式会社髙橋豊さん photo

ほとんどがプレイヤー業務でマネジメント業務が出来ていないプレイングマネジャーは2007~2008年、ちょうどリーマンショックの前後から、一気に増えたように感じます。その頃マネジャーになった人の多くは、バブルがはじけた1990年頃に入社しています。採用を絞った時期のため後輩は少なく、しっかりしたマネジメント教育を受けてこなかったことが、大きな要因の一つだと思います。

マネジャーになってからマネジャー教育を受けているようでは遅すぎます。本来は会社に入社してからずっと、業務を通してマネジャーに必要なものを学んでいかなければならないのです。まずは仕事をしっかりと覚えていくことからはじめ、後輩が入ってきたらその人の特性を見極め、的確に指示を出しながら面倒を見たり、チーム全体を統率し活動をコントロールしたりするなど、高度化した業務への対応をいろいろと体験していきます。そうすることで、マネジャーとしての役割を果たせるように成長していくのです。しかし、最近はそうした流れを経験せずに、いきなりマネジャーになってしまう人が多い。結果として、知識はある程度持っているものの、それらを活かして現場でマネジメントをしたり、リーダーシップを発揮したりすることができない人が増えることになっていると思います。

――プレイングマネジャーが持つべき意識やスキルで、特に重要な要素とは何でしょうか。

マネジャーに最も必要な要素は、“Innovate the self”。日本語で言えば「自分で自分を変革すること」です。自ら課題を見つけ出し結果を出していく。常に自分をイノベートしていく。そうした人材であることが望まれます。

トーマツイノベーションでは約9,500社の人材育成をサポートしてきた経験と実績から、プレイングマネジャーに必要なコンピテンシーが、以下の通り8つあると考えています。

イノベート・ザ・セルフ/8つのコンピテンシー
イノベート・ザ・セルフ/8つのコンピテンシー
<プレイングマネジャーに必要な8つのコンピテンシー>
(1)職業人生の結果に大きく影響する「性格特性」
(2)知識や情報を自らどんどん得ようと行動する「学習」
(3)物事を深く見通し、本質を捉える「思考力」
(4)常に正確な状況を把握し、方向性を判断しながら問題を解決する「意志決定」
(5)成果を出すために最後まで実行する「やり抜く力」
(6)優先順位を付け時間配分を決める「時間管理」
(7)部下や顧客との対話を通じて信頼関係を築く「対話」
(8)定期的に振り返り、次につながるヒントを見つけ改善していく「内省」
*内省とは『自分の考えや行動などを深く振り返ること』

年間30万人以上の人材育成をご支援してきた当社が、良い管理職の特徴としてリストアップして集約しました。

「8つのコンピテンシーを発揮して高パフォーマンスにつながった事例」
「スキルを身に付ける方法」「人事部門として意識すべきこと」など、
インタビュー全文がダウンロードできます。 
資料のダウンロードはこちら(無料)

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