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出産・育児と仕事の両立のポイントは女性従業員と上司が「わかりあう」こと 相互理解を促進するために人事が活用できる仕組みとは?

注目の記事人事システム・IT[ PR ]掲載日:2017/03/24

女性活躍推進の取り組みが進む中、出産を機に女性が退職するケースは未だに多いようです。そこでリクルートグループでは、育児と仕事の両立を支援する「iction!」(イクション)プロジェクトを推進。グループ横断で、職場と働き手の両方をサポートするさまざまな取り組みを行っています。同プロジェクト発のサービスとしてリリースされた、働く女性の出産・育児と仕事の両立や職場復帰を支援するアプリ「カムバ!」、そして、妊娠中の女性を部下に持つ上司向けのメルマガ「カムバ!ボス版」もその取り組みの一環。「iction!」プロジェクトの事務局長で、二つのサービスを開発した二葉美智子さんに、開発の背景とあわせて詳しいお話をうかがいました。

プロフィール
二葉 美智子さん(ふたば みちこ)
二葉 美智子さん(ふたば みちこ)
株式会社リクルートホールディングス リクルートHR研究機構 iction!事務局長

大学卒業後、リクルートに入社。HR領域の営業を経て、2005年から約4年間、中国・上海に赴任。帰国後は人事、ダイバーシティ推進、CSRを担当し、2016年4月より現職。

出産後に退職したことを後悔する女性は4割

子どもを持つ女性の活躍を支援することは、企業にとって重要な課題の一つですが、現実的には、子育てをしながら働くことは未だ難しいようです。

リクルートが出産後に退職した約5000人の女性にアンケート調査を行ったところ、「仕事を辞めなければ良かった」と後悔している人が4割もいることが分かりました。後悔している方たちの退職理由を見ると、「育児に専念したい」など本人の積極的な意向で退職した人は3割強で、5割以上の方は、職場環境や保育環境など、外的な要因でやむを得ず辞めていました。その中でも、職場環境が3割を占め、最も多かったんです。やむを得ず辞めなければならない方、そして後になって後悔する方を一人でも減らしたい。そのために、前向きに両立するワーキングマザーが一人でも多く増えるような支援を行いたい、と思うようになったんです。

出産による退職で後悔している人の退職理由
出産による退職で後悔している人の退職理由

リクルートグループは創業以来60年近くにわたり、「働く」を巡るさまざまな課題と向き合ってきました。特に育児をしている世代の就業支援、就業継続支援に取り組もうと、2015年7月に「iction!」プロジェクトを立ち上げました。行政や企業、NPOなどの方々とも協働しながら、子育てをしながら働きやすい社会の実現を目指しています。

仕事と子育てを両立するために必要な情報が少なすぎる

妊娠・出産から職場復帰をサポートするアプリ「カムバ!」も、その一環として開発されたのですね。

はい。私は2012年から2015年まで、リクルートグループのダイバーシティ推進を担当していました。当時はにわかに女性活躍の必要性が社会で問われるようになった頃ですね。リクルートでは2008年から事業所内保育所の設立など、両立支援に取り組んできました。これにより、出産後も働き続ける女性従業員が増加しました。2008年以前は女性に占めるワーキングマザーの比率が十人に一人いるかいないかでしたが、2012年には五人に一人と、2割を超えました。この頃から、会社の取り組みも「両立支援」から「活躍支援」へと舵を切りました。

たとえ子どもがいて時間的制約があっても、いかに一人ひとりがその力を最大限に発揮し、活躍し続けていくか、という点も重要なテーマとなりました。結婚や出産などのライフイベントを前にした若手女性向けの研修や、育休復帰直前や復帰後に育児と仕事を両立している女性向けの研修なども行いましたが、妊娠中、特に休みに入る前に、復帰後の働き方やキャリア形成について考えてもらう機会をつくるのはなかなか難しい、という課題がありました。

同時に、子どもの有無にかかわらず、女性従業員自身の意識をさらに高めていくには、もっとも近くにいる上司の理解やコミュニケーションのあり方が重要だと感じていました。

さらに、私自身も子育てをしている当事者として感じていたことですが、妊娠や出産に関する知識はインターネットや雑誌にたくさんあるものの、働いているからこそ知りたい情報はなかなか見つけられませんでした。出産後のスムーズな職場復帰と、その後の両立という観点で、妊娠中に日々、具体的に何を準備しておけばよいのかという情報が、ほとんどなかったんですね。たとえば、「保活」もその一つです。前出の調査では、出産による退職で後悔している人の退職理由を見ると、2割弱の人が、保育環境が整っていないことを挙げています。もちろん、待機児童の問題など、受け入れ側に関する課題もあるのですが、リクルートのワーキングマザー100人へのアンケートでは、その半数以上が、情報収集も含む「保活」を始めたのが出産後だったとわかりました。出産前に始めていれば、身軽なうちに情報収集もできますし、たとえば転居を検討するなど、選択肢が広がるはず。でも、出産に対する不安や忙しさもハードルになるでしょう。そこで、その時々に応じて必要な行動を促すことが必要だと考えました。

ただ、人事部門がその全てをサポートするのは難しいのが実情です。リクルートグループでも、両立支援の担当にワーキングマザーを配置し、個別に啓発や問合せ対応をするような取り組み方が多かったのですが、その部分を「システム化」できないかと考えました。体調や症状は一人ひとり違いますが、妊娠期間はほぼ決まっていて、復帰・両立への準備もほぼ同じプロセスで進みます。そこで、働く妊婦さんが活用できるアプリ「カムバ!」を作ることになりました。

働く妊婦さんだからこそ知っておきたい情報をタイムリーに届ける「カムバ!」

では「カムバ!」には、具体的にどんな機能があるのでしょうか。

「カムバ!」には、「妊婦週別アドバイス」「やることリスト」「体験談」「読み物」「カレンダー」「産休・育休自動計算」など、妊娠中から職場復帰までに必要な情報が集約されています。

「妊婦週別アドバイス」では、赤ちゃんの成長の様子や母体の変化などの情報に加え、「ランチがいつも外食になってしまう人への注意点」(14週)、「いまのうちにいくつか保育所を見学してみて」(21週)、「仕事の引き継ぎや産休に入る前にやるべきことを整理」(29週)といった、働いているからこそ知っておきたい情報がまとまっています。

また、妊娠周期や職場復帰までの予定日にあわせて準備しておくべき約130項目をリストアップした、「やることリスト」も好評です。出産前は、「検診に通いやすい産院を探す」「就業規則を確認する」、出産後の復帰前は「保育園の送り迎えのルートを実際に歩いてみる」など、リストですべて可視化して、なるべく早いタイミングで準備できるようにしています。パートナーとの共有機能で、分担できるのも便利だと思います。妻の妊娠をきっかけにこの機能を使った男性従業員が「こんなにやることがあるなんて知らなかった。リストになっていることで、役割分担をどうするか、会話できるようになった」と言っていました。

先輩ワーキングマザーによる「体験談」もおすすめです。年齢、職種、勤務形態などが異なる100人の方々が両立の知恵を詳しく共有してくれています。特に「一日の流れ」は、日々の両立の工夫や夫婦の役割分担などが具体的に紹介されているため、数多くの利用者に支持をいただいています。

やることリスト

利用者からは、どのような反響がありましたか。

「カムバ!」は、2016年2月2日の「夫婦の日」にリリースしました。現在までのダウンロード数は2万強。95%が女性、5%がパートナーの方です。妊婦さんは、ほぼ全員が妊娠初期段階でダウンロードされています。そして、利用頻度も非常に高いです。三日に1回など定期的に内容を確認し、両立に備えて活用されているようです。

このアプリは妊婦の方だけでなく、企業や自治体など職場側からも反響をいただいています。人事部門やダイバーシティマネジメント担当部門の方が、ぜひ従業員に使ってほしいと、社内向けのガイドブックやセミナーで紹介したり、チラシを配布したりしてくださっています。従業員をきめ細かくサポートするツールとして、活用される動きがさらに広がっていってほしいと思っています。

妊娠中の部下を持つ上司の強い味方となる「カムバ!ボス版」も誕生

2016年12月には、妊娠中の部下を持つ上司向けのメルマガ「カムバ!ボス版」もリリースされましたね。

「カムバ!」を開発する際に、育児と仕事を両立して成長し続けるには、ワーキングマザー本人と、その上司にあたる管理職の意識変革の両方が必要だと考えました。そこで、「カムバ!ボス版」も作り、両輪をそろえました。

2015年、ワーキングマザーを部下に持つリクルートグループの管理職約100名に、部下から妊娠報告を受けた際のコミュニケーションについて聞きました。すると、約8割は祝福の言葉を伝えていますが、復職後への期待も含めたコミュニケーションが取れているのは2割以下でした。部下が出産した後の働き方を意識して会話している上司が極めて少ないということです。人事部門からすると、本当はこの点に一番力を入れてほしいのではないでしょうか。「おめでとう」「配慮するよ」も大事ですが、それだけだと妊婦本人は「私ってあまり期待されていないのかも……」と思うようになります。体調は人それぞれですから、しっかりと把握して必要な対応をしていくのはもちろんですが、妊娠中から復職後のキャリアをどのように積みたいと思っているのか、妊娠中に本人ときちんと話し合っておく必要があります。

管理職に「なぜそれができないのか」を聞いたところ、理由は以下の三つに大別されました。一つ目は、妊娠についてよく知らないので何といってあげたらいいのか分からない。二つ目は、復帰した時に自分が上司でいるかどうか分からないので、無責任なことは言えない。そして三つ目は、期待している気持ちをどんな言葉で伝えたらいいのか分からない。いずれも知識がないとか、やり方が分からないという理由で、十分にコミュニケーションができていないことがわかりました。そこで、上司にも、妊娠・出産・職場復帰に関する知識やアドバイスを提供することでコミュニケーションが活性化し、一人でも多くの女性が、両立しながらキャリアを築くことを見据えて前向きに職場復帰してくれればいいと考え、「カムバ!ボス版」を開発しました。

部下の出産予定時期を登録すると、妊娠週数に応じて、母体の状態や症状、働き方に関する留意点や法律・制度の紹介などが、月2回、産休に入る34週までの間、メールで届きます。

それぞれの職場の管理職向け研修やマニュアルなどでカバーされている情報も、一部あるかもしれませんが、忙しい管理職の方にとって、メルマガ形式でタイムリーかつ、プッシュ式で情報が届くのは、とても便利だと思います。

また、人事部門の方にとっても、各職場の管理職が妊娠中の部下をマネジメントする際のサポートツールとして活用されていたら、安心なのではないでしょうか。従業員の妊娠は、本人が休業申請をするまで、人事部門では把握できないことがほとんどですよね。人事部門が働く妊婦さんをサポートできない期間も、職場の上司が部下としっかりとコミュニケーションを取れるように、「カムバ!ボス版」が貢献できればと考えています。

「カムバ!ボス版」メールサービスのイメージ(妊娠8~9週目、抜粋)

『日本の人事部』の読者である人事担当者の方々に向けて、「カムバ!」「カムバ!ボス版」をお勧めしたいポイントがありましたら、お聞かせください。

出産・育児と職場復帰や両立を妨げる大きな要因は、女性従業員本人と上司が、情報を「知らない」ことで発生する、行動の遅れやコミュニケーションのミスにあると考えています。人事部門の皆さんも日々痛感していらっしゃるのではないでしょうか。

情報を提供して行動を促す、という取り組みは人事部門が中心となって行っていると思います。何かあれば、「まずは人事に相談しよう」という職場も多いでしょう。しかし、そもそも一つの部門がすべてを請け負うことは難しい。育児と仕事の両立支援についても、「知ってもらう」そして「行動を促す」役割を「カムバ!」「カムバ!ボス版」でサポートさせていただければうれしいですね。いずれも無料のサービスなので、負担なく職場でお使いになることができます。ご希望があれば、業種や職種に応じて「カムバ!」「カムバ!ボス版」を、カスタマイズすることも可能です。ご興味をお持ちでしたら、お気軽に声をおかけください。

協賛企業

リクルートグループは、クライアント(企業等)とユーザー(個人等)を結びつけるプラットフォームを運営しています。ユーザー一人ひとりが、適切な情報に基づいて最適な意思決定を行える社会の実現をめざし、販促領域、雇用領域を中心に、国内外でサービスを提供しています。

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この記事ジャンル 育児・介護

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