企業研修、採用、評価、人材開発、労務・福利厚生のナレッジコミュニティ

人事支援サービスの傾向と選び方

『日本の人事部』がおすすめする
「内定者フォロー」サービス5選

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

※本記事は2018年3月に作成し、サービス情報を2018年6月に更新しました。

新卒採用では、「母集団形成」や「面接・選考」といったプロセスにフォーカスが当たりがちですが、「内定者フォロー」も決して無視できないポイントです。採用環境が厳しさを増す中、優秀な内定者をつなぎ止め、入社に前向きな気持ちを持ってもらうには、適切な内定者フォローが欠かせません。

そこで『日本の人事部』では、「内定者フォロー」の目的や方法、事例をまとめました。あわせて、『日本の人事部』が厳選した「内定者フォロー」サービスやツールなどもご紹介いたします。導入時の比較検討にお役立てください。

内定者フォローとは

内定者フォローを取り巻く状況

ここ数年の新卒採用は、景気回復に伴う企業の採用意欲の拡大や少子化による人手不足などにより、空前の売り手市場が続いています。優秀な学生の中には、複数の企業から内定を得ている人も少なくありません。当然、内定辞退のリスクも高まっています。

そこで、多くの企業が内定者フォローに力を入れています。丁寧に内定者をフォローし、入社への意思を固めさせることは、内定辞退を防ぎ、採用目標数を達成する上で大変重要です。

内定者フォローの目的

内定から入社するまでの期間、学生は非常に不安定な状況に置かれます。会社生活に期待する一方で、多くの不安も抱えています。そういった不安を解消し、入社に対して前向きな気持ちと自信を持ってもらうことは、採用のミスマッチを防ぐ上で大変重要です。

内定から入社までの間に学生が抱く不安は、大きく「社会人生活」「人間関係」「仕事・キャリア」の三つにまとめることができます。内定者フォローを実施する際は、こうした不安をいかに解消するのかが重要です。

【入社前に学生が抱える不安】
1.社会人生活に対する不安 学生は、きちんとした社会人生活を送れるかどうか、大きな不安を感じている。就職活動を通して社会人生活を垣間見たといっても、実際に働いたわけではない。消費者から生産者へ、学生から社会人へとうまく気持ちや行動を切り替えられるかどうかは、学生にとって重要かつ難易度の高い問題だ。
2.人間関係に対する不安 上司や先輩社員・同僚とうまく人間関係を構築できるかどうか、という問題も大きい。これまで気心の知れた仲間を中心に過ごしてきた学生が、組織内外のさまざまな人間関係の下で協働作業を行い、あるときは競争関係に置かれ、結果を求められる世界に放り込まれるからだ。特にゆとり教育で育った世代は、このような人間関係に対する不安が大きいと言われる。
3.仕事・キャリアに対する不安 グローバル化が進み日本的な終身雇用制度が崩れていく中、多くの日本企業では処遇制度が年功主義から成果主義へと移った。そのような状況下で、昨今のビジネスパーソンにはキャリア自律が求められている。このようなパラダイムの変化を、学生も十分に承知している。問題は、自分はどのようなキャリアを積んでいけばいいのか、そもそも能力的に仕事についていけるのか、といった“漠たる不安”を多くの学生が感じていることだ。

内定者フォローの施策

内定者フォローには、従来の懇親会やグループワークのほか、近年はSNSを活用した情報発信・近況報告、メンターを活用した実体験に基づくフォローなど、さまざまな施策があります。親・保護者向けにフォローを行う企業もあります。長いスパンで入社後を見据えたキャリア開発を実施するケースもあるようです。

また、企業風土の理解、仕事の理解、内定者や社員との関係、そしてキャリアに対する理解などの施策も重要です。入社前にこれらについて理解を深めるほど、入社後のミスマッチが少なくなるからです。いずれにしても、あらゆる場面、機会を通じて内定者の不安を払しょくさせることが大切です。
以下に、代表的な内定者フォロー策とその目的を記します。

【内定フォロー施策と目的】
  社会人生活 人間関係 仕事・キャリア
内定者報の送付、定期連絡、近況報告
社内等でのアルバイト
社内・職場、工場・店舗などの現場見学
合宿研修(集合研修)
個別面談
メンター、チューターなどによるマンツーマン教育
ビジネスマナー・ビジネススキルの習得支援  
社内報・社史などの送付  
社内行事・イベントへの参加  
内定者同士の懇親会・交流会  
社員(役員)との懇親会・交流会  
グループワーク  
e-learning(通信教育)    
課題図書など感想文、レポート提出    
新聞・雑誌・書籍の購読    
セミナー・講演会への参加    
資格取得、語学学習支援    

※●:主な目的、○関連する目的

内定者フォローを実施する際は、学生が感じるギャップなどを参考にしながら、どの場面やどのプロセスで行うのが効果的かを考えなければなりません。予算や手間など、バランス(費用対効果)を十分に考える必要があります。

戦略的な内定者フォローの事例

内定者フォローを戦略的に実施したことで、内定辞退率を下げることに成功した事例を紹介します。

事例1:社内SNSを活用した内定者フォロー

●社内SNSを活用し、情報の効率化・一元化を図る
ITサービスのA社では、内定者と年齢の近い社員を「メンター」に任命。社内SNSを活用して内定者フォローを行うことで、質と量の両面からコミュニケーション強化を図った。「いいね!」やコメントを投稿できる仕組みを使って、ねぎらいや感謝を伝えることにより、コミュニケーションが活性化。こうした関係を入社まで続けることで、内定者のモチベーションが高まり、メンターの存在が4月から会社生活を送る際の“心のよりどころ”になることを狙った。

●内定辞退が起こる前に“兆候”を発見し、適切な対応ができるようになった
社内SNSで内定者フォローを行うことで、内定者とメンターのコミュニケーションの“見える化”を実現することができ、その結果、内定辞退が起こる前に“兆候”を発見し、適切な対応ができるようになった。内定者からも「自分と年齢が近く、頼れる存在としての先輩社員が入社までフォローしてくれるので、とても心強い」と大変評判がいい。

誰でも気軽にコメントできるSNSは、問題の解決が迅速に行われるほか、仕事だけでなく、プライベートな話を交えながらコミュニケーションを取ることもできる。さらに、採用担当者には直接聞きにくい相談もしやすい。SNSに慣れ親しんだ最近の学生にとっては、最適のツールと言えるだろう。
人事にとっても、社内SNSで事務連絡を行うことができるなど、内定者フォローでの効率化を図れる。

事例2:「内定者懇談会」を仕事への理解を深めた内容へと変更

●人事部が一括管理し、働くことへの意識付けを図る
外食大手のB社では、内定者からのアンケートを参考に、今まで実施してきた「内定者懇談会」の内容を一新。組織内のさまざまな立場の人と交流する機会を設けることで仕事に対するイメージを明確にし、働くことに対する意識づけを図ろうと考えた。
あわせて、地区別の採用担当者が個別に随時行っていた内定者懇談会を、人事部が一括して管理・運営。内定者フォロー策の目的を明確にした上で、全社的な取り組みとして進めていった。その目的は、以下の3点である。

1.仕事への動機づけを図る 今までは内定辞退が多く、入社してもすぐに辞めてしまうケースが少なくなかった。また、近年の内定者の傾向として、職業観の希薄さ、社会性の欠如などを感じることが多く、内定者フォローの段階でこの問題を払しょくすることが第一だと考えた。そこで、内定者懇談会を通じて外食産業の仕事の意義に対する動機づけを行い、内定辞退を防ぐことにした。
2.仕事への理解を深める 採用担当者だけではなく内定者懇談会には、現場の社員はもちろん、役員や営業担当者、人事・教育担当者など全社員が参加し、業界の将来性を説明するなど、仕事に対する疑問や質問に丁寧に答えるようにした。さまざまな仕事の担当者と入社後に初めて知り合うのではなく、内定期間に相互理解と信頼を深め合う機会を設けることで、仕事への理解が深まる。すると、仕事へのやりがいが芽生え、内定辞退防止や定着にもつながっていく。
3.仲間意識を養う 地区別に採用活動を行っていたこともあり、これまでは全国の内定者が一堂に会することはなかったが、本社に内定者全員が集合して内定者懇談会を行うことで、互いに知り合い、親睦を深め、早くから仲間意識を持つことが可能になった。この効果は大きく、会社生活にスムーズに移行できるほか、この場で構築された同期の絆・ネットワークは、その後の会社生活において大きく生きていくことになる。

●内定者の声を聞き、「内定者懇談会」を企画
内定者懇談会をより実効性のあるものにするために、「外食産業を選んだ理由」「その中で、なぜB社だったのか」をアンケート形式で内定者にヒアリング。会社説明会や採用選考で印象に残ったことやB社について感じていること、特に不安に思うことなどを分析し、その結果に基づいた内定者親睦会を企画した。
このようなテーマ・内容を盛り込んだ内定者親睦会を実施した結果、内定辞退者が例年と比べて約70%減少した。

内定者フォロー施策では、限られた期間・人的パワーの中で、最大の効果を上げることが求められるが、このような内定者へのアンケートを活用するというアプローチは、大変理にかなったものと言える。

事例3:集団フォローとeラーニングで「入社への決断」を強化

●先輩社員を巻き込んだ質問会形式のフォローにより、効率的な運用を行う
大手メーカーC社は、内定者数が非常に多いため、効率的な内定者フォロー施策を行う必要性に迫られていた。そこで、内定を出した初期の段階で、入社への決意を強固なものとし、その後のフォローの効率化を狙っている。
具体的には、内定者全員を対象に、現場の社員を巻き込んだ質問会形式の内定者フォローを行っている。「価値観を言葉にする」「先輩社員への質問」「懇親会」という三つのセッションで構成されるプログラムを、半日かけて実施する。

価値観を言葉にする 価値観のキーワードを示したカードから、自分が大切にしている価値観を選択し、自分のやりがいの源泉を明らかにしてもらう。これを4~5人のグループメンバー内で共有し、自分のやりがいの源泉が会社でどのように実現できるかという観点で、先輩社員への質問項目を決める。
先輩社員への質問会 上記で用意した質問項目を基に、先輩社員にどんどん質問することで、会社や仕事への理解を深めてもらう。先輩社員は各グループに一人配置。時間を区切って配置変更し、三つのグループで質問を受けてもらう。
懇親会 先輩社員と学生がバランスよく座るように、事前に席次を決めて親睦会を行う。内定者から先輩社員への質問だけではなく、内定者同士でも話し合うことで、相互の親睦を図る。

●基礎スキル習得のためのeラーニングで、入社に向けた安心感を与える
また、C社では10月の内定式から翌年3月にかけて、内定者全員に、eラーニングで企業の仕組みやビジネス知識・マナー、パソコンスキルなどを学ばせている。また、各科目が入社後にどのように役立つのかを示すため、先輩社員の体験と感想を、内定者用のWebサイトに掲載し、動機づけを図っている。
eラーニングはパソコンがあれば場所や時間を問わず学習できるので、学生からの評価は高い。会社・仕事への理解を深めると同時に、自社にケアされながら入社に向けた準備を行っているという安心感を、内定者に与えることもできる。あわせて、掲示板などのコミュニケーションツールを内定者同士の連絡ツールとして活用し、相互理解の促進にも役立てている。

『日本の人事部』がおススメする「内定者フォロー」サービス

【内定者向け】自社の理解を深める!次年度採用企画研修

ワーク中心プログラム、講師の個別フィードバック、今後の育成に使えるレポート

●イマドキの内定者にも効果的な研修/「指示待ち」が増えたと言われる最近の内定者が、自ら考え継続して学びを深められるような「気付き」を、ワークショップを通して実感させます。

●入社後の早期戦力化の促進/基本的なビジネススキルの習得に加えて、個別の企業で必要なスキルを学び、またその取り組みを研修後も継続してレビューすることで、入社までのスキルアップを促します。

●内定者同士の「ヨコ」の繋がりの醸成/共通のテーマで問題解決や仕事の疑似体験に同期の仲間と一緒に取り組むことで、同期内のチームワークを醸成し「入社後も一緒に働きたい」という意欲の向上につなげます。

費用 半日40万円~
※内容・時間により異なるため、ご相談ください。
導入社数 導入社数非公開
対応サービス コンサルティング

内定者フォローシステム『i-web 内定者フォローモデル』

欲しい人材を確実に入社に結びつけるための
内定者フォローを支援

●少ないコストで入社意欲の維持・向上を実現/内定者とのOne to Oneのコミュニケーションを支援。最小限のコストとマンパワーで効果的な働きかけが可能です。

●選考から入社までのデータの一貫管理/『i-web 新卒採用モデル』とシームレスに連動。アセスメントデータや選考情報等を入社に至るまで一貫して管理できます。

費用
導入社数 導入社数非公開
対応サービス 内定者SNS

業界初!インターンシップ&内定者同時フォロー採用支援アプリ

業界初!!!インターンシップと内定者を
同時フォローして確実に母集団形成&内定辞退防止!
★最短1営業日で運用開始★

●インターン学生を確実に採用選考へ/スマホアプリだから今すぐにプッシュ通知で学生へ連絡でき、社内の雰囲気を伝えます。さらにアンケート機能で食事会等のイベント案内と出欠確認が簡単にできます。

●採用担当者は大幅に業務軽減/PC管理画面で学生のアクセス状況を把握することで会社への関心度や内定辞退の可能性を数値で管理することができます。

●インターン学生のプライバシー保護/インターン参加学生のプロフィルを非公開でプライバシーを保護しながら採用選考へとつなぐ業界初のSNSアプリです。

費用 参考価格:内定者10人+インターン生300人の場合
初期導入50,000円+年間基本45,000円+アカウント60,000円+エントリ100,000円=255,000円年
導入社数 70社 ※2018年3月期実績
製品形態 クラウド(ASP・SaaS)
スマートフォン対応 あり
サポート体制 導入支援・コンサルティングヘルプデスク対応運用・管理
対応範囲 法改正対応
機能 応募者管理面接調整予約カレンダー連携通知機能選考状況共有自動連絡メール
用途 新卒採用

フレッシャーズ・コース

内定者の不安を期待に変える「内定者フォロー」ツール

●内定期間をしっかりフォロー/全7巻の構成で、毎月1巻ずつ7か月間、継続した内定者フォローが可能です。

●内定者の不安や疑問を解消できる。/内定者の抱えるさまざまな不安や疑問を解消し、入社への期待を高める記事内容です。

●双方向のコミュニケーションが可能/コミュニケーション・ペーパーのやり取りで、定期的に内定者とコミュニケーションが図れます。

費用 冊子7巻セット:8,000円
Web版:8,000円
Web+冊子特別セット:10,000円
導入社数 約1500社 ※2016年3月期実績
対応サービス 内定者SNSeラーニング・通信教育

内定者辞退防止対策~課題チェックからご提案まで~ハートグリップサービス

★内定者の本音調査に、辞退防止、モチベーションアップに最適!

●人事の方への情報フィードバック/人事の方への情報フィードバックを行い、対策を一緒に考えます。

●カスタマイズも柔軟に対応/会社ごとに、内定者に向けて発信したいメッセージを盛り込めるよう、カスタマイズも柔軟に対応しております。

●研修と個人フォローカウンセリングを実施/入社後のキャリアをイメージする研修と個人フォローカウンセリングを実施し、内定者の社会人生活、キャリアに対する不安を解消させます。

費用 セミナーに関しては20万円~30万円、フォローカウンセリングに関しては人数と時間により大きく変わります。
導入社数 導入社数非公開
対応サービス その他[キャリア研修、カウンセリング]

採用戦略全体で内定者フォローを考える

採用環境がよりいっそう厳しくなる中で、従来通りの内定者フォローを続けていても、十分な効果は期待できません。内定者フォローの重要性と目的をあらためて認識し、内定者を入社へと導くための「戦略」を立てる必要があります。これからの時代、内定者フォロー施策の一つひとつが、自社の発展に欠かせない人材の獲得や定着において重要になることは間違いありません。

本記事が内定者フォロー施策を考える上での一助となれば幸いです。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

人事支援サービスの傾向と選び方のバックナンバー

『日本の人事部』がおすすめする「内定者フォロー」サービス5選
内定者フォローの目的や方法、成功事例を分かりやすくまとめています。さらに、『日本の人事部』が厳選した「内定者フォロー」サービスをピックアップ。内定者フォロー施策...
2018/03/13掲載
『日本の人事部』がおすすめする「新任管理職(管理職昇格時)研修」サービス13選
新任管理職研修を導入する際の考え方、ポイントも分かりやすくまとめています。さらに、最新の「新任管理職研修」の中から本当におススメできる研修を『日本の人事部』編集...
2018/03/06掲載
注目される「ソーシャルリクルーティング」
ソーシャルリクルーティングに関心を持つ企業が増えている。ソーシャルリクルーティングをテーマとする講演会やカンファレンスには多くの企業が参加し、熱心に耳を傾けてい...
2011/09/27掲載
注目のHR Technology特集

会員として登録すると、多くの便利なサービスを利用することができます。

学びを可視化する ビジログ インディードの採用ノウハウを無料公開
<アンケートのお願い>人事コンサルティングに関する活用実態調査

注目コンテンツ


注目のHR Technology特集

【採用・退職率予測・エンゲージメント推進】
人事・経営者として知っておきたいHR Technologyサービス、セミナー、資料をピックアップ!


【人事の日制定記念企画】
オピニオンリーダーからのメッセージ

HR領域のオピニオンリーダーの皆さまから全国の人事部門に向けてメッセージを頂戴しました。


人事メディア情報

人事メディア情報

人事・労務関連の代表的なメディアをご紹介いたします。


グローバル時代を勝ち抜くために必要な“人材育成とマネジメント”

グローバル時代を勝ち抜くために必要な“人材育成とマネジメント”

日本企業はグローバル化を進めるにあたり、長年解決できない課題を持ち続け...


人手不足と多様化の時代<br />
「給与前払い」は人材採用のフックとなるか?
new

人手不足と多様化の時代
「給与前払い」は人材採用のフックとなるか?

人材獲得施策にはさまざまなものがありますが、最近注目されているツールが...