無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

リアリティ・ショックの扱い方がポイントに
新入社員の組織適応を促す要素とは

甲南大学経営学部 教授

尾形 真実哉さん

配置・上司の育成・新人への情報提供が適応を促すカギ

新入社員の組織適応を促すために、人事ができることとは何でしょうか。

まずは、配置の見極めです。最初は、仕事のできる育て上手な上司のチームに配属させるべきです。配置を考えるときは人員補充に目がいきがちですが、若手の場合は育成も重要な課題の一つ。特に新人は人員補充や本人の志望を優先するのではなく、組織社会化に適した配置を考えるといいでしょう。

次に大事なのは、管理職を「育て上手」にすることです。管理職自身に、自分が新人にとって影響力のある存在だと自覚させるのです。人材育成は、「経験:上司への陶酔:研修=7:2:1」の比率で作用すると言われています。つまりOJTも含めると、上司の影響力は9割にも達するのです。また、育て上手な上司は、信頼関係をつくる力にも長けています。活発なコミュニケーション風土を築くトレーニングを実施するのもよいと思います。

新入社員に向けたアプローチも有効です。私の研究では、入社前の事前知識の有無(予期的社会化)が若手ホワイトカラーの組織適応を促進していることがわかりました。それゆえ、採用選考の段階で、会社のネガティブな側面や課題も含めて伝えます。内定者向けにインターンシップを行い、実務体験を取り入れるのも有効でしょう。こうして事前に会社の情報を伝えることをRJP(Realistic Job Preview)といって、過度な期待を抑えて入社後のギャップを最小限にする効果があります。RJPは、適応エージェントの一つでもあります。

また、組織適応のプロセスにリアリティ・ショックが存在すること、ギャップに遭遇した際にどのように向き合い、対応すればよいのかを新入社員に教えることが大切です。新人研修の一環として、ぜひ適応課題の客観的な理解を取り入れてみてください。また、その際、新人にガイドブックのようなマニュアルを配布するという工夫も面白いかもしれません。そのうえで、何でも話せる先輩や上司を見つけるように勧めます。

新入社員の組織適応のために、人事ができること
新入社員の組織適応のために、人事ができること

今年はコロナウイルス感染症の影響で、入社早々テレワークという新入社員も多いはずです。オンライン下で組織社会化や組織適応を促すことは可能なのでしょうか。

残念ながら、期待できないと私は考えています。組織社会化は同僚と共に過ごし、仕事に取り組み、その過程で周囲の振る舞いやコミュニケーションから、また仕事での失敗や成功から学ぶなど、直接的な経験によって促進されるものです。オンラインでは、そのような直接的な経験を体感することは難しいですし、上司や同僚とのコミュニケーションも表層的なものに留まってしまうと思います。オンラインでは業務の知識をインプットさせることはできるかもしれませんが、組織社会化や人材育成には効果的ではないと考えています。

今はこれまで対面一辺倒だった働き方に、リモートワーク熱が高まっている状態です。ただ、オンラインも万能ではありません。しばらくすれば「やっぱり対面での仕事が重要だ」といったような揺り戻しが起こり、オンラインか、オフラインかで振り子のように行き来すると思います。その過程でオンラインかリアルかではなく、両方のよさを活かした日本独自のスタイルを編み出していくのではないでしょうか。

移り変わりを踏まえながら、人事も柔軟な対応が求められますね。

その通りです。経験則だけでは、判断を見誤る時代です。ぜひ人事には、組織行動論などの理論も積極的に学んでほしいですね。また人の育成は、学校と社会とで分断されるものではないと考えています。例えばここ数年、レジリエンス(困難な状況下でもしなやかに適応する力)が注目されていますが、社会に出る手前の段階で培われる要素はかなり大きいはずです。大学と企業が一緒になって社会的ニーズの高い人材を育てるといったコラボレーションがあってもいいと思います。次の時代の人材開発を、共に見出していきましょう。

(取材は2020年5月29日、オンラインにて)

企画・編集:『日本の人事部』編集部

Webサイト『日本の人事部』の「インタビューコラム」「HRペディア「人事辞典」」「調査レポート」などの記事の企画・編集を手がけるほか、「HRカンファレンス」「HRアカデミー」「HRコンソーシアム」などの講演の企画を担当し、HRのオピニオンリーダーとのネットワークを構築している。

キーパーソンが語る“人と組織”

キーパーソンが語る“人と組織”

? このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します
フォロー

無料会員登録

フォローすると、対象ジャンルの新着記事が掲載された際に通知します。
利用には『日本の人事部』への会員登録が必要です。

メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

さまざまなジャンルのオピニオンリーダーが続々登場。それぞれの観点から、人事・人材開発に関する最新の知見をお話しいただきます。

この記事ジャンル 新入社員育成

無料会員登録

会員登録すると、興味のあるコンテンツをお届けしやすくなります。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

この記事を既読にする

無料会員登録

「既読機能」のご利用には『日本の人事部』会員への登録が必要です。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

  • 参考になった2
  • 共感できる0
  • 実践したい0
  • 考えさせられる0
  • 理解しやすい0
オススメ2
最新順 人気順 古い順

とんびさんが参考になったでオススメしました

長野県 精密機器 2020/07/14

 

*****さんが参考になったでオススメしました

東京都 電気・ガス・水道・エネルギー 2020/07/16

 

2件中1~2件を表示
  • 1

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

人事の学習帳 関連講座

キーパーソンが語る“人と組織”のバックナンバー

関連する記事

【用語解説 人事辞典】
エビングハウスの忘却曲線
プライミング効果
ソーシャル・ノーム
チェーンストア理論
社会関係資本(Social Capital)
カークパトリックの4段階評価法
目標志向性
SF思考
ヒンドランスストレッサー
コンピテンシー導入の企業事例