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「生活指導」で社員を育てる
~毎日の皿洗いが仕事に直結する! 

株式会社原田総合教育研究所 所長

原田 隆史さん

なぜ、「育成人物像」を明確にするのか

ところで、教育を行う上でのコツというものはありますか。

一番のコツは、育成人物像を明確にすることでしょう。「こういう人に育てたい」というイメージをしっかり持っている親や先生、上司・リーダーは、いい子ども、いい生徒、いい社員を育てますから。では、その育成人物像を、どう考えればいいのか。

僕の主張は「自立型人間」です。現在は家庭教育、学校教育、そして企業教育の場のすべてで自立型人間を求めるようになってきたということです。なぜかというと、いまや世の中は“教育乱世”だからです。

いじめや自殺、過労死など、家庭や学校、そして企業の教育現場は緊急事態に陥っているといっていいでしょう。こうなったら、家庭と学校と社会が手を取り合って人材を育てていくしかありません。そのことにやっと日本全体が気づいたと。そして、その育成すべき人物像として、自立型人間があらゆる所で必要とされているのだと思います。

「生活指導」を取り入れると「スキル・ノウハウ」も生きる

自立型人間をもう少し具体的に示していただけますか。

僕が考える自立型人間とは、次の2つの力を持っている人間のことです。1つ目は、結果を出せること。すなわちパフォーマンスの力。2つ目は、生み出した成果を自分だけのエゴではなく、周りに分け与える、すなわちシェアできる人。そしてこのような人はイキイキ・元気を作り出し、家庭・学校・職場を明るくし、人づくりをします。メンテナンスの力とよばれています。このような力を持った人が、家庭、学校、会社の中において求められています。

では、そのような人物をつくるために、どのような教育を行っていけばいいのでしょう。それには3つのヒントがあります。1つ目は、夢・目標を持たせなさいということ。そして、それを実現させる方法を自ら考えさせていきます。さらに、夢・目標と方法について1つのストーリーを描かせ、それができたら、最後までやらせること。そして、出た結果について人のせいにしてはいけない。不平・不満や愚痴は出さないようにしなさい、ということです。2つ目は、心のコップを上に向けて、まじめ、素直に取り組むということ。そして3つ目は、「心技体」の「心」と「技」「体」のバランスを取りなさい、ワークライフバランスを取りなさい、といったようなことですね。

その中で、大きなウエートを占めているのが、ワークライフバランスにおける私生活の充実です。問題を抱えた中学校の立て直し、すさんだ生活を送っている生徒の再生をしたときと全く同じアプローチでそれを実践していったら、効果は絶大でした。

次に、生活指導とスキル・ノウハウの関係について教えてください。

スキルやノウハウというのは、Aという会社で使うと結果が出るかもしれませんが、Bという会社で結果が出る保証はありません。状況によって変わるものなのです。私が行ったのはまさに生活指導であって、スキル・ノウハウの類ではありません。どんな仕事をしていようが、根底にあるその人の基礎づくりなのです。そこに、生活指導が大きく関係するのです。その点からも、他の教育方法とバッティングすることはありません。

ですから、教育体系の中に生活指導を取り入れていけば、いま、各社が行っているスキルやノウハウの教育も生きてくるのです。そのあたりの意味合いが分かってもらえて、企業や人事担当の方にも喜んでもらえるようになってきました。

生活指導とはコンピューターのOSのようなもの

なるほど。原田先生のアプローチの原点は人間の生き方づくりにあるわけですね。その意味で、生活指導とはコンピューターのOSのようなものかもしれません。それに乗った形で、用途に応じてさまざまなアプリケーションソフトが活用されていくイメージがあります。

おっしゃる通りです。生活指導を取り入れることは、別にいまある教育手法を否定することではありませんから。あくまで人間力を育てるベースとなる生活指導を取り入れれば、それらの手法も生きるということなのです。これら全てを包括するもの、万人共通の概念として生活指導があるからです。こういう発想は、私が学校の教員の仕事をしていたことが強く影響していると思います。

もちろん、バランススコアカード(BSC)などの目標管理手法を否定しているわけではありません。ただ残念なことに、そういうものを取り入れても、僕が知る限りでは期待されるような結果がほとんど出ていません。それはなぜか。結果的に、数値管理しているだけに過ぎないからです。これではノルマ管理でしかありません。

BSCが成功しているところと失敗しているところの違いは何かといえば、BSCを行うことで「心」が満たされる会社と、ただ単にノルマ管理になっている会社の差だと思います。

目標を達成していくプロセスの中で、社員の心づくりの仕組みを取り入れることにより、BSCは成功します。それが、原田流のBSCです。心づくりは人の土台となるものであり、これがちゃんとできていなければ、いくら立派なBSCやスキル・ノウハウを導入しようとしてもうまく機能しません。この大事な部分を忘れて、成果主義に走った結果がどうなったか、それはご存じの通りです。

改めて聞きますが、なぜ、人材を育成する上で「生活指導」が有効なのでしょうか。

「生活指導」では、「毎朝ゴミを出す」「毎日お皿を洗う」「毎晩仕事から帰ったらトイレ掃除をする」といった日常の些細なことでもバカにしないで、各自が、思い思いに定めた毎日の行動に真剣に取り組むようにします。一度これらを続ける習慣が出来上がると、その習慣というのはずっと続きます。それは、続ければ続けるほどやめたくない、サボりたくないという気持ちが働くからです。何よりも、続ければ続けるほど自信につながっていきます。

こうした生活習慣で育んだ強い心というのは、仕事に対する執着心や粘り強さとなって、予想外の好結果を生み出すことになるわけです。これを間接的努力といいます。

キーパーソンが語る“人と組織”

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